サッカーJ2「カターレ富山」のおすすめスタグル7品!【県外サポーター必見】
富山県をホームタウンとするJ2プロサッカーチーム「カターレ富山」。2024年シーズンに悲願のJ2昇格を果たしてから、ホームゲームの試合会場に足を運ぶ人も増えている。試合観戦とともに楽しみたいのが、会場で味わえる様々な種類のスタグル(スタジアムグルメ)だ。アウェーチームサポーターも必見の富山県ならではのスタグルを紹介する。
応援前の腹ごしらえや富山名物料理を手軽に味わえる場に
カターレ富山は2024年シーズンにプレーオフに進出、最後に劇的な展開で天王山を制し、悲願のJ2昇格を果たした。J2のカテゴリーに移ってからは富山県民の観戦が増加しているのはもちろん、アウェーチームのサポーターも大挙して来県している。
県外サポーターは来県の際、SNSに「#○○(チーム名)サポ富山遠征」と記し、富山で食べたグルメを中心に滞在中の出来事を投稿、フォロワーに現地情報を拡散するのが流行している。そのような中で、応援前の腹ごしらえとして、また富山名物料理を手軽に味わえる場として試合会場のスタグルは見逃せない。カターレ富山のJ3時代を含め、ホームゲームで実食した筆者おすすめのスタグルを7品選んだ。
ホーム会場とアクセス情報
スタグル紹介の前に、来場者増加に伴って重要性が増す会場までの交通手段について記しておきたい。カターレ富山のホームゲームは、富山市の富山県総合運動公園陸上競技場で開催される。会場までのアクセスは、JR富山駅から「総合運動公園」ゆきの路線バスで約30分。加えて、ホームゲームは富山駅からシャトルバスが運行される。県外から自家用車で来場の場合、「富山IC」より国道41号線を岐阜方面へ進み約10分。公園内の無料駐車場は7カ所で、駐車台数は約2000台。試合によっては臨時駐車場も開設される(詳しくはカターレ富山公式ホームページを参照)。駐車場は限りがあり、また路上駐車は付近住民の迷惑になるので、カターレ富山ではなるべく乗り合わせや公共交通機関での来場を呼び掛けている。
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【お得】往復バス乗車券にスタグルなどクーポン付のチケット販売
2025年シーズンは、富山駅から試合会場までの往復バス路線の乗車券にスタジアムグルメの500円クーポンと、富山駅の商業施設「マル―ト」、「マリエとやま」、「とやマルシェ」の200円クーポンがセットになった「サッカー×グルメ満喫バス往復チケット」が1000円で販売され、公共交通の利用でグルメをお得に楽しめる。チケットは「my route」アプリから購入できる。
サッカー×グルメ満喫バス往復チケットキッチンカーなど2エリアに約30店舗が出店
では、会場のスタグルについて飲食体験を交えながら紹介していく。スタグルのキッチンカーは会場正面の「メインスエリア」と、ホームチームゴール裏周辺の「バラエティエリア」の2手に分かれており、約30店が出店している。出店状況は試合によって変わるので、詳しくはカターレ富山ホームページで確認してほしい。
【たこ三】行列のできるふわとろたこ焼き
【富山調理製菓専門学校】県産豚ゴロゴロ入ったポークカレー
メインエリア続いての店舗は、2025年から参加する「富山調理製菓専門学校」。同店が提供する富山県産豚をたっぷりと使ったポークカレーは、カターレ富山ユースチームの食事にも提供しているそうだ。豚肉のブロックがゴロゴロと入ったカレーは、しっかりとした肉の食感とうま味が感じ取れ、レストラン風の上質な味わいだ。
【富山調理製菓専門学校】本格派スイーツの「総曲輪エッグタルト」
富山調理製菓専門学校からもう一品はスイーツの「総曲輪(そうがわ)エッグタルト」。同学校が経営する富山市総曲輪の飲食店「Restaurant Aoike(レストランアオイケ)」でも販売している人気メニュー。外側のサクサクなパイ生地と、濃厚な卵黄の風味を感じるカスタードクリームのハーモニーがたまらない。お土産にして、観戦後の余韻に浸りながらご褒美のデザートにしても良さそうだ。
