2023年「富山まつり」にディズニーパレードがやってくる！

富山まつりのハイライトといえば「よさこい祭り」だ。ド派手な衣装をまとい、濃い目の化粧をほどこした踊り手が、鳴子（なるこ）を楽器のように鳴らしながら激情的に舞い踊る姿は、見る人に情熱と高揚感を与えてくれる。2023年は県内のチームはもちろん、本場高知や東京、新潟など県外からも総勢55チームが出場し、力のこもった演舞を披露する。9月23日は城址大通り等を踊り歩き、翌24日は富山県民会館や城址公園特設ステージで演技する。心を燃やしてまつり気分を満喫したい方は、是非ともご覧いただきたい。

親子連れに毎年大人気なのは、9月24日の12時から15時まで城址大通りで開催される「はたらくクルマ」だ。富山商工会議所青年部の協力のもと、同青年部所属会員の所有するクレーン車などの作業車や、消防車やパトカー、白バイ、自衛隊の特殊車両など、子どもたちの目をらんらんと輝かせる車が展示される。

中でもにぎわうのは、実際に機材を動かして高い所へ登れるはしご車や高所作業車の乗車体験だ。コロナ前は混雑を避けるため、事前に富山市役所近辺で整理券を配布、即終了するほどの盛況ぶりだった。同青年部によると、2023年ははしご車の乗り降りのみの体験を再開する方向で調整している。開催の場合は前回同様の整理券配布が予想されるため、早めの来場を心掛けてほしい。

城址公園芝生広場では、「城址アスレチックパーク」と題したイベントが催される。「ラグビーワールドカップ2023フランス」開催にちなみ、ラグビーのタックル体験をはじめ、ビーチフラッグやけんすいなどの競技、身体に障害のある方でも楽しめるスポーツ「コーンホール」などを設える。子どもから大人、老若男女問わず多様な方が参加できる内容となっている。スポーツを通じて心身を満たし、ウェルビーイングなひと時を過ごしてみてはいかが。
 

また、同公園芝生広場と松川茶屋周辺には、「星空バザール」と題し、飲食ブースが合計約60店出店する。焼きそばやから揚げ、焼き鳥などの祭りの定番メニューや、富山ブラック焼きそばといった地元ならではのグルメが集結する。イベント参加の喜びを倍増させる食にも期待しよう。

音楽のない生活なんて考えられない。そんなあなたにオススメなのが、9月23日の12時より県民会館で開かれる「2023越中おわら節全国大会」と、24日の13時30分からオーバードホールで催される富山県警察音楽隊の「おまわりさんの演奏とドリルの祭典」である。
おわら節全国大会では、全国の民謡愛好家が集まり、一般、シニア、子どもの３部門に分かれ、おわら節を演目に、日ごろから鍛錬した自慢ののどを競い合う。300年以上の歴史あるおわら節の哀調帯びた優雅な楽曲をしみじみと聴き、民謡の文化と音の深みを堪能してみてはいかがだろう。

県警音楽隊の演奏は2022年、コロナ感染対策のため来場者数を絞って事前申し込みにしたところ、すぐに定員に達した大人気の催しである。
2023年は制限を撤廃してオーバードホールの会場約2200席を用意、当日に先着順で受け付ける。コロナ前でも全席数の９割が埋まるほどであったため、良い座席で見たい方は開場の12時30分までに来場した方が良いだろう。
内容は、吹奏楽の演奏、防犯啓発を交えた寸劇、そしてカラーガード隊と迫力あるドリル演奏の予定である。犯罪から県民を守る警察官の、普段は見られない芸術的な雄姿をお見逃しなく。

2023年の富山まつりを紹介するうえで欠かせないのが「東京ディズニーリゾート®40周年スペシャルパレード」だ。東京ディズニーリゾートが今年40周年を迎え、感謝の気持ちを伝えることを目的に、全国９か所のお祭り会場でパレードする予定である。そのうちの一つに富山まつりが選ばれた。先に開催された和歌山市では約7万人、神戸市では約100万人が来場しており、富山まつりでもにぎわうのは必然であろう。

パレードは9月23日の14時から約30分間、富山駅前の桜町交差点から城址公園前までの約800メートル区間を予定している。同区間は12時30分に封鎖され、パレードは全６車線区間のうち、中央分離帯沿いの東側２車線を進む。来場者は西側３車線と富山市役所沿いの東側１車線で観覧でき、当日は13時20分から来場者の車道への誘導を見込んでいる。
また、ディズニーパレード前の13時55分より県警音楽隊のドリル演奏でのパレードもあるので、混雑が予想される。とはいっても、事前の場所取りは通行客の迷惑となるので控えてほしい。周辺駐車場も軒並み満車が予想される。駐車場探しに明け暮れてパレード自体を見逃してしまう恐れがあるため、ライトレールなどの公共交通機関を利用してみてはいかがだろうか。

混雑を避けてじっくりとパレードを観覧したい方は、パレードを見渡せる場所にある飲食店を利用する手もある。筆者調べでは、パレード時間帯に営業している店舗は数店あった。居酒屋「桜町笑店（さくらまちしょうてん）」は、沿線に建つ商業ビルの２階にあり、観覧が可能である。同店では通常15時開店のところ、パレードに合わせて13時に開店を早め、座席の配置も多くの人がより見やすいように変更するとのこと。詳しくはお店のSNSをご覧いただきたい。
同じく、沿線上に店を構える薬局併設の喫茶店「丹霞堂（たんかどう）」でも、2階の喫茶店から見学できる。同店は当日喫茶店営業は休み、１階で暑さ対策の飲料および軽食を販売する。2階の観覧者への解放は混雑状況を見て検討するとしている。

以上、2023年の富山まつりの見どころを紹介した。現時点で詳細が決まってないイベントもあるため、来場予定の方は富山市観光協会のホームページなどで状況を確認してほしい。