【世界遺産】五箇山の人気お土産5選!五箇山といえばコレ!

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富山県には、北陸(富山・石川・福井)で唯一の世界遺産である「五箇山(ごかやま)合掌造り集落」があります。
そして、そんな世界遺産を育んだ五箇山には、独自の伝統文化・個性的な地場産業が多く存在し、それらは国の内外を問わず来訪者を惹きつけてやまない、大きな魅力となっています。
そんな五箇山の魅力を感じることのできる特産品を、「五箇山を訪れるならぜひ!」と、おススメしたいお土産として、5選ご紹介します!

五箇山の魅力

五箇山といえば、やはり「世界遺産合掌造り集落」が有名です。
五箇山と呼ばれる広大な山あいの地域に数十の集落があり、その内の二か所「相倉(あいのくら)集落」と「菅沼(すがぬま)集落」が合掌造り集落として世界遺産登録されています。

ワタクシ「あいのくま」は、実は前者「相倉集落」に住んでいる、世界遺産の住人なのです。
しかし、出身は他所であり、結婚を機に五箇山の相倉へ移り住んだ身。
この地で十数年、生活をする中で見えてきたのは、五箇山住民の真面目さ、温かさ、そしてひたむきさです。
そんな住民性を反映するように、この地には厳しい自然環境と共生しながら発展してきた、独自の伝統文化・地場産業が数多く存在します。

私の住む相倉集落だけみても、お食事処兼お土産処は2軒、民宿は6軒あり、来訪者は観光・宿泊を通してそれらの魅力を感じることができます。
今回は、来訪者ご自身の思い出としても、また思い出のおすそ分けとしても、私がおススメしたい五箇山のお土産を5選ご紹介します!

五箇山の歴史と栄養が凝縮!『五箇山豆腐』

「縄で縛っても崩れない」「昔は縄で縛って運んでいた」という、衝撃的な文言で紹介されることの多い『五箇山豆腐』。

鎌倉時代に伝わった堅豆腐が、秘境・五箇山で真面目に堅実に現代まで継承され、今、『五箇山豆腐』として訪れる人たちに感動を与えています。
大豆本来の旨味と栄養が濃縮された五箇山豆腐。一般的な豆腐と比べかなり水分が少ないため堅く崩れにくいのだそう。
食べ方としては、刺し身、冷奴、揚げ出し、田楽などがあり、我が家では焼き肉の時に一緒に焼いて食べたりします。

日持ちする五箇山豆腐の中で、お土産としておススメしたいのは、大正時代から続く五箇山の老舗『五箇山とうふ工房 喜平商店』が手掛ける燻製商品『いぶりとっぺ』。
燻製された五箇山豆腐は旨味を増し、長期の保存を可能にしました。

こちらは、相倉集落内のお土産屋さん2店舗でも置いていますし、五箇山エリアで広く入手可能な商品となっています。

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いぶりとっぺ-1

いぶりとっぺ

「とっぺ」とは、富山弁で「とうふ」のことをいいます。「いぶりとっぺ」は五箇山豆腐を燻製にしたものです。その触感は噛みごたえがあり、風味はまるでチーズのよう。ひと口大にスライスし、そのままいただくも良し。オリーブオイルなどをかけていただくとなお良し。一品料理としてはもちろん、お酒にもとても良くあいます。

甘味好きにはたまらない!『栃の実スイーツ』

五箇山の甘味といえば、やはり、栃(とち)の実を使用したスイーツでしょう。
前述の通り、ワタクシ「あいのくま」は、実は他所から移り住んだ身です。
そんな私が五箇山に来てすぐにハマったのがこの「とち餅」でした。
五箇山の秋の実りである栃の実を乾燥・皮むき・灰汁(あく)抜きし、新大正もち米に混ぜ、つきあげられたその味は、今までに味わったことのない甘さと香ばしさで食べる人を夢中にさせます。
もともと餅好きな私に対し、我が家の次女は餅は苦手。なのに何故か、とち餅は大好き。
そんなとち餅ですが、この五箇山では様々な形でお土産用に販売しています。
相倉集落内の「茶屋 まつや」で販売されている栃の実商品を数えてみると、なんと6品目もありました。
一店舗だけ見ても、その豊富な品ぞろえに人気の高さがうかがえます。

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五箇山の和洋菓子店「江端(えばた)商店」-1

五箇山の和洋菓子店「江端(えばた)商店」

江端商店は五箇山の和洋菓子店で、特に栃(とち)を使用したスイーツが独特。栃の実を使用したパイ・羊羹・もなか・モンブランなど、栃の可能性を追求したオンリーワンな品そろえが魅力的です。なお品質にこだわるため、夏季は受注後製造がメインとなるので、事前に連絡をしてから来訪されることをお勧めします。

