【取材レポート】細やかな心遣いに感動！山の中にたたずむ小さな温泉宿「お宿いけがみ」（魚津市）

「お宿いけがみ」があるのは魚津駅から車で20分ほどの里山にある、150年以上の歴史のある「北山鉱泉」という湯地場です。泉質は塩化物泉・単純温泉で「子宝の湯」として知られており、神経痛や冷え性、婦人病などへの効果が期待されています。

車で来た場合は、宿から徒歩1分ほどの場所にある駐車場（3～5枚目の写真）に車を停めます。また、予約制で駅から送迎バスも出ています。雪の季節も道路はきれいに除雪してあるとのことなので、冬でも安心です。とはいえ、安全のためにスタッドレスタイヤの装着をお忘れなく！

宿に入ったらすぐに靴を脱ぎ、チェックインします。あたたかい雰囲気の館内に、期待が高まります。

この宿では、チェックイン