ハーブ好きの楽園「Healthian-wood（ヘルジアンウッド）」（立山町）の気軽な楽しみ方

「Healthian-wood」は地元の製薬会社代表でもある前田大介さんが、医学の原点とも言われるハーブの力をさまざまな形で体感できる施設を作りたいという思いで始めた、複合施設です。山々と田んぼに囲まれた場所にレストランやサウナ、スパ、ハーブガーデン、アロマ工房、イベントスペースが点在し、木道でつながっています。建築家の隈研吾さんが設計した建物もあり「ここは日本なのだろうか？」とつぶやきたくなってしまうような別世界です。

場所は、立山町にある立山町総合公園の隣。富山駅から車では40分ほどの場所にあります。富山地方鉄道「五百石（ごひゃくこく）」駅で降り、駅前の立山町観光協会で借りられるレンタサイクルを使って約20分、タクシーに乗って約8分で行くこともできます。

中に入ったら、まずハーブ園「The Garden」を散策しましょう。ハーブ園には扉もなく、いつでも開かれているので施設のオープン前に朝の散歩もできます。季節のハーブを愛でながら、のんびり歩きましょう。
 

アロマ工房「The Workshop」の横の道には、さまざまなハーブが植えられています。石に名前が書いてあるハーブもあるので、それを見つけながら歩いてみてください。

イベント会場「The Field」は、結婚式の披露宴やパーティー、ヨガで使われている時以外は、自由に入って読書をしたり、ぼーっとしたりできます。持ってきたお弁当やお茶を楽しむ方もいるそうです。

私は夏に訪れたのですが、建物の中を風が通り抜けるデザインになっており、涼しさに感動しました。また、建物の中から山々が見える造りになっている点にも感銘を受けました。

アロマ工房「The Workshop」には、「The Garden」で採れたハーブから精油を作るための蒸留器が置かれています。ハーブの関連グッズも販売されており、営業時間内は誰でも自由に入れます。

個人的なおすすめは、ハーブティーとハーブの蒸留水です。ハーブティーはオリジナルブレンドのものを販売しており、その場で飲むこともできます。ハーブのプロフェッショナルであるスタッフの方に、希望する効能や好きな香りや味の好みに合わせたハーブティーを教えてもらえたのが、とても嬉しかったです。

私はその場で1杯注文し、自宅用にも3種類を購入しました。「The Workshop」内の椅子に座って立山連峰を眺めながらハーブティーを飲むのは、本当に良い時間でした。

また、「The Workshop」にはお茶を発酵させて作る「Kombucha（コンブチャ）」も置かれています（昆布を使って作る日本の昆布茶とは別物です）。フルーティーで甘酸っぱくて飲みやすく、あっという間に飲み切ってしまいました。ぜひお試しください。

蒸留水はアロマオイルを抽出する時に出る香りのある水なのですが、私はここでできたラベンダーの蒸留水を購入し、化粧水として全身に使っています。100%自然由来で環境負荷が低く、価格もリーズナブルな点が魅力です。

月1回ほど開催されるヨガのイベントもおすすめです。私は日曜のモーニングヨガに参加したのですが、ハーブ園からラベンダーの香りが漂う中で身体を動かすのは、至福のひとときでした。また、ヨガの後にレストラン「The Table」（※３営業日前までに要予約）でいただいたお茶とお菓子もとてもおいしかったです。満月と新月の夜には、ヨガの先生とセラピストによる特別なヨガのプログラムもあります。

他にも月1回「立山薬草倶楽部」という薬草について楽しく学べるワークショップもあり、こちらもとても興味深い内容になっています。

なお、サウナ好きの方は県外からの予約も多いプライベートサウナ「The Hive」（要予約）をぜひご利用ください。

今後も「Healthian-wood」は、宿泊棟の開設など、さまざまな展開を予定しているとのことです。なお、立山craftが開催される2023年10月28日（土）、29日（日）には、アロマやコスメのメーカーや飲食店が出店する「立山EarthMarket2023」というイベント（入場無料）が予定されています。

富山に来たら、常に変化しつづけているハーブの楽園に、ぜひふらっと立ち寄ってみてください！