江端商店

秘境・五箇山に育まれた地酒!『三笑楽』

1880年創業、五箇山の老舗『三笑楽(さんしょうらく)酒造』の人気地酒『三笑楽』をご紹介します。
日本有数の豪雪地帯である五箇山にとって、雪崩から集落を守るため、ブナの原生林は大変重要な存在であり、人々によって代々保護されてきました。
そのブナ原生林からの伏流水で仕込まれるお酒は、古くから五箇山の人々を、今では観光客の方々をも癒し労ってくれる存在です。
五箇山の厳しい自然環境が育んだ『三笑楽』商品はどれも、山間地域特有の味の濃い肴に負けないようにと、骨太の旨味にこだわって醸されているとのこと。
ちなみにこちらの三笑楽、五箇山でのお酒の席では定番中の定番で、地元民に愛されてやまないお酒。また、ワタクシあいのくまは、実家に帰る度に父にお土産として持っていくのですが、酒飲みの父だけでなく、普段お酒を飲まない母も「甘みがあって飲みやすい」と好んで飲んでいるとのこと。
三笑楽は豊富なラインナップを持ちながらも五箇山中のお土産屋さんで入手できますので、ぜひお試しください!

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オール五箇山の新商品-1

オール五箇山の新商品

五箇山で収穫した有機栽培の酒米「山田錦」を三笑楽酒造が五箇山の伏流水で仕込んだ日本酒『五箇山』が完成し、2024年7月より限定生産で販売が開始されました。
18度というアルコール度数の高さを感じさせない、軽やかですっきりとした甘旨味が特徴の美味しいお酒です!

コンパクト&オシャレ&多機能な伝統工芸!『五箇山和紙』

五箇山では古くから和紙産業が栄えてきました。
江戸時代に加賀百万石で知られる加賀藩に五箇山和紙が贈られて以降、その品質の高さを評価された五箇山和紙は、加賀藩の庇護を受けながら発展し、良質な和紙の産地として有名になりました。
以来、現代に至るまで手漉き和紙の伝統技術は五箇山内で脈々と受け継がれ、その価値を認められ、今では「ユネスコ無形文化遺産」に登録されています。
そんな五箇山和紙は見た目の美しさだけでなく、機能性の高さ、そして豊富な商品ラインナップも大変魅力的で、五箇山のお土産を代表する存在として大人気です。

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和紙漉き体験をして、お土産を自作しよう!-1

和紙漉き体験をして、お土産を自作しよう!

相倉集落内の「五箇山和紙漉き体験館」や、たいら道の駅内の「五箇山和紙の里」で、和紙漉き体験ができます。
五箇山和紙を自作し、世界に一つだけのお土産を持ち帰ってみませんか?

世界遺産で和紙漉き体験!自分だけの五箇山和紙を手作りしよう!

日本最古の民謡「こきりこ」の楽器!『ささら』

五箇山は「民謡の宝庫」と呼ばれるくらい、伝統的な民謡が数多く受け継がれています。
その中でも特に有名なものは、日本最古であると言い伝えられる古代民謡「こきりこ」。全国の音楽の教科書で紹介されている民謡なので、覚えている方も多いと思いますし、また聴いてみると「あ!聴いたことある!」という反応が返ってくることが多いくらい、有名な民謡です。
その「こきりこ」で使用する楽器が特徴的で、お土産としても人気があります。
特に「ささら」という楽器は、実は日本最古の漫画と言われる「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」の中でも、兎や蛙が手に取り操っている姿が記載されており、五箇山の深い歴史の一端を垣間見ることができることでしょう。
「ささら」以外にも「棒ざさら」「こきりこの竹」など、こきりこ節で使用される、他の珍しい楽器類もお土産屋さんに置かれているので、色々見ていただければと思います。

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ささら編み体験をして、お土産を手作りしよう!-1

ささら編み体験をして、お土産を手作りしよう!

「こきりこの里」として有名な五箇山の上梨(かみなし)集落には、民謡こきりこで使用する楽器「ささら」を手作り体験させてくれる喫茶店があります。
その名も『喜茶「和」ででれこでん』
喫茶店ですので、上梨集落の趣のある景色を眺めながら、五箇山の美味しい水で淹れたコーヒーにスイーツ、そして店主さんとの会話を楽しむのもおススメ。
なお、ささら編み体験は事前の予約が必要となります。下記リンクをご確認ください。

喜茶「和」ででれこでん

五箇山は「ここにしかない」特産物の宝庫

いかがでしたでしょうか。本当はあれもこれもと、もっと色々おススメはあったのですが、今回は5選にしぼってご紹介しました。
それだけ五箇山には、来訪される方におススメしたいものがあふれています。そして、実際に訪れてみないと感じることのできない良さというものもたくさんあります。
ぜひ五箇山を訪れて、楽しい思い出とお土産話、そして贈って喜ばれるお土産を手に入れてください!

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