高岡市のシンボル「二上山」で絶景と歴史を満喫!
「二上山(ふたがみやま)」は、高岡市街地から近く、「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」から続きそびえている山なので、高岡に来たら必ず見かける山です。私がよく登りに行く大好きな場所なので、その魅力をご紹介いたします。
もちろん車でも可能(冬季車両通行止め)ですので、ぜひお立ち寄りください。
二上山万葉ライン:通行無料(12月~3月車両通行止め)
駐車場:無料
一番の魅力「素晴らしい眺望」
立山連峰スポットとしても素晴らしく、麓の高岡市から遠く立山連峰まで一望する事が出来ます。二上山にいくつかある展望所や道路沿いからも眺める事ができますが、特に私のお気に入りは「城山園地(しろやまえんち)の展望所」と「その少し東側の道路沿い」からの眺めです。
また、「立山連峰」ばかりに目が行ってしまいますが、南西方向を見てみると日本三名山の「白山(はくさん)」も見ることが出来ます。おすすめですので、ぜひこちらの方向も見てください。小矢部川(おやべがわ)の蛇行も上から見ることができ面白いです。
夜景スポットとしても良い場所です。
ちなみに、最高峰の二上山山頂(274m)からの眺望は殆どありませんので、景色目当ての方は間違えて登らないようにお気を付けください。
「高岡」の歴史
高岡市街地には寺社や城跡、街並みなど多くの歴史、建造物が残っていますが、それ以前の歴史はここ二上山にありました。
【守山(もりやま)城跡】
「守山城」は越中三大山城の一つで、戦国時代には多くの戦いや城主の入れ替えがあった重要なお城でした。加賀藩の領地となった以後は「前田利長」(後の2代目当主)や「前田利常」(後の3代目当主)が一時期過ごしたとされています。
現在の「城山園地」のあたりが本丸で、そこから階段を下ると石垣などお城の面影が確認できます。復元された城跡ではありませんが、散策しやすいので歴史好きなら思いをはせてみてください。
また、「とやま城郭カード」の配布対象にもなっています。
【二上射水(ふたがみいみず)神社】
二上山をご神体に奈良時代には創建されていたと言われており、越中国一宮として社格の高い神社でした。しかし、明治初期に高岡城跡に遷座したため、現在「二上射水神社」は射水神社元宮として信仰を伝えているそうです。
国の重要文化財に指定されている平安時代の神像「木造男神坐像(もくぞうだんしんざぞう)の所蔵があり、毎年4月23日の春祭「築山行事(つきやまぎょうじ)」は「高岡御車山祭(たかおかみくるまやままつり)」の原形だと考えられているそうで、高岡の古い歴史を感じる事が出来ました。なお「木造男神坐像」は平時公開されていません。
また、2025年(令和7年)は射水神社が遷座して150年の節目にあたる年で、「御遷座150年祭」として様々な行事が行われます。射水神社から二神射水神社まで歩く御神幸では乗馬されるそうで(予定)、市街地を歩く馬を見てみたいものです。
ちなみに高岡大仏の前身も二上山の麓にあったとされています。
山登りやトレッキングも楽しい
二上山(標高274m)は低い山ですが、峰が5つあり登山道も多いため散歩から軽い登山まで様々なルートで楽しむことができます。多くの方が登っていますが、私も100回目指して奮闘中です。車では行けない「大師ヶ岳」まで行くと氷見市方面など違った景色が楽しめますが、「二上まなび交流館」か「二上射水神社」に車を止めて山頂まで行くルートが歩きやすく一般的です(片道1時間弱)
冬季は車両通行止めとなってしまいますが、低い山なので雪が無い事が多く、容易にトレッキングも可能で、冠雪した立山連峰を眺めるために登るのも最高のご褒美で楽しいです。
「二上射水神社」からの登山道は拝殿横にあり悪王子社(あくおうじしゃ)と頂上の日吉社(ひよししゃ)へ向かう登拝口となっております。
麓の人気カフェ「MEI-SUN COFFE」
二上山の麓、田んぼの中に「MEI-SUN COFFE(メイサンコーヒー)」があります。
関東出身でコーヒーを学ばれたMei-Sunと、米作り農家の旦那さんとで始められたとても温かい雰囲気のカフェです。すぐ横が田んぼなのも癒されます。
現在もたくさんの田んぼでお米作りをされており、店内ではスペシャリティコーヒーやスイーツとあわせて週替わりのお米料理をいただく事が出来ます。また、メニュー表では「お米日記」として苗作りから収穫までの様子が紹介されています。
皆さん優しく落ち着く場所なので、二上山に来られたら是非お立ち寄りください。
MEI-SUN COFFE
富山県二上町722-1
【営業時間】平日 11:00 - 17:00
土・日・祝 10:00 - 17:00
【定休日】 水曜・木曜
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まだまだ楽しい二上山
「平和の鐘」は高岡の伝統工芸「高岡銅器」の技術で造られ、誰でもつける鐘としては国内最大級の大きさの鐘だそうです。二上山に来たら突いてみましょう!
平城京から越中の国府、現在の伏木(ふしき)に赴任してきた「大伴家持(おおとものやかもち)」は、後の「万葉集」に収められる多くの歌を越中で詠みました。
伏木は二上山の西側の麓にある海に接した町で、もう一つの越中国一宮「気多神社」や2022年に国宝となった「勝興寺」、港町として栄えてきた歴史があり、周辺散策も合わせて楽しいので是非訪れてみてください。