【登山】南砺市の山開き(医王山、金剛堂山、人形山)に参加してきました。

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登山をしていて「山開き」は聞いた事があったもののそれまで参加した事はなく、2023年、2024年の4月~6月に南砺市(なんとし)の「山開き」に参加してみました。

多くの登山者が集まって、不思議な一体感もあり楽しいイベントだったので雰囲気をお伝えいたします。

南砺市の「山開き」

- [山開き]とは -
古くから山は神が宿る神聖な場所として信仰されていたため、神事を行ってからしか登ることができませんでした。現在はいつでも登る事が出来ますが、登山道の雪解けの目安や安全祈願の行事として引き継がれ「山開き」が行われているそうです。

- 南砺市の主な山開き -
南砺市では主に4つの山での山開きが告知されており(いずれも「富山の百山」選定)、それぞれ異なる日程で開催されていました。その中で袴腰山(はかまごしやま)以外の、医王山、金剛堂山、人形山の山開きに参加してきました。
医王山 (奥医王山) 標高939m 4月29日(祝)
袴腰山 標高1,165m 5月 第三日曜
金剛堂山(前金剛)標高1,638m 5月 下旬日曜
人形山 標高1,726m 6月 第一日曜

日時は変更になる事があるので、南砺市の観光情報サイト「旅々なんと」で「山開き」と検索すると最新情報を確認する事が出来ます。

医王山(いおうぜん)

南砺市と石川県金沢市にまたがる医王山は、いくつもの登山口、登山道が整備されており様々なルートで登山を楽しむ事が出来ます。
南砺市側では標高約700mの国見ヒュッテ(小屋)まで車で行く事ができ、砺波平野が一望出来る展望スポットがあります。医王山の「山開き」はこの国見ヒュッテ近くで行われます。

毎年4月29日(祝)に行われる医王山の「山開き」、2024年に初参加してきました。家を出たときは曇天だったものの山の上まで来ると雲海の上!山開きにこの貴重な景色が見れて感動しました!

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国見ヒュッテから100m程の場所に祠があり、少し狭い場所ですがここに沢山の方が集まります。 「祝詞奏上(のりとそうじょう)」や「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」の神事、来賓の方の挨拶などがあり、国見ヒュッテに戻ると管理人さんが”鍋”をふるまってくれました。私は初めての参加でしたが、毎年、山開きで鍋を振舞ってくれているそうです。
登山前の腹ごしらえにちょうど良かったです。

ちなみに、秋の国見ヒュッテの営業終了時も鍋を振舞っておられました。

医王山最高峰は「奥医王山」で、車で行ける夕霧峠から約30分で登れます。この時はそちらには行かずに、国見ヒュッテから周れるトンビ岩コースに行きました。

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散居村展望スポットです-1

散居村展望スポットです

国見ヒュッテ展望台は、この時期しか見る事が出来ない砺波平野の絶景を求めて早朝から多くの方が訪れます。

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金剛堂山(こんごうどうざん)

金剛堂山は「日本二百名山」にも選ばれており、特に積雪・残雪時期が人気で県内外から多くの方が訪れています。
2024年は5月26日(日)に行われた「山開き」に行ってきました。無雪期に何度か訪れた事がありますが、いつも数人しか見かけないのでこんなに賑わっている金剛堂山は初めて見ました。

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金剛堂山「山開き」記念品が貰えました!

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日本最強の山岳警備隊とも言われる「富山県警察山岳警備隊」は山が多い南砺市にも常駐しているとの事で、「山開き」では神事の後に登山の心得や注意点をお話ししてくださっていました。
その後は、皆さんと一緒に登山です。

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「山開き」の後は、いつものように登山開始。とても多くの方が登っておられました。登りは約2時間半となかなか登り応えがある山です。

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5月下旬でも白山(はくさん)はまだ真っ白。中心からやや右の台形は「三ヶ辻山(みつがつじやま)」、その右小高い山が「人形山(にんぎょうざん)」で岐阜県境の尾根です。

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人形山(にんぎょうざん)

南砺市と岐阜県白川村の県境にある人形山は「日本三百名山」および「新日本百名山」に選ばれています。さらに岐阜県の「ぎふ百山」にも選ばれています。
こちらの山開きは2023年6月4日に参加いたしました。実はここが初めて訪れた山開きで、山開きというイベントは楽しいと感じ翌年に「医王山」「金剛堂山」にも参加しました。人形山の登山口は五箇山(ごかやま)地区から長い山道を走る場所にありますが車で来れます。
何台分かある駐車場はいっぱいになり、路肩もたくさんの車でした。神事、太鼓や山岳警備隊の方から注意説明がありました。地元の小学生もたくさんおられ非常に賑やかでした。

「山開き」に参加して、登山へ!

中腹の視界が開けた「宮屋敷跡(みややしきあと)」は絶好の休憩スポット。
右側で富山県警察山岳警備隊の方も食事休憩しておられました。開山式典で話をされたあと、とても大きいザックを担ぎスイスイ登っている姿はとてもカッコよかったです。普段出来ないような世間話で、色々な話を聞けるのも楽しかったです。

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富山と岐阜の県境となっているこの稜線を右に少し行くと「人形山」山頂!

県境稜線の分岐を「人形山」と反対側に少し歩くと「三ヶ辻山」があります。

富山県と岐阜県白川村の標識が一緒にあって面白いです。

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【下山後に寄りたい】
人形山は高岡市在住の私でも遠く感じる五箇山エリアなので、ここまで来たら旅行気分です。
せっかくなので、集落の見学!と行きたいところですが時間に余裕がなかったのでお土産などを見て回り旅行気分を味わいました。

私はもちろん「五箇山豆腐」!ですが、五箇山在住ふぉとやまライターの”あいのくま”さんが紹介していた人気のあんドーナツは次回食べてみたい逸品です。次回立ち寄ります。

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あいのくまさん-1

あいのくまさん

五箇山住民として魅力やお土産などの記事を書いています。五箇山巡りの参考になります。

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おわりに

富山県には日本を代表する山から、地元の方しか知らないような山まで数多くの山があります。
山開きには多くの登山者が訪れているため、一緒に登山しているような一体感と、山が長い間多くの方に愛され大切にされてきたのだなと改めて感じる事が出来ます。
楽しいイベントでしたので、今年も参加してみようと思っています。

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