世界にただひとつ! 「富山ガラス工房」の吹きガラス体験でグラスを作ってきた〜呉羽山で遊ぼう!vol.2〜
呉羽丘陵の麓にある富山ガラス工房。かつて薬で栄えたガラス産業にインスパイアされた富山市は、芸術文化としてのガラスに取り組む「ガラスの街」。
今回は富山ガラス工房で、リサイクルガラス「リメルト・ブルー」を使用した吹きガラス体験でグラスを製作しました。世界にただひとつ、自分だけのオリジナルグラスが作れます!
近くの美味しいお店も紹介しています。ガラス工房周辺をまるっと楽しんでくださいね。
呉羽丘陵の麓!富山ガラス工房
富山ガラス工房は呉羽丘陵の麓、富山市ファミリーパークの横にあります。
富山と言えば「薬」。富山藩2代目藩主、前田正甫(まさとし)公の参勤交代での出来事から始まった富山の「くすり産業」。戦前には薬を入れるガラスを製造する工場が富山市には数多くあったそうです。戦後衰退しましたが、富山ならではのガラス産業にインスパイアされた富山市は、ガラスの街づくりに力を入れています。ガラス工房、ショップ、研究所など、これだけの施設が揃っているのは全国でも珍しいそうですよ。
ガラスの体験は第2工房で行われており、体験の所要時間は約1時間です。
まずはデザインと模様の色選び!オリジナル色の「コシノアオ」と「コシノヒスイ」が素敵
まずは作りたいグラスのデザインを考えます。形はグラスの他、一輪挿しや小鉢などかなりのバリエーションから選ぶことができます。
デザインシートに模様(水玉、流れ、らせん、マーブルなど)も描き入れて、イメージするものを絵にしてみます。できるだけ希望に沿ったものが作れるようになっています。
そして最後は模様に使う色を決めます。富山ガラス工房では「富山曼荼羅彩(とやままんだらさい)」というオリジナル色ガラスを開発しており、体験では越碧(コシノアオ)、越翡翠(コシノヒスイ)を選べます。どちらも富山らしいとても素敵な色!今回はこの2色とも選びました。
色んなものを作れるので、バリエーションは無限大!あれやこれやと悩むのも楽しい時間です。出来上がりが今から楽しみですね〜。
関連資料
工房で製作体験!
デザインが決まったら移動して、いよいよ製作体験です。
工程は大体以下のような感じです(模様によって手順は前後します)。
1.吹き竿にガラスを巻き取る
2.巻き取ったガラスにフリット(細かく砕いた色ガラス)をつけて模様をつける
3.吹き竿を吹いてガラスを膨らませる
4.ガラスを下に向けてガラスを伸ばし好みの長さにする
5.グラスの底をつくる
6.グラスの口をつくる
7.完成
一番力が必要だったのはガラスに息を吹き込み膨らませるところでした!最初に力が要るのは風船と同じ。力いっぱい吹いて空気を入れます。
Column
製作のための道具
ガラス製作の工房には、製作のための道具が整然と並べてあり、それぞれに用途、名前があります。ガラスはベネチアが発祥なので、イタリア語で呼ぶ道具もありました。ちなみに柔らかいガラスの形を整える「紙リン」に使うのは朝日新聞だけ。質が良いのだそうですよ〜。
スタッフが丁寧に説明してくれるので、工程がよく分かり、体験と言いながらも本格的に作っている感覚です。ガラスの状態を確認しながら段々出来上がりに近づいていくのがとても楽しかったです。
使用したガラスは〜地球に優しいガラス「リメルト・ブルー」
今回使用したガラスは「リメルト・ブルー」というリサイクルガラス。製作の過程で生じる廃棄するガラスを再溶解したアップサイクル素材です。熱することにより、コバルトの青が残り、青みがかったガラスになることから「リメルト・ブルー」と名付けられました。今後もこのサステナブルなガラス製作体験は期間限定で継続されるようです(普段は透明なガラスを使用しての体験です)。
作製したガラスはそれぞれ形も模様も違って十人十色。ちょっとした歪みも手作りならではの味わいです。
ガラスは後日受取ります。遠方の方は郵送可能なので安心ですね。
工房ではグラス以外にも季節のオーナメントやぐい呑みなども作製できます。ガラスを使ったアクセサリーや玩具などもあるので子供も楽しめますよ。
ガラス作家の技が光るガラスアートが楽しいショップ
ショップではガラス作家が制作したガラス製品を購入できます。個性あふれるガラスの器やアクセサリーは見るだけでも楽しい。お気に入りを購入したり、大切な人のプレゼントにもおすすめです。
またショップ奥では、製作しているところをガラス越しに見学できます。
ガラスの器が楽しい「Clie」
ガラス工房のショップに併設する「Clie(クリエ)」では、ランチやカフェで時間を過ごすことができます。ガラス作家のグラスでお水が飲めるのも、気軽にアートに触れることができるのでおすすめです。
美味しいコーヒーを飲むなら「hazeru coffee」
富山ガラス工房からほど近い古沢の一角には、美味しいものが集まっています。その中の私のお気に入りを紹介します。
「hazeru coffee(ハゼルコーヒー)」は、とびきり美味しいコーヒーが飲めるスペシャリティコーヒー店。豆とドリンクメニューが購入できます。深煎りから浅煎りまでこだわりの豆が揃っていて、試飲ができるのも嬉しいポイント。コーヒーが美味しいのはもちろん、コーヒーゼリーカフェラテ、トニックコーヒーなどの季節メニューも美味しいです。抹茶ラテもおすすめ。
豆購入時に容器を持参すると割引になるサービスも。お得な上に、地球にも優しいです。
「ファムズティッシュ」〜イケダウインナーを使用したホットドッグやスイーツ
「METZGEREI IKEDA(メツゲライ・イケダ)」店内にある「ファムズティッシュ」は土日のみの営業です。メインはメツゲライイケダのウインナーを使用したホットドッグ。素材にこだわり牛から育てるウインナーが美味しいので、味は勿論折り紙つき!
大きな窓から優しく光が差し込んで気持ちのよいお店です。ランチもカフェもどちらもおすすめ(サンデーは季節メニュー)。
おわりに
いかがでしたか。ガラス工房での製作体験では、自分好みの本格的なグラスをつくることが出来て満足度は高いと思います。富山市では素敵なガラス芸術作品が沢山作られています。作るのも観るのも五感を刺激します。是非体験してみてくださいね。
Column
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