立山の春・夏の絶景を見に行こう!「雷鳥とお花畑」編

  • 室堂平

    室堂平

  • 特別天然記念物の雷鳥(オス)

    特別天然記念物の雷鳥(オス)

  • みくりが池の深い碧色

    みくりが池の深い碧色

  • 夏はお花畑

    夏はお花畑

  • 朝日が眩しい朝の室堂

    朝日が眩しい朝の室堂

富山観光のハイライト、立山黒部アルペンルートでは季節ごとに美しさを楽しめます。春は雪の白と空、夏は緑と空のコントラストが楽しめます。夏の天空の高原は爽やかな風が吹き、高山植物の花が咲き乱れるまさに極楽浄土。地上の暑さを忘れさせてくれます。
今回はアルペンルート大好きな私が、春〜夏の室堂平周辺の見どころを紹介します。絶景があなたを待っていますよ。

いざ室堂へ

立山駅からは立山ケーブルカーと立山高原バスを乗り継いで室堂に向かいます。乗車は予約が必要ですが、座席指定はありません。出発時刻前に列に並んで乗車します。道中には大自然が広がります。見どころを楽しんでいきましょう。

立山ケーブルカーは、立山駅から美女平の標高差約500メートルを、わずか7分で上がります。その斜度もすごいですが、もう一つのみどころは材木石。材木石は溶岩が冷えて固まって出来た六角形の柱状の石で、立山が火山だった頃(太古の昔です)のもの。進行方向左側にこの材木石をみることができます。立山の歴史を感じますね~。

進行方向の左側は材木坂と言い、材木石がごろごろしています。歩くアルペンルートになっており、美女平まで歩くことができます(所要時間約2時間)。
材木坂には動物が姿を現すこともあります。ケーブルカーの中からじっと外を見ていると、何かいるかもしれませんよ!

美女平に到着したら、立山高原バス乗り場へ。
室堂へは約50分。ゆっくり景色を見ながらバス旅を楽しめます。バス内では立山開山伝説や見どころが聞けますのでお見逃しなく!
まず最初に見えてくるのは美女平の大きなタテヤマスギ。大きな幹に枝を広げてそびえ立つ様は、まさに森の巨人です。
機会があれば是非に幹に触れてみてください。木の持つ元気をもらえることでしょう。周辺はガイドやツアーに参加するのがおすすめ。森のことを教わることで、より自然について理解が深まります。

大観台では車窓から称名滝を見ることができます。木々の間から見える称名滝を含む、立山黒部アルペンルートが最初に見られる場所でもあります。
機会があれば是非称名滝へ。称名廊下と言われるV字の谷から流れ落ちる水の迫力に圧倒されます。

実は光の具合によっては富山市から見えることもあるんです。はるか遠くの富山市から見られる称名滝のスケールの大きさに驚かされますね~。

Column

アニメにもでてくるアルペンルート

富山出身の映画監督、細田守さんの映画「おおかみこどもの雨と雪(2012年)」のワンシーンに、称名滝とみくりが池がでてきます。アニメでも美しく描かれているアルペンルート。どんなルートを駆け抜けてたどり着いたのかなぁ、と連なる山々を眺めながら考えるのも楽しいですよ。

おおかみこどもの雨と雪

弘法まで上がると森を抜け、視界が開ける天空ロードを走ります。進行方向に立山連峰、後方に富山平野を望むことができます。
弘法から弥陀ヶ原、天狗平を経て室堂に到着です。
弥陀ヶ原はラムサール条約に登録された湿原が広がり、なだらかな木道歩きを楽しめます。
天狗平ではご赦免の滝(ソーメン滝)を車窓から見ることができますので滝好きな人は是非!
 

春の室堂

春の室堂はまだ多くの雪に覆われています。
とっても寒いですが、雪どけ時期の立山と空のコントラストを眼前にすれば来てよかったと思えるはず。
雪の大谷はこの時期しか見られない圧巻の雪の壁。一緒に青空が見られると忘れられない景色です。

外は寒いので、室内から眺めるのも良いです。室堂ターミナルに隣接するホテル立山のティーラウンジ「りんどう」では、窓から立山連峰を眺めながら過ごすことができます。窓から山をみながら美味しい珈琲を飲めるなんて、贅沢ですね〜。

夏の室堂平は色とりどりの花が沢山咲いていて、まさに天国にいるよう。
どこを切り取っても絶景なので、室堂平周辺をゆっくり散策しながら景色を楽しむのもおすすめです。是非思い出の一枚を残してください!

神様の台所「みくりが池」

室堂から歩いてすぐの、みくりが池は気軽に行けるビュースポットです。
空の青とはまた違う深い碧色の水面に立山連峰が映る様子は、いつまでも見ていたい景色です。
みくりが池の「みくり(御厨)」は台所という意味。ここ立山は信仰の山でもあるので、仏教にちなんだ名前が地名に沢山作られていますが、ここみくりが池は神様の台所なのです。

みくりが池周辺にはベンチがたくさんあります。ベンチに座ってゆっくり景色を楽しむのもいいですね。

可愛い動物たちに会えるかも!

高原で出会える生物もまた楽しみの一つ。
室堂平周辺で出会った可愛い生き物を紹介します。もし出会うことができたら、とてもラッキーです!

雷鳥は生息数の少ない絶滅危惧種の特別天然記念物。立山信仰では「神の使い」と言われています。
そんな貴重な生き物なのに、とっても無防備で危なっかしくもあります。見つけたらそっと静かに見守ってください。あまりにも可愛くて時間を忘れてしまうかもしれません。
雷鳥は鳴くことがあります。可愛い姿からは想像もつかないカエルみたいな鳴き声なのですが、もし聞こえたら近くにいるかもしれませんよ~。
 

Column

ニホンカモシカの三太くん-1

ニホンカモシカの三太くん

三太くんは、上市町の企業が考えたリアルなゆるキャラ。ニホンカモシカは富山の県獣で、特別天然記念物でもある貴重な動物。お腹のポケットが富山県の形になっていてリアルだけどふわふわで可愛い、森じゃなくても会える三太くん。どこかで会えたらラッキーです!

立山開山伝説にふれる玉殿の岩屋

立山を開山したといわれる佐伯有頼は、矢を射た熊が逃げ込んだこの玉殿の岩屋で熊が阿弥陀如来だと知りました。
玉殿の岩屋は立山室堂山荘のあたりから10分ほど歩いた場所にあります。
賑やかな室堂平周辺と違ってとっても静かな場所で、私は好きです。岩の細い道なので気をつけていきましょう。ここからは正面に立山が見えます。
立山開山伝説に思いを馳せてみましょう。
 

終わりに

いかがでしたか?立山黒部アルペンルートは、観光やアウトドアで色んな楽しみ方ができます。思わぬ所で時間を費やしてしまうことがあるので、余裕のある時間配分で行くのがおすすめです。立山黒部アルペンルートは唯一無二の景色です。是非ここだけの景色を楽しんでくださいね!

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