富山県の春の絶景!あさひ舟川「春の四重奏」の見どころを紹介します!
メディアで注目を集め、知名度が急上昇している絶景スポットといえば、富山県朝日町(あさひまち)の「春の四重奏」と呼ばれる景色です。
雪が残る雄大な北アルプス、舟川べり(ふながわべり)に続く約280本の桜並木、甘い香りに包まれる菜の花畑、そして色鮮やかなチューリップ畑。この4つが織りなす絶景は、まさに春の象徴!その美しさから、「春の四重奏」と地元の新聞記者によって名付けられたそうです。
「春の四重奏」の仕掛人であるチューリップ球根農家の「チュリストやまざき」さんは、この景観は「世界中にここにしかない特別な風景だ!」と話されていました。一度目にしたら決して忘れることのできない感動を与えてくれます。私自身も、この心動かされる景色に何度も癒されました。今回は、この絶景の見どころと楽しみ方を詳しく紹介します。
【お願い】観光農園ではありません。畑の中に入らないなどマナーを必ず守りましょう!
この景色、実は、現在朝日町で1軒となったチューリップ農家さんが作りあげています。紹介するにあたって、代表者「チュリストやまざき」さんに話を聞きました。
「昔、区画整理が行われ、ここで稲作が始まり、転作として、チューリップの球根や菜の花を育ててきました。北アルプスや満開の桜を眺めながら、綺麗な景色だなぁと思っていました。多くの方々にもこの景色を見てもらいたい!楽しんでほしい!そう思ったことが始まりでした。」
「今、たくさんの方が来てくださるようになったのはとても嬉しいです。しかし、球根を育て、出荷しているため、畑の中には入らないでほしいです。景観をいつまでも残すため、協力をお願いしたいです。」とも話されていました。
この絶景を作り出し、みんなを喜ばせたい!と行動してくださる「チュリストやまざき」さん。観光農園ではありません。善意を受け止め、ぜひ、マナーを守って楽しみましょう。
2024年 開花4月5日 満開4月11日
・平日の早朝は混雑していない日が多かったです。北アルプスから日の出が望め、太陽が一面を照らします。
・満開より少し早い時期、遅い時期(桜吹雪も綺麗!)と少しずらすことで、ゆっくり鑑賞できました。
・農家さんのご厚意で、田んぼに水が張ってあり、リフレクションが楽しめます。早朝や夕方、無風の時間帯が狙い目です。
・舟川沿いに咲き誇る桜並木も見事です。高速道路をくぐり、端まで歩いてみてください。映画『春を背負って』のタイトルバックで登場する景色に出会えます。
絶景を楽しむポイント②【チューリップの目線で写真を撮ろう!】
・上からではなく、チューリップの高さから撮影すると三重奏や四重奏の写真が撮れます。(上記の写真、1・2枚目を比較してみてください。)
・20種類を超えるチューリップが植えられています。一度にすべてが咲くわけではなく、時期をずらして咲きます。イベント期間中、見られる景色が変わります。
・チューリップは病気に弱く連作が出来ないため、年によって植える場所が変わります。
球根を出荷されている農家さんです。球根を育てるためには、花を摘み取る必要があります。期間中、消毒や摘み取り作業をされていることもあります。摘み取ったお花は、肥料として、桜並木に撒かれ、桜とチューリップの新たなコラボレーションを見ることができます。
絶景を楽しむポイント③【夕陽とともにお花見を!】
・夕陽に照らされた桜並木も風情がありました。
・北アルプスから昇る朝日も見られますが、桜並木の通りから、夕陽も見ることが出来ます。空の色が刻々と変化し、桜のシルエットと共にまた違った景色を味わえます。
絶景を楽しむポイント④【かがり火の夜桜】
【かがり火の夜桜】 4月上旬の土曜日の夜開催 *天候により中止になる場合があります。
・舟川のほとりに薪がセットされます。
・薪を燃やすと、パチパチとはじける音とともに、桜並木が照らされ、幻想的な雰囲気を作り出します。「かがり火の夜桜」もとっても素敵です。
絶景を楽しむポイント⑤【桜が散っても楽しめるチューリップ畑と菜の花畑】
桜の満開は2024年4月11日でしたが、20日にも足を運びました。その頃には、約20種類の異なるチューリップが咲き揃い、菜の花は満開の状態が続いていました。桜が満開だった頃の賑わいとは異なり、混雑は緩和されていていました。四重奏とは言えないかもしれませんが、時期を少しずらして訪れても素晴らしい景色がありました。
*チューリップの摘み取りが終わるまで、この景色を楽しむことが出来ます。
朝日町の名物や飲食店、キッチンカーも!
富山のご当地パンといえば、「清水製パン」の「ヒスイパン」。つやつやに照り輝く緑は、ヒスイをイメージし、あんぱんの表面に羊羹がコーティングされているパンです。春限定で、「さくらパン」も登場します。
イベント期間中は、様々なお店が並びます。お弁当やベビーカステラ、ポテトなど、お花見をしながら食べるのもおすすめです。お天気がいい日は、ゆっくり座ってお花見をするのも贅沢な時間ですね。
アクセス方法
車の場合、北陸自動車道朝日ICより約5分ほどで到着します。平日は会場周辺の駐車場を利用でき、土日は少し離れた臨時駐車場を利用し、シャトルバスが往復しています。また、平日でも桜が満開のころは、とても混雑し渋滞していました。渋滞を緩和するため、ひとつ前のインター(入善スマートICなど)を利用する、少し時期や時間をずらして訪れるとスムーズに到着することが出来るかもしれません。
電車を利用する場合は、あいの風とやま鉄道「泊(とまり)駅」から、シャトルバスが運行されています。北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」からは、「あさひまちエクスプレス(要予約)」で、会場まで直通で行くことが出来ます。ぜひ、車ではなく、公共交通機関の利用も検討してみてください。
*見頃や道路の混雑状況は、下記リンクより確認してください。随時、更新されます。
【夏・秋の朝日町】ひまわり畑・彼岸花・田んぼアートが楽しめます!
夏には、春にチューリップが植えられていた場所に、緑肥料としてひまわりが咲き誇ります。また、土手一面に植えられた彼岸花も、年々その数を増やし、訪れる人々を楽しませています。そして「田んぼアート」も、みんなに喜んでもらいたい!という思いから始められた取り組みの一つです。毎年、新しい図案を考案し、地元の方々が心を込めて手植えし、このアートが生み出されています。アート米は、舟川沿いにある「らくち~の」という日帰り入浴もできる温泉施設でも販売されています。
夏や秋も多彩な魅力があふれる朝日町。ぜひ、春だけでなく、夏や秋にも朝日町を訪れてみてください。
最後に・・・
この景色を楽しめるのは、朝日町でたった一軒のチューリップ球根農家さん、そして地元の方々のおかげです。訪れる人々を楽しませようと、田んぼに水を張ってくださったり、また、桜の開花に合わせて、早咲きのチューリップを植える工夫をしてくださったりと、その努力には感謝しかありません。いつも「ありがとうございます!」という気持ちでいっぱいです。
私は、富山県にこんな素晴らしい景色があることを知り、それ以来毎年訪れるようになりました。何度訪れても、行くたびに違う景色に出会えるのが魅力です。早朝、日中、夕暮れ、夜とどの時間帯でも「世界中にここにしかない特別な風景!」が待っています。
【お花見マナー】
・畑の中には入らない
・混雑している場所での三脚の使用禁止
・イベント期間中は、ドローンによる空撮を禁止
マナーを守って、みなさん、楽しみましょう。