日本酒と蕎麦を愉しむ大人のお店 岩瀬「酒蕎楽くちいわ」
日本酒が美味しい季節になってきました(通年ですが!)
やっぱり日本酒には蕎麦が合う、ということで本当に大人になってよかったなと毎回思う、富山市岩瀬エリアにあるお店「くちいわ」をご紹介したいと思います。
岩瀬の蕎麦屋といえば「くちいわ」
富山市東岩瀬町に店を構える洗練された大人の隠れ家「くちいわ」。日本酒と蕎麦のお店です。
店内のカウンターからは、五感を刺激するライブキッチンが堪能できます。
店主が華麗に蕎麦を茹でるところ、蕎麦を目の前で挽く様子など、ライブならではの臨場感で食材が料理に生まれ変わる工程を見ながら、できたての料理を味わう…
まさに、贅沢な大人時間です。
今回のお品書き
いわゆるこれでもか!という蕎麦懐石です。
・ざる蕎麦(群馬の玄挽き)
・ざる蕎麦(土遊野(どゆうの)の挽きぐるみ)
・大人のハッピーセット
・蕎麦の刺身
・だし巻き玉子
・蕎麦のパスタ
・温かい肉蕎麦
・りんごのソルベ
※この日のメニューです。
今回いただいた日本酒です。
何を呑めばいいのか分からない方も全てお任せで。身を委ねてみてください。
・寫樂(しゃらく) 純米吟醸 おりがらみ(福島県)
・鍋島 純米吟醸 New Moon しぼりたて生酒(佐賀県)
・清水清三郎商店のZAKU(三重県)
・篠峯(しのみね) どぶろく 生(奈良県)
・新政 令和5年 新年純米しぼりたて(秋田県)
以下の文章は日本酒と一緒にいたただいているため酔拳を使いながらのメモになります。
諸々ご了承ください。
まず蕎麦を味わう
「くちいわ」のお蕎麦はしなやかでありながら、ハリとコシを感じる細いお蕎麦。キリっと角が立っているところに職人技を感じます。
まずはそのまま何もつけずに蕎麦本来の味を楽しみます。蕎麦の芳しい香りが鼻に抜けます。
続いて塩。グラインダーで粉砕したサラッサラのスペイン塩でいただきます。微細な塩がまたお蕎麦に合います。
つゆももちろんよし。
土遊野のお蕎麦
続いて富山県の里山で有機米や平飼い養鶏を主軸に循環型農業を営む「土遊野」が栽培する蕎麦粉を使ったざる蕎麦です。
こちらのお蕎麦は、農薬化学肥料一切不使用なのだそう。皮ごとの挽きぐるみで素朴な味わいが楽しめました。
挽きぐるみとは、蕎麦の実をまるまる使用、もしくは甘皮を残しながら、殻を取り除いた蕎麦の実を挽き、3番粉まで使用した蕎麦のこと。 蕎麦の実の殻まで挽いた蕎麦粉を使用した麺は、殼特有のプツプツとした粒が残り、蕎麦を打ったときにも黒いホシとして出てきます。
同じ蕎麦でも種類と挽き方によってこんなにも違うのだと勉強になります。
大人のハッピーセットとは
続いて日本酒のあてにピッタリな、「大人のハッピーセット」が提供されます。
・白海老のジュレ
・板わさ
・ポテサラ
・おから
・満寿泉(ますいずみ)の酒粕の山葵漬け
・焼き味噌
内容は季節によって異なりますが、これでちびちび日本酒が進むのです。
春先には朝日町のアスパラガスが登場。こちらのアスパラガスはなんと500円玉ほどのサイズ!春先の来店も楽しみです。
蕎麦の刺身
蕎麦をオリーブオイルと塩で食べたことありますか?
青い香りとまろやかな味わいのオリーブオイルと蕎麦がまた合うんです。思い出すだけで涎が出てきます。
蕎麦がき
酸化しないように保存されたフレッシュな蕎麦の実をまずは手のひらで楽しみます。
一粒かじると蕎麦の実の香りと粘り気を感じます。
蕎麦の実は目の前で粉砕され、手早く練り上げられ蕎麦がきに。
蕎麦がきならではのねっとりとした舌触りと香りが愉しめる逸品です。
贅沢なお肉は一枚でいい 温かい蕎麦
いいお肉も一枚で充分なお年頃になってきました。
いいお肉と舞茸を温かいツユでいただきます。ツユの温かさで牛肉に火が通る工程もまた一興。
お腹はいっぱいなのに、最後の一滴までついつい飲み干してしまう…
贅沢七不思議の一つに入れたいと思います。
〆はデザートで
今回はシナモンかおるリンゴのソルベをサッパリと〆にいただきました。
予約方法
「蕎麦を食べたい人がこの店に来る」と店主・口岩さんがおっしゃったように、毎回「あぁ美味い蕎麦を食べた!」と満足感が得られます。
予算はお酒をいただく量で変わりますが、お料理はおまかせで12,000円から。
店主の蕎麦への探究心と経験に裏打ちされた美味しさ。また伺えるよう、お仕事を頑張ろうと思った所存であります。
店名 くちいわ
住所 富山県富山市東岩瀬町135
InstagramのDMから予約が取れます。