【豚屋BLACKDREAM】「豚すじ煮込み」ほたほたな豚とパンチの効いたスープ
メインエリアの次は、バラエティエリアおすすめのスタグルを紹介する。まずは「豚屋BLACK DREAM」の豚すじ煮込み。富山ブラックラーメンのタレをベースにしたような味付けが特徴で、使用している豚すじは希少部位のみ。煮込まれてほたほたな柔らかさの豚すじに、真っ黒なしょっ辛いスープが染み込み、パンチの効いた濃い風味が富山県民の食文化の一端を表している。ビールで爽快に喉を鳴らしながらつまみたい一品。
【酒菜家おあじ】「富山ブラック焼きそば」食べ応え抜群もちもち極太麺
続いては「酒菜家おあじ」の富山ブラック焼きそば。麺は極太で、ブラックラーメンの味付けがしっかりとなされている。焼きそばと言うより焼うどんを食べているかと思えば、汁なしブラックラーメンを食しているのかとも感じる面白い味わい。もちもちっとした麺が、食べ進めるうちにずっしりと腹に溜まっていく。食べ応えは抜群で、試合前の腹ごしらえにバッチリだ。また、ブラックならではの濃い味付けは、酒の肴になるのは言うまでもない。
【いっぴん屋】「厚身ますの寿司」貴重なハラミを使用
味のインパクトが強い品を続けて食べ、口の中が黒く染まってきた。口直しが必要と、バラエティエリアの3品目は「いっぴん屋」が販売する「寿司一」の厚身ます寿司をほおばる。ます一匹から3個分しか採れないハラミを使った贅沢な寿司で、しょう油がます身から滑り落ちるほどの上質な脂が乗っている。口触りが良く、しっとりとした押し寿司の酢飯と、生っぽさが残る分厚います身のぬっとりとした食感が見事に調和している。後に引く美味しさで、もう一切れと箸が止まらない。県外サポーターのお土産にも最適な一品だ。
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ふぉとやまライターおすすめのますの寿司
富山名物ますの寿司には様々な種類があり、味わいも異なる。各ふぉとやまライターがおすすめするますの寿司の記事はこちらから。
地元民おすすめ!本当に旨い「ますの寿司」をふぉとやまライターに聞いてみた【goody`s kitchen】「ボビチー」濃厚なのに後味さっぱりなバスクチーズケーキ
バラエティエリアの最後も、甘いスイーツで締めくくる。「goody`s kitchen」の「ボビチー」を2種類食べ比べる。「ボビチー」とはバスクチーズケーキを指し、オーナーのボビーこと加藤源司さんが開発して名付けた。チーズの調合具合にこだわっており、濃厚なのに後味さっぱりの一品である。今回購入したのは「プレーン」と、富山棒茶を使った「ほうじ茶」。まずはプレーンを一口。香ばしく焼き上げられた外身と、とろりとした中身。チーズのコクとクリーミな口当たりが広がる。続いて甘酸っぱさが口の中を駆け抜け、すうっと消えていく。ほうじ茶は棒茶の苦味が後に残り、甘さに変化を加える大人っぽい味わいがたまらない。三苫薫と伊東純也といった両サイドの俊足ミッドフィルダーかのごとく、ゴールマウスという名の口に素早くケーキを運び、あっという間に平らげた。
マスコット「ライカくん」登場など試合前に様々なイベントも
試合開始前の会場周辺では、カターレ富山のマスコットキャラクター「ライカくん」が場内を回り、子どもたちをはじめとするサポーターとハイタッチで触れ合うほほ笑ましい様子が見られる。別の場所では、カターレ富山のダンスチームやアイドルグループのステージショーが開かれ、幾重にも人の輪が作られる。スタグルの各店舗にはもれなく列ができ始め、場内は単に試合を見るだけではなく、まるでお祭りを楽しむようなムードをいつも醸し出している。
混雑を避けるために、試合観戦は時間に余裕を持っての来場をおすすめしたい。早めの来場でも楽しめる場所が多々ある。また、選手を乗せたバスが会場入りする時間帯に応援で出迎えるセレモニーは、サポーターのチャント(応援歌、掛け声の意味)の大合唱を聞いているだけでも否応なくボルテージが高まるので、是非現地で体感してほしい。
カターレ富山のJ2昇格をきっかけに、試合ならびにスタグルや会場イベントを楽しむ新たな余暇の一日を過ごしてみてはいかがだろうか。