【五箇山】羽馬製菓「あんドーナツ」観光客も地元民も愛してやまない甘~い名物!
五箇山の名店「羽馬製菓(はばせいか)」。このお店の一番の名物は何といっても「あんドーナツ」。50年以上の伝統と、妥協を許さない職人さんのこだわり製法で揚げ続けている「あんドーナツ」は、外はパリッ!生地はしっとりフワフワ、そして優しい甘さの餡子がジンワリと口の中いっぱいに広がる。そして、また次のあんドーナツに手が伸びる・・(※ワタクシ「あいのくま」のいつものパターンです)
今回は、五箇山に訪れたならぜひここに立ち寄っていただきたい!との想いから、地元の自慢のパン屋さんをご紹介します!
五箇山の老舗「羽馬製菓(はばせいか)」とは!
地元五箇山では「羽馬パン」として親しまれている羽馬製菓さん。
人気の「あんドーナツ」は、口コミで観光客の方々に人気ですが、驚くべきは地元の人たちがヘビーリピーターになっていること。
五箇山生まれ五箇山育ちの、小さいころから慣れ親しんでいるはずの人でも、羽馬のあんドーナツを手に取ると思わず笑顔になるというくらい皆に愛されています。
ワタクシ「あいのくま」も、羽馬製菓に立ち寄りあんドーナツの陳列を目にすると、とりあえず家族の人数×2の数を買います。それくらい好きで、人気ゆえに売り切れも懸念される人気パンです。
しかし、羽馬製菓さんの素晴らしい点は名物のあんドーナツだけにあらず!
地元で自慢のパン屋さん!その人気の秘密に迫ってみたいと思います!
Column
店の前のベンチでゆっくり
羽馬製菓は「世界遺産バス」のバス停のすぐ近く。
パンを買い、雨雪をしのげる店屋根下のベンチに腰掛け、景色を眺めながらバスやタクシーが来るのを待つことのできる、とても気の利いた好立地なのです。
「あんドーナツ」製造現場を特別に見学!!美味しいあんドーナツがお店に並ぶまで
なんと!今回、特別に許可を得て「あんドーナツ」製造現場に入らせていただくことができました!
今回感動した点は、厨房で生地を練り、あんこを入れ、揚げ、冷やし、袋詰めし、店頭に並べる、という一連の作業が、少数のメンバーで丁寧に手作業で進められ、完結されている点。
作業風景を見ていると、一つ一つのパンが大切に手作りされ、店頭に並んでいく光景に胸が温かくなりました。
美味しさの秘密は、秘伝の味付けだけではなく、伝統ゆえの精神性というものにもあるように感じた「あいのくま」でした。
五箇山で収穫した栃(とち)の実でつくる銘菓!「とち餅」
そんな私が五箇山に来てすぐにハマったのがこの「とち餅」でした。
五箇山の秋の実りである「栃(とち)」の実を乾燥・皮むき・灰汁(あく)抜きし、新大正もち米に混ぜ、つきあげられたその味は、今までに味わったことのない甘さと香ばしさをもって食べる人を夢中にさせます。
もともと餅好きな私に対し、我が家の次女は餅は苦手。なのに何故かとち餅は大好き。
そんなとち餅の不思議な魅力を、ぜひ現地でご賞味ください!
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とちの実
五箇山の味
この、一見栗の実にも似た木の実が「とち」です。
五箇山の山道を歩くと道端に多く見つけることができます。
そんな実でつくられるとち餅はまさに「五箇山の味」ですね!
店内にはイートインスペースほか、落ち着ける工夫がいっぱい!
店内を見渡すと、こだわりの商品ラインナップ以外にも、落ち着いた雰囲気のイートインスペースや、木枠で手作りされたレジカウンター、ドア付近には枯山水。
素朴で優しい雰囲気に包まれた店内は、居心地の良い雰囲気でついついゆっくりしていきたくなります。
五箇山旅の途中の観光客さんたちが立ち寄るには最高の場所なんじゃないでしょうか。
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ソフトクリーム
店内のイートインコーナーのカウンターでは、夏場にはソフトクリームも提供しています。
観光客の方だけでなく、地元民も老若男女問わず訪れる「羽馬製菓」の人気の秘密は、来店者さんたちの求めているものへの細やかな気づきの心にあるのかもしれません。
その他、隠れた人気商品はこちら!
店内には、大人気の「あんドーナツ」や「とち餅」以外にもぜひおススメしたいものがいっぱい!
「美味しいのでインド人もびっくり」とプリントされたカレーパン(これが本当に美味しいんです)に、厨房で手作りされたパック餅各種、そして、山菜各種。
実は私、ウグイスあんパンも大好きで、よく買います。こちらももちろん、手作りです。
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お土産、ご贈答用に
店の商品棚の上にはこのようなギフトボックスが、詰める個数に応じ3種類陳列されています。
常連さんはもちろん、店内イートインコーナーで実際にご賞味された方が、お土産やご贈答用に購入したい時にすごくありがたい提案ですね。
店主さんの想いにふれる
店主の羽馬秀憲さんとの何気ない会話の中で、私の心に深く残ったのは、「味はもちろん、昔ながらの製法も妥協したくない。うちのパンを求めて遠方から足を運んでくれるリピーターの方も多い。自分の店に人気商品があることが、一人でも多くの観光客の方が五箇山を訪れるきっかけになってくれたら嬉しいし、そのように店を続けていきたい」というお言葉。
ワタクシ「あいのくま」は五箇山にある世界遺産「相倉合掌造り集落」に住んでいますが、五箇山にはもう一つの世界遺産「菅沼合掌造り集落」があります。
今回ご紹介させていただいた「羽馬製菓」はその二つの世界遺産集落の間、通り道にあります。
観光客の方々が、相倉集落を訪れて、羽馬製菓で一服し、菅沼集落へ向かう。
その道中にももちろん魅力的な立ち寄りスポットはたくさんあります。
そんな、一人でも多くの観光客の方に、五箇山全体を満喫してもらえるような観光の形は素敵だなぁ。。としみじみ感じ入り、いつも通り家族の数×2のあんドーナツが入った袋を抱えて店をあとにしたあいのくまでした。