富山の中心で寿司を食べる 富山湾鮨 「写楽(しゃらく)」
3,000m級の立山連峰の雪解け水が注ぎ込む富山湾。特殊な海中地形により種類豊富な魚の住処(すみか)となっていることから「天然の生け簀(いけす)」と称されています。
「富山湾鮨」は、鮮度抜群で多種多様な富山湾の地魚が味わえるセットメニューです。富山湾鮨を提供して10年。富山市城址公園すぐそばにある「写楽」にお邪魔しました。
富山湾鮨の定義とは
富山湾鮨には定義があります。
・富山湾産の旬の地魚を使用した寿司10貫
・米どころ富山県が誇る県産米のシャリ
・富山らしい汁物付き
・寿司ネタについての説明
・前日までの予約で特典付き
事前に電話予約すると特典がありますので必ず電話予約して足を運んでください。
富山市中心街 老舗のお寿司屋「写楽」
富山市中心部、富山城のすぐそばにある「写楽」は親子2代で切り盛りしているお寿司屋です。開店してから45年と半世紀近く営業しています。
1階はカウンターと小上がりがあり、2階、3階には大広間があるのでお一人様から団体客まで受け付けています。
富山湾のお魚ミニ講座付き
「写楽」で提供される魚は種類も豊富で新鮮そのもの。
なぜなら魚津、生地(いくじ:黒部市)、四方(よかた:富山市)、岩瀬(富山市)などの様々な漁港から仕入れているから。
富山には数多くの漁港があることをタブレットを使って店主・浅野さんが丁寧に説明してくださいます。
魚はネタとして切り身に出されると姿が分からず、一体なんの魚だったんだろうとモヤモヤすることがあるのですが、色々と食べながら勉強にもなりました。
聞きなれない魚も身近に感じれますね。
実はフグも獲れる富山
富山はフグもよくとれます!…と今回初めて知りました。
冬場にはフグのコースを提供するほどフグ料理が得意な「写楽」。富山湾鮨でもフグが味わえます。
今回いただいたゴマフグは主に日本海に生息するフグです。身はトラフグより柔らかいため、焼き締めをしてポン酢あんをのせていただきました。
夏の新名物 氷見マグロ
写真左上は氷見マグロです。
氷見マグロは初夏の短い期間だけ氷見の定置網で獲れる、メジマグロのことです。メジマグロはクロマグロ(本マグロ)の幼魚で、主に産卵前の若いクロマグロを言います。
氷見マグロは、脂の乗った冬のマグロと違ってさっぱりとした味わいです。数日熟成すると、生ならではのもちもちした舌触りになります。
夏の富山でしか味わえない、生マグロの美味しさをぜひ堪能してください。
富山の郷土料理「サス」の昆布締め
写真中央の美しいピンク色のお寿司は「サス」の昆布締めです。
富山県ではカジキマグロのことをサスと呼びます。昆布で締められたサスは刺身とはまた違い、ねっとりとした舌触りが楽しめます。
生のバイ貝はマスト!
写真左の海苔で巻かれているお寿司はバイ貝です。
富山にいらっしゃった際、ぜひ召し上がっていただきたい魚介の一つがバイ貝です。
バイ貝は40種類もあるそうですが、その中から「写楽」ではよく使われているのは4種。
煮たバイ貝も美味しいのですが、生のバイ貝のコリコリッとした歯応えは絶品ですよ。
写楽のシャリ
かためのシャリが特徴。氷見産の「天たかく」「こしひかり」をブレンド。
サラッと炊き上げられるよう、お米はあえて1年置いて水分を減らし、落ち着かせてから使用。ご飯として食べるお米とシャリは違い、サラッとしていないと美味しいシャリにならないのだそう。
富山の地酒と逸品料理
富山湾鮨とぜひ一緒にいただきたいのが富山の地酒です。
日本酒の品揃えも豊富で、人気の日本酒は勝駒、羽根屋とのこと。軽い口あたりの羽根屋は飲みやすいので私も大好きなお酒です。
勝駒は地元・富山でもなかなか購入できないほど入手困難なお酒。出会えたらラッキーな日本酒ですよ。
もう少し食べたい方にはおつまみもオススメ。
自家製の一夜干しやスペアリブならぬスペアブリ(鰤)、富山ならではの珍味を盛り合わせた「富山ブラック」などユニークな逸品料理も。
富山ブラックは「イカの黒造り」「ホタルイカの甘露煮」など黒々とした富山の珍味が少量ずついただけます。
まとめ
魚は季節や天候により左右されるため、内容は日々変動があります。
春はホタルイカ、秋はヒラメ、タイ、冬はブリやトラフグなどが味わえ、鱒寿司が加わる日もあるそうです。
秋から冬にかけては予約営業でいっぱいになるそうです。
ぜひ、事前予約をしてから足を運んでくださいね。
写楽
住所:富山県富山市大手町5−13
電話:076-491-0700
営業時間:月〜金曜 11:30〜13:00(LO)、17:00〜21:00(LO)
土曜 17:00〜21:00(LO)
定休日:日曜・祝日
支払い方法:現金、カード、電子マネー
座席:1階 カウンター10席、小上がり6席、2階 24席、3階 24席