カブトムシの楽園!「昆虫王国立山(立山自然ふれあい館)」で里山の自然を満喫してきた
100匹を超えるカブトムシの放し飼いや、世界の珍しい昆虫と手軽に触れ合える体験施設が立山町にあります。子どもたちの夢が詰まった、その名も「昆虫王国立山」。大人も童心に戻ってしまうような、ファミリーで楽しめる魅惑のスポットをご紹介します。夏の思い出作りにぜひ行ってみてください!
夏休みの自由研究にも!世界のカブトムシが集う自然体験施設
子どもたちの夢が詰まった、まさに昆虫パラダイス。昆虫王国立山はカブトムシの全てが学べる体験コーナーのほか、世界中の希少種を集めた展示、自然体験やシーズンイベントを提供するアウトドア施設です。自然の中でカブトムシの生態を学ぶことができ、子どもたちの夏の思い出作りや自由研究、自然教育にぴったりの場所。周囲は立山町の豊かな自然と田園風景が広がり、緑あふれる日本の原風景に親しむことができます。
「昆虫王国立山」へのアクセスは車かレンタサイクルで
立山町の東側に位置する四谷尾(しだにお)地区を目指します。車では立山インターから15分ほどのドライブ。公共バスは五百石駅から四谷尾で下車、徒歩15分ほどかかります。
車が無くてバス利用もやや面倒、という方にはレンタサイクルがおすすめ。今回は五百石駅前の「立山町観光協会」からEバイクをレンタルしました。距離5km、走行時間20分であっという間に到着。道中は田植え中の緑鮮やかな町並み、そして立山連峰が見応えバッチリなプチサイクリングを楽しめます。レンタサイクルは以下から予約できますよ。
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レンタルEバイクで楽しむ立山町
観光協会のほか、立山駅やグリーンパーク吉峰でも同レンタサイクルを利用可能。実は見どころ盛りだくさんな町の観光には、サイクリングが一番!ゆうへいさんのEバイク体験記はこちらからどうぞ。
立山駅前でE-BIKE(イーバイク)をレンタルして称名滝に行ってきた!カブトムシを見て触って楽しめる「昆虫ドーム」
自然ふれあい館の最奥にある一室が「昆虫ドーム」。広々とした空間に100匹以上のカブトムシやクワガタが放し飼いにされ、もちろん手に乗せてもOK!さらに、気に入った成虫はその場で購入まで可能、まさに見本市!館内で飼育キット一式も買えるので、手ぶらで来てもOK。シーズン中はいつ子ども達が来ても楽しめるよう、数千匹ものカブトムシを幼虫から育てて用意しています。ここまで大量飼育が実現できている施設は、全国でも珍しいそうです。
ド派手な外来種が勢揃いの「展示コーナー」
全国でも珍しい、世界の外来種を堪能できる展示コーナーはまさに圧巻。目玉はやはり、世界最大品種のヘラクレスオオカブト。王者の風格を放つ生きたヘラクレスは、大人が見てもワクワクすること間違いナシです。クワガタ派の皆さんもご心配なく、オセアニアの至宝ニジイロクワガタが展示中でした。カブトには無い鮮やかなツヤ、そしてメタリックなレインボーカラーが目を惹く一匹。スタッフにお願いすれば、ケージから出して間近に眺めることもできますよ。
昆虫と言えば標本。とある昆虫マニアからの寄贈により集められた標本は、世界の珍種から国内のマイナー種まで充実のラインナップ。メジャーな外来種は解説テキストも読めるので、知的好奇心をいい感じで刺激してくれます。標本はシーズンごとに入れ替え、来館者に楽しんでもらえるよう工夫しているそうです。
立山町の産品が充実「やさい広場」
東谷(ひがしだに)地区でとれた地元の農産物も取り扱っています。玄米や山菜など旬のものが購入できるほか、立山町の多様で豊かな産品を知るきっかけにもなります。100%ラフランスジュースや柚子加工品、実は立山町イチオシの特産品なんです。カブトムシのみならず、自然ふれあい館は地元生産品の加工流通にも力を入れており、集落の活性化に貢献しています。商品は季節によって変わるため、道の駅感覚で食材を買い求めにいくのもオススメです!
自然豊かな四谷尾地区
里山を生かしたタケノコ掘りや野菜直売所など、ファミリー向けの体験イベントも定期開催しています。イベントが無い日でも、自然ふれあい館の周辺でレアなトンボやチョウを捕まえてみたり、ホタルの発光を観察したりと、子どもたちが喜ぶ自然体験が盛りだくさん。また、脇道から続く坂の頂上「大観峯(だいかんぼう)自然公園」は隠れ家的絶景スポットとして密かに人気。お時間のある方はぜひ寄り道してみてくださいね!
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大観峯自然公園で絶景を独り占め!
昆虫王国の裏山頂上は、富山湾を一望できる展望台が。人が少ない分思う存分絶景を目に焼き付けられるでしょう。プチトレッキング気分で散策できる手軽さも魅力です!
大観峯自然公園帰り道に立山町ランチ:メニュー豊富な台湾菜館
昆虫王国の食堂は休業中ということで、帰りはランチへ寄り道。今回はリーズナブルに本格台湾料理が楽しめる「台湾菜館」をご紹介します。ボリューミーでバリエーション豊富なランチセットは、アクティビティ後の空腹を120%満たしてくれるでしょう。2階席の窓側は、立山連峰が見えてさらにオススメ。
館長インタビュー:集落に根ざした「自然体験」を届けたい
最後に、代表を務める大江館長にインタビュー。 元々はカブトムシを主軸とした体験施設としてスタートし、地元農産物の流通、加工品販売や新商品開発、地域イベント開催と多角化し、集落の住民と一体で王国をゼロから立ち上げていきました。子ども達が喜ぶ場所であるとともに、地域の生産者と手を取り合う「地域のハブ」として運営されています。
「物の生産無くして、地域は存続できない」と語る館長。様々な試行錯誤、挑戦の積み重ねが昆虫王国の原点であり、現在もそのチャレンジスピリットは変わりません。立山町の実りを支える農家、地域住民、そして来館者の全員が価値を感じられる。そんなポジティブサイクルを、ここ昆虫王国から興し続けています。次の開館30周年へ向けて、若手世代の定住や就労にも注力していくそうで、ここには書き切れないほど濃厚なインタビューとなりました。ご来園の際は、ぜひ大江館長の開拓エピソードも聞いてみてください!