立山の秋の絶景を見に行こう!「紅葉」編
立山黒部アルペンルートの室堂では、地上がまだ暑い9月中旬から紅葉が始まります。夏のグリーンシーズンとは違い、色とりどりの立山室堂はまるで絵画のよう。天空の高原は秋の風が吹き、晩秋には冬の足音を感じます。
今回は室堂を中心に、私がおすすめする室堂から天狗平のお山歩(さんぽ)コースを紹介します。
絶景があなたを待っていますよ。
いざ、秋の室堂へ
室堂へは、立山駅から立山ケーブルカー、美女平駅から高原バスを乗り継いで向かいます。チケットはインターネットで予約可能です。帰りの予約はないので、乗車時間をしっかり把握しておくことが大切です。時間の制約はありますが、往復の乗り物の心配がいらないバスツアーもよいと思います。
途中の見どころなどは春夏の立山の記事で紹介していますので、室堂までの道のりも是非、楽しんでください!
地上はまだまだ暑いので想像できないかもしれませんが、室堂は標高2400メートルの高山地帯です。天候によってはとっても涼しい、更には寒いことすらあります。脱ぎ着できる防寒着などを持っていくことをお勧めします。又、標高が高いので紫外線が強いです。日差しが強い場合は紫外線もたくさん降り注ぐので、帽子やサングラスをお勧めしますよ。
まるで絵画!秋の室堂
秋の室堂は草が緑から黄色に変わります。加えてナナカマドなどの赤色、ハイマツの緑、岩のグレーなどでとてもカラフル。まるで絵画の中を歩いているようです。
ベンチに座って雄大な景色をゆっくり眺めるもよいですが、ほんの少し歩くだけでも見える景色が違ってきます。是非、歩いてみてください。
花は秋の姿になります。夏に白色の可愛い花を咲かせていたチングルマは可愛い綿毛に。葉っぱは赤色になっています。可愛いですね〜。
「みくりが池」は室堂ターミナルから気軽に行けるビュースポットです。深い蒼色の水面の向こうに見える立山が映えます。
近くに「みくりが池温泉」があります。みくりが池温泉は日本一高い場所にある天然温泉!日帰り温泉を楽しむのもいいですね。テラスでひと休みしたり、「喫茶みくり」で景色を眺めながらお茶するのも、とても贅沢です。
みくりが池からほんの少し歩くとエンマ台。エンマ台からは「地獄谷」を眺めることができます。地獄谷では硫化水素が噴出していて動植物が生きられません。ここだけは色を失った灰色の世界です。後ろを振り返ると色彩豊かな立山の極楽の世界。このギャップがすごいです。
エンマ台からさらに進むと「雷鳥沢」が見えてきます。雷鳥沢まで降りるとテント場があったり、沢に橋(浄土橋)が架かっていたりと楽しい雰囲気。雷鳥沢の標高は約2300メートル。標高2400メートルの室堂まで戻るには100メートル程度、登り返しが少々キツいですが、それを除けば楽しい散策です。
天狗平へ山歩(さんぽ)
私がおすすめするのは、室堂〜天狗平の往復コース(片道約50分)です。
「天狗平」は標高約2300メートル。先程の雷鳥沢と標高が変わらないのですが、道がなだらかなので楽しく歩けると思います。しかも人が少なくて、静か。秋の風を感じながら高原の景色を楽しむことができる穴場です。
天狗平まで降りると、立山の見え方が変わります。立山が遠くなり、周りの山が見えてきます。室堂からほんのちょっとしか見えない剣岳が、天狗平からは綺麗に見えます。
天狗平山荘では食事をすることができます。山でカレーやラーメンを食べると不思議と普段の何倍も美味しく感じますよね〜。
また天狗平山荘では帰りのバスを予約することができます。まったりしてしまい室堂まで行くのはちょっと…、と思う時は、天狗平山荘からバスに乗りましょう。
必見!ソーメン滝(赦免滝)
そして天狗平を訪れたら、見てほしいのが「ソーメン滝(赦免滝)」です。実は室堂行きの高原バスで進行方向左側に見ることが出来るのですが、あっと言う間。ここにきたらゆっくり見れます。落差130mのソーメン滝が称名渓谷に流れ落ちます。雄大な姿を是非ご覧ください!
※2023年7月現在ソーメン滝が見れなくなっているようです。調査がされるようですが、元通りになることを願うばかりです。
おすすめお土産
旅の最後はやっぱりお土産!
立山黒部アルペンルート限定地ビール「星の空」。水色のオリジナルはさらっと飲みやすく、プレミアムはレモングラスが入っていてとても爽やか。パッケージ立山連峰は富山市から眺める立山連峰そのもの!です。
剣岳の麓、上市町のアルプス農協で作られているフルーツ100%ジュースもおすすめ。自然豊かな地元のフルーツを、そのままつぶしたようなどろどろ感があります。パッケージは剣岳がメインの山のシルエット。こちらは立山駅前の「ロコモーションcoffee&bed」で購入することができますよ。
Column
「立山玉殿の湧水」は雄山直下「破水帯の地下水」
湧水もお土産に
立山黒部アルペンルートには湧水が二つあります。立山室堂の「玉殿(たまどの)の湧水」、もう一つは立山駅にある「熊王の清水」です。こちらは無料で持ち帰ることができるので、空のペットボトルに入れてお土産に。お茶や珈琲がとても美味しく出来るのでお試しください!湧水の情報は以下の記事もご覧くださいね。
富山の湧き水4選!歩いて行ける駅近名水スポット!おわりに
いかがでしたか?いつ訪れても絶景が見られる立山黒部アルペンルート。今回は秋の写真を沢山掲載しました。立山黒部アルペンルートは標高の高低差があるので、秋はどこかが見頃を迎えています。その季節だけの景色を是非見に来てくださいね。
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