冬景色も最高！富山市の山田地区で、農泊体験をしてみた！【啓翁桜の出荷・かんじき体験・そば打ち体験など】

富山市山田地区は、富山駅から車で約40分の場所に位置しています。標高987メートルの牛岳がそびえ、牛岳スキー場や温泉が楽しめます。また、12月から3月にかけては、雪に覆われた田畑が広がり、遠くには立山連峰を望み、冬の絶景を見ることもできます。ここ山田地区にて、家族4人で参加した「農泊体験」をレポートします。

富山駅には、毎年、一足早く春の訪れを感じてもらおうと山田地区特産の啓翁桜などが飾られます。淡いピンク色の花が可憐で、切り花や贈答品として、とても人気があります。

今年、山田地区では約7万本の出荷が見込まれています。一足早く春の訪れを感じてもらうおうと啓翁桜の栽培が始まりました。ただ、桜を冬に咲かせるには、気温8度以下の環境を500時間以上保つ必要があり、そして、出荷できる大きさに育つまでには4年もの歳月を要します。標高が高い山田地区は冬の訪れが早く、この条件に適した地域だったそうです。この長い年月を経て多くの花を咲かせ、人々に喜びを届ける姿は、特別な愛おしさを感じさせます。

また、開花には温度管理が必要なため12月に切り出された桜は温室で丁寧に管理されていました。その後、出荷作業が行われ、各地へ届けられます。今回は、出荷作業を体験しました。

出荷するためには、枝を3、4本ずつ束ね、不必要な枝を切り落とします。農泊体験では、山田地区の 地域おこし協力隊の方がそばについて教えてくれます。子供たち（兄：10歳　妹：7歳）も時には真剣に、時には楽しく、作業に取り組んでいました。

枝やつぼみを傷つけないように丁寧に、慎重に、袋詰めをしました。これらは地元のお店での販売や全国への配送を予定しているそうです。寒い場所では1か月ほど桜の鑑賞を楽しめます。飾るだけで華やかな雰囲気が広がりそうですね！

足跡ひとつない新雪がふんわりと積もった大地。そこに、動物たちが駆け回ったような足跡が点々と残る。こんな景色を見たことがありますか？その中で遊んだことはありますか？山田地区では、12月から2月にかけて、雪がしんしんと降り積もります。雪の日も多いですが、晴れた日には、その分だけ美しい景色が広がります。この日は、ちょうど晴れ渡り、絶好のコンディションでした。
＊スキーウェア、長靴（スノーブーツ）、手袋はご持参ください。

みんなでかんじきを履いて、森林の中を歩きました。子どもたちは遊べると思ったのか、大はしゃぎ！初めてかんじきを履いたとは思えないほど、自由に走り回っていました。次は、「雪だるまを作ろう！いや、雪合戦をしよう！かまくらも作ってみたい！」と張り切る子供たち。

雪に覆われた田んぼ一面で思いっきり遊びました。立山連峰を背景にした絶景が広がり、澄んだ空気と果てしなく続く青空がとても印象的でした。「山田地区って本当に素敵なところだな」と改めて実感しました。子供たちは「もっと遊びたい！また来れる？」と何度も口にし、時間があれば一日中遊び続けるのではないかと思うほど楽しんでいました。
＊田んぼでは、許可を得て遊んでいます。農泊だからこその体験でした。

山田地区には、大自然を一望できる場所に「牛岳温泉健康センター」があります。大浴場だけではなく、露天風呂、サウナ、打たせ湯、寝湯などのんびりゆっくり入浴できる施設です。また、温まった身体に、八尾乳業協同組合の牛乳もオススメです。

まずは先生が丁寧に見本を見せてくださいました。その後、親子（父と娘）と息子（一人で挑戦）がそば打ちに挑戦。初めての体験でしたが、難しいところは随時教えてもらえるので、安心して取り組むことができました。「このそば粉が本当に食べられるそばになるの？」と最初は半信半疑だった子供たちも、工程を進めるごとに楽しさが増し、時には歓声をあげながら夢中で体験を楽しんでいました。

そば打ち体験では、自分たちで打ったそばをその場でいただくことができます。子供たちは「先生のそば、すごい！そばの細さが全部同じ！」と感心していました。一方、初めての挑戦で作った自分たちのそばは、太くて不揃いでしたが、「味は同じだね！歯ごたえがあって食べ応えがある！」と自画自賛していました。

普段、おんもり庵（営業期間：3月末～12月）では、山田地区産のそば粉だけを使用した手打ちそばを楽しむことができます。

山田地区で農泊をしたい！という方は、山田地区の農泊担当InstagramへDM、または山田の案山子あてにメールにて連絡してみてください。