【富山県小矢部市】「津沢夜高あんどん祭」を特別観覧席にて大迫力を体感!

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富山県小矢部市(おやべし)で開催されるお祭り、「津沢夜高あんどん祭」(つざわよたかあんどんまつり)!今年初めて、「ぶつかり合い」が目の前で見られる特別観覧席が販売されました。以下、特別観覧席のプランに含まれる内容です。

 ・屋台見学など自由散策
 ・あんどん再利用ワークショップ
 ・食事(小矢部市産の食材をふんだんに使ったお弁当)と
  ドリンク(若鶴酒造のウイスキー・日本酒など)を堪能しながらの祭り解説
 ・通訳ガイド(おやべメルヘンガイドさん)付きまち歩き
 ・あんどんぶつかり合い見学(「津沢あんどんふれあい会館」の2階より)

詳しくレポートします!

「津沢夜高あんどん祭」とは?

富山県小矢部市津沢地区で毎年6月の第一金曜・土曜に行われます。五穀豊穣と天下泰平を願う市指定無形民俗文化財のお祭りです。特に目を引くのが、町内ごとに制作される大きくて華やかなあんどんです。


あんどんは大・中・小のサイズがあり、大きいものは長さ12メートル、高さ7メートルにも及びます。この巨大なあんどんは、大きさだけでなく、その精巧に描かれた絵にも魅了されました。細い竹を何本も組み合わせて骨組みを作り、その上に和紙を貼り、蝋や食紅で着色することで、色とりどりの美しいあんどんが完成します。驚いたことに、これらのあんどんは設計図を使わずに、作り手の頭の中にある図を元に完成させています。まさに職人技が光る部分です。ぜひ、あんどんを細部まで見てみてください。


これらのあんどんがまちを練り歩き、さらに、あんどん同士がぶつかり合う瞬間は、なんとも言えない迫力と興奮も感じられます。地域の人々の技術と熱意が集結した「津沢夜高あんどん祭」!素晴らしいお祭りです。

17時過ぎに到着し、津沢のまちなかを散策!

日中の町なかも散策しました。見どころは、灯りのともったあんどんですが、明るい時間にしか見ることが出来ない光景もありました。

ちょうど西町にて、あんどんの手入れをしてらっしゃるかたがいらっしゃり、お話を聞きました。
・ぶつかり合いで壊すのは、「吊り物」
・「吊り物」が町内ごとに複数個作られ、壊されては付け替えられる
・どのような「吊り物」を作られているのかは、ぶつかり合いの見どころの1つ

面白いですね!実際に吊るされている様子もわかりました。
また、祭りのときに参拝される「津沢神明社」に行ったり、細い路地ではあんどんの練りまわしの跡も見られたりと、多くの発見がありました。

「特別観覧席」とは?

どこから目玉である「ぶつかり合い」が見られるのだろう?どんな場所なのだろう?と疑問に思っていました。

臨時駐車場の「株式会社 ゴールドウイン」に車を停め、歩いて約3分。受付場所の「津沢あんどんふれあい会館」があります。18時から会館の2階で始まる受付を済ませます。チケット(お弁当・ドリンク2杯分・まち歩き・ワークショップ)をもらい、席(自由席)を選びました。1つのテーブルに5人ずつが着席できるようになっていました。

ここで、お弁当を食べたり、ワークショップに参加したり、目の前は「ぶつかり合い」がある会場になっていたりと、ドキドキワクワクする場所でした。

*無料臨時駐車場が5か所あります。また、無料シャトルバス(石動駅やクロスランドおやべから)も運行されています。
 

受付を済ませ、まずワークショップへ!県外の方や外国のご家族の方々などが参加していました。外国人向けに、パンフレットも説明もすべて英語!専門の通訳ガイドさんもいらっしゃり、みなさんに満足していただけるよう配慮されていました。
 

制作の際もスタッフさんが丁寧に説明され、安心して取り組むことができました。キャンバス地か写真立て風かを選び、前日の祭りのぶつかり合いで壊れたあんどんの吊り物から絵柄を探し「あんどんアート」に。「あんどんは光を当てると透けるため、その特性を生かして作ると素敵なものが出来る!」と教えてもらい、楽しく作業に取り組め、とても満足したものが出来ました。「世界でたった一つの品」が、お土産というのも最高です!自分で作ったという充実感と喜びがあり、家で飾っているとその日の思い出がよみがえってきます。

今まで捨てられていた壊れたあんどんを再利用するという素晴らしい取り組みだと思いました。どのように破けて、壊れてしまうのかは、「あんどんのぶつかり合い」を要チェックです!

