冬こそ五箇山!!世界遺産五箇山合掌造り集落の住民がこっそり教える、冬の五箇山の楽しみ方

それは富山県南砺市にある、人の住んでいる世界遺産の合掌造り集落。
五箇山エリアは観光地ではありますが日本有数の豪雪地帯としても知られ、かつては「秘境」と呼ばれていた過去もあいまって、「冬は閉鎖している」「いまだに二階から出入りしている」などの憶測も耳にします。
が！そんなことはありません！！相倉に住んで十年、そんな光景一度も見たことがありません!!
今はもう21世紀！国道や大通りはもちろん、集落内の道も画像の通り、除雪ばっちりです！
では本題に戻り、私の住む相倉集落の冬の魅力をかいつまみ、ご紹介致します!!

初雪の朝に散歩して撮影したものです。

初雪のタイミングの参考に直近の記録を示すと、

2017年は11月16日

2018年は11月23日

2019年は11月29日

2020年は12月14日

となっており、傾向として初雪は年々遅れ気味になってきています。また、初雪が降ったからといってすぐに積もるわけではなく、降っては消えてを繰り返してクリスマスや年末の寒波で積もり始めるのが一般的ですので、天気予報とにらめっこされ、「ここだ！」と狙いを定め訪れる常連さんもおられます。

「雪原に覆われた相倉の日の出が見たい！」と除雪される前の早朝より訪れスタンバイされる方がおられますが、相倉集落の12月・1月の日の出は「9時過ぎ」です。
早朝の除雪の終わった安全な道を、ゆっくりと安全にお越し下さい。

12月中旬から1月中旬までの1カ月ほどの期間だけ、このように合掌造り・原始合掌造り・ハイカラ建ての3種建造並びの真ん中からの日の出が拝めます。

冬場は、相倉集落内に雪で出来た様々な怪物たちが出没します。
ちなみに、制作者は私です。雪像のくまさんなら5～10分で作れます！

茅葺きの合掌造り家屋群が雪原にたたずむ姿は、まさに「日本の山里の原風景」。
集落のほとんどをライトアップし、公開するイベントがあります。

運が良ければ見れるかも？！ブルーライトアップ！！
イレギュラーで行った、ワールドキャンサーデー企画のオンライン配信用ブルーライトアップです。
 

冬場の道路について「除雪バッチリです!!」と前述しましたが、雪道に慣れていない方や、雪道に不安を持つ方はやはり慎重を期すに越したことはありません！

安全に訪れて頂くために
其の１ 自家用車・レンタカーで訪れる場合は、必ずスノータイヤを装着する。
みなさま安全運転でお越し下さい。もし不安ならチェーン装着も。

其の２ 公共交通期間を利用する。
相倉を通る五箇山方面行きのバスとしては、世界遺産バス(加越能バス)があります。こちらは新幹線の新高岡駅経由で毎日運行しておりますので、ご活用されるとより安心安全な旅ができるかと思います。(最終便の時刻等要確認の事!!)

其の３ ご来訪時間を守る。
相倉駐車場は8時～17時が基本営業時間です。(ライトアップイベント時を除く)　早朝・夜間の景色を撮影しようと時間外に来られる方がおられますが、ルール違反以前に、早朝の国道除雪が完了する前の運転こそ大変危険です。
それでも、8時以前の日の出前に雪原が青く染まる風景や、夜の窓明かりの風景、星空を撮影したいという方は、相倉に6件ある民宿にご宿泊され、早朝・夜間の散策を楽しまれることをお勧め致します。美味しい山里料理と温かい人情の虜となり、常連さんとなられる方も多数おられますので、ぜひおススメ致します！

冬こそ五箇山!!
綺麗な景色と、温かいおもてなし、そしてかけがえのないひと時が、あなたを待っています!!