メンマで地域活性化!上市町の「里山の駅 つるぎの味蔵」に行ってみた
上市町(かみいちまち)の豊かな物産を揃える販売拠点「里山の駅 つるぎの味蔵(あじくら)」。地元密着のオリジナリティあふれる商品を展開し、上市町観光のお供にピッタリなスポットでした。全国でも珍しい国産メンマ作りもご紹介します。
上市の恵みが集まる「里山の駅 つるぎの味蔵」
上市町の観光といえば、剱岳や大岩山日石寺。
その道中に立ち寄れるスポットが、今回ご紹介する「里山の駅 つるぎの味蔵」です。
アクセスは、上市駅から車で10分。農業エリアの一角にあり、美しい剱岳が望める好立地です。
住所:
富山県 中新川郡上市町広野2488
電話番号:
076-473-3212
営業時間:
10:00~16:00
定休日:
水曜日
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上市の名産は里芋だそうですが、他にもフルーツや卵など豊富な農産物が勢揃い。
加工品販売も盛んで、ジェラートやハーブティーはここ上市ならではの品物ばかり。
生産者、加工品製造者、お客様をつなぐ「市の町かみいち」の里山の駅として、地域振興の拠点となっています。
またオンラインショップ経由で、全国配送にも対応中です。
地域振興のカギは「メンマ作り」
そして、本レポートのメインテーマが「上市産メンマ」。
材料調達から加工販売までを、つるぎの味蔵で行っています。
ラーメンの具としてお馴染みのメンマ。
原材料のタケノコは日本中でみられますが、実は国内消費量の9割は輸入品。
国産品はとても希少で、作り手も少ないそうです。
地域課題の解決と価値創造を目指し、竹取キッチンというメンマ作りプロジェクトがスタートしました。
Column
©︎竹取キッチン
上市産メンマの原料は、幼竹(ようちく:例えると育ちすぎたタケノコ)。
竹は生長が早いため、放置しておくと山林が荒れ果てたり、地滑りの原因となる厄介な一面も。
竹取キッチンでは、山林保全のために幼竹を買取り、地元の手作業で加工して販売しています。
皮剥きやカットはほとんどが手作業で、雇用を生み出す原動力にもなるそうです。
この取り組みが実れば、県内中の竹林(氷見(ひみ)、高岡に多く分布)の保全にもつながります。
メンマ作りが地域の名産になり、課題を解決し、価値を生み出す。そんな可能性と広がりを感じました。
その見事な循環は、ぜひ以下のHPからご覧いただければと思います。
希少な国産メンマをご賞味あれ!
「つるぎ竹菜」の味は3種類あり、1番人気は鶏ガラしょうゆ味。
筆者は白ご飯に合わせて食べてみました。
メンマらしいシャキシャキの食感、噛むほどに漬け汁の旨みが染み出してきます。
そのまま食べても良いですし、炒め物など様々な料理に応用できそうな味付けでした!
和洋中の味付けを加えた「ごちそうの具」もあり、日々新しいアレンジレシピが公開されています。
製品づくりで、地域づくりに貢献
つるぎの味蔵では月一回のガーデニング教室など、体験会も実施中。
地元住民や富山市からの来客もあり、観光につながる足掛かりとなっています。
上市町も時代の流れと共に、少子高齢化や人口減少という課題を抱えています。
つるぎの味蔵がコミュニティハブの役割を果たし、価値を生み出す場となることは大変素晴らしいと感じました。
上市町を訪問の際は、ぜひ足を運んでみてくださいね!