小矢部産の食材をふんだんに使ったお弁当とドリンクの紹介(食事中にお祭りの解説も)

開いた瞬間、「どれも美味しそう!豪華!」と感じながら、一つ一つ味わっていただきました。

小矢部の特産の「たまご」「おやべ火ね鶏ウインナー」、旬の若鮎、ますのすし笹巻など、どれも小矢部や富山県の特産品ばかり!「地元の食材にこだわり、地元の祭りととも味わってほしい!」そのような思いがとても感じられました。「おやべ火ね鶏ウインナー」は、「コリコリ」とした食感で、噛めば噛むほど肉の旨味が広がり、とっても美味しかったです。

また、ドリンクも2杯まではチケットとして提供され、3杯目からは有料で販売されていました。中でも「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」をここで初めて飲んだ夫は、香ばしいハイボールで高級な味とコクがあり、食事にも合うと絶賛していました。
食事中、津沢あんどんふれあい会館の辻館長によるお祭りの解説(通訳ガイド付き)もありました。「お祭りの起源、あんどん制作の秘話、お祭りにかける思いや見どころ」など、詳しい解説を聞くことができ、この後のまち歩きやあんどんのぶつかり合いがとても楽しみになりました。

「通訳ガイド付きまち歩き」へ!

「通訳ガイド付きまち歩き」は、二部制になっており、受付で希望の時間(20時から)を伝えました。説明をしてくれるガイドさんは、「おやべメルヘンガイド」と呼ばれ、小矢部を知り尽くした観光ボランティアの方々でした。グループごとに一人のガイドさんがつき、30分のコースをゆっくり歩きながら散策しました。

・灯りがともったあんどん:夜になると、美しさが際立ち、光と影のコントラストが素敵!
ガイドさんの存在:あんどんの大きさや特徴、各町の見どころなど熟知!
まちの案内:太鼓や笛、踊りなど、伝統的な音楽とパフォーマンスが楽しめる雰囲気が最高!
練りまわしの難所:細い路地やカーブをどうやって通るのか?という見どころ解説あり!

柱の間を見事に通り抜けるなど、技術とチームワークの結晶を見ることもできました。特に、約30人の若者が力を合わせてあんどんを操る姿は見応えがありました。たくさんの魅力と興奮があり、ガイドさんのおかげでとても楽しめました。

あんどんぶつかり合い見学

7つの町内があり、大あんどんが繰り返し「ぶつかり合い」をします。「ぶつかり合い」とは?まずは、目の前で繰り広げられた様子をぜひ!

「あんどんぶつかり合い」が、21時にスタートしました。2階は、あんどんの高さ7メートルとほぼ同じ高さです。あんどんと同じ目線で見ることができ、ぶつかる瞬間のものすごい迫力を感じられる「特別観覧席」!しかも、お酒におつまみ(おやべ火ね鶏ウインナーなど)をいただきながら楽しめるというとても贅沢な空間でした。
 

観衆の掛け声と歓声で大盛り上がりのお祭り!多い年は、4万人もの来場者が来る中、「特別観覧席」は、50席限定です。贅沢で特別な体験に、大満足な時間を過ごせました。

「津沢夜高あんどん祭」のレポート、いかがでしたか?若者、子供たち、お祭りに関わっているみなさんのエネルギーが伝わったのではないでしょうか。「ぶつかり合い」が目の前で見られる「特別観覧席」!ぜひ「特別観覧席」で、この熱気を味わってほしいです!

「小矢部市津沢あんどんふれあい会館」は、通年無料で見学できます!

「津沢あんどんふれあい会館」には、お祭りで実際に使われる大あんどんが常設展示されています。小矢部市のシンボルキャラクター、メルギューくん・メルモモちゃんの行燈も可愛かったです。また、年間を通して、ミニ田楽行燈の絵付け体験(詳細は下記リンクをチェック!)も行われており、「津沢夜高あんどん祭」の魅力を一年中楽しむことができます。お祭りのときだけではなく、ぜひ、大あんどんを見に来てください。とっても大きくて迫力がありますよ!

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