初心者でも登れる立山!最高峰『大汝山』に登ってみよう!

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『立山』はバスなどを利用し、標高約2,450mの室堂まで行くことが出来るため、日本で2番目に標高差が少なく登れる3,000m超えの山と言われています。

「日本三霊山」や「日本三名山」の肩書を持つ『立山』は北陸でもトップクラスに登山者が多い人気の山ですが、主峰『雄山(おやま)』だけではなく、その隣の最高峰『大汝山(おおなんじやま)』も、おすすめです。

下調べと準備、余裕をもった計画で!

立山黒部アルペンルートには多くの見所や散策スポットがあり、登山とあわせて、黒部ダム観光など様々な楽しみ方が出来ます。しかし、乗り物の時刻が決まっているので無計画だと時間に追われ楽しめなくなってしまうので、行きたい場所やルートは計画を立ててから行きましょう。
各所のモデルコースもあるので参考にしてください。私はいつも15時ごろには室堂に戻ってくるように考えています。

 - 事前のweb予約がおすすめ!! -  
立山駅発の時間指定予約が出来ます!
立山駅発→美女平行きのケーブルカーは時間指定があります。乗車券は当日窓口で購入可能ですが、指定乗車時刻まで待たなくてはなりません。
私は以前、立山駅に着いてから1時間以上待ったことがあり後悔したため、以後、事前に予約購入をしています。

 - 登山の準備 -
登山する時は装備、飲料・食料、登山届など準備をしっかり行いましょう。
室堂から山頂に行くだけで気温の違いを感じます。真夏でもかなり寒く感じる事があります。

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はじめての立山黒部アルペンルート!-1

はじめての立山黒部アルペンルート!

室堂の季節ごとの気温や服装が載っているので参考にしてください。

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立山の雄山・大汝山へ登ろう

立山は単独の峰はなく、『雄山『大汝山『富士ノ折立(ふじのおりたて)の三つの峰を合わせて立山と呼ばています。 日本三霊山にも数えられている立山・雄山山頂には雄山神社峰本社があり、立山登山と言えばこの雄山が一般的です。
しかし、多くの場所で紹介されている立山の標高は3,015mであり、雄山の標高は3,003mです。雄山から稜線を30分程歩いた先にある『大汝山』が標高3,015m、立山連峰最高峰であり富山県最高峰となっています。雄山とは少し違った景色も見ることができ、最高峰の達成感も味わえるので、時間と体力に余裕があれば、もう一峰先の大汝山まで行きたいところです。(岩場を歩くので、しっかりした登山靴を履き、歩ける技術が必要です)

 - 大まかな目安時間 -
『室堂』→ 約1時間 →『一ノ越(いちのこし)→ 約1時間 → 『雄山』 → 約30分 → 『大汝山』

室堂から一ノ越までは、石畳の道を歩きます。歩道のようで歩きやすく見えますがゴツゴツしているので意外と難しく、ずっと登りなのでかなり疲れます。
急いで歩かず、水分補給をしっかりと行いましょう。

一ノ越は室堂→雄山の中間地点。晴れていれば、ここから立山の裏側にある、後立山連峰や周りの山々が見えるようになってくるので気分が上がります。

石畳の道が終わり、一ノ越からは岩場を登ります。落石や浮石があるので、十分に注意しながら登りましょう。足元だけではなく、頭上にも注意が必要です。
 

標高も上がり、だんだんと視界が開けてきます。
天気が良ければ富士山も見えます。

標高3,000mの世界!日本で3,000m超えの山は20あまりしかないので、とても貴重な場所です。
雄山山頂の少し手前に大汝山への登山道分岐があります。もう少しで最高峰!

大汝山方面へ行く人は少ないので、初めて訪れた時は猛者たちしか行かない険しい道なんだろうなと思っていました。
ですが、高低差も少ない普通の登山道でした。(雨や雪でぬれていると非常に滑りやすいので注意が必要です)

大汝山山頂、最高峰はこの岩の上です。少し大変です。

山頂からは黒部ダム・黒部湖が一望できます。

ここが立山連峰最高峰にして、富山県最高峰です!最高峰って響きが良いですね。
大汝山は、休憩小屋や広場もあるのでゆっくりできます。

さらに体力と時間に余裕があれば、この先の『富士ノ折立』まで行き、来た道を戻らずグルっと周回して室堂に戻るなど、様々なルートで楽しむ事が出来ます。
二ノ越付近では浮石による転落事故が多数発生しているので、気を抜かずに室堂に向かいましょう。

どの季節も絶景!

立山黒部アルペンルートは4月中旬から11月末頃まで訪れる事が可能で、どの時期に来ても絶景を見る事が出来ます。
夏は緑と残雪のゼブラ模様になり、高山植物も沢山見られます。秋は紅葉で真っ赤に染まり圧巻です。

立山黒部アルペンルートが開通する4月は『雪の大谷(ゆきのおおたに)』が大迫力で見ごろで、登山の際はアイゼンやピッケルなどの冬山装備が必要です。

6月になっても室堂周辺には雪が多く残り、『一ノ越』まではアイゼンが必要でした。
『一ノ越』から上はほとんど雪はなくなりますが、通常の登山よりも時間と体力を要します。

7月中旬は登山道に多少雪(雪渓の横断)が残っていましたが、しっかりと道が形成されているので怖さはなく歩く事が出来ました。

8月中旬になっても所々に残雪がありますが、邪魔というよりこの時期に雪が見られて嬉しい気持ちになります。
午後になるときりや積乱雲が発生し、雨が降ることがあります。

9月になると残雪はほぼなくなり、中旬ごろから紅葉が始まってきます。
室堂周辺の紅葉の見ごろは9月中旬頃から10月上旬との事でした。

10月に入ると室堂の紅葉と合わせて、黒部ダム付近の紅葉も楽しめます。
また、10月下旬や11月は降雪や霜が降りる事もあり、タイミングが合えば紅葉+雪化粧の絶景が見られる事もあるそうです。
そんな絶景、一度見てみたいです。

探しながら登る楽しみ

立山にはライチョウが生息しているので、探しながら登る楽しさもあります。たまにしか遭遇出来ないので見られたらラッキーです。
曇りの日に出会いやすいという噂もあるので、天候に恵まれない日は雷鳥を楽しみに登山をします。名前は厳ついのに可愛いですね。

こちらも見つける事が出来たらラッキー! 
夏に咲く『チングルマ』は通常白い花びらですが、立山周辺では稀にピンク色になります。変色する詳しい理由は分からないそうで、通称『タテヤマチングルマ』と呼ばれ親しまれております。ごく稀なので、四葉のクローバー感覚で探しながら歩くのも楽しいです。 
立山は「花の百名山」にも選定されおり多くの植物を見る事が出来ます。訪れたらぜひ色々と探してみてください。

さいごに

私は日帰りでしか訪れた事がありませんが、室堂周辺の宿泊施設を利用すれば時間に追われることなく登山や散策が出来ます。さらに、朝・夕の絶景や満天の星は宿泊しないと見る事が出来ないので贅沢に泊まってみたいものです。
ぜひ色々な楽しみ方で訪れてみてください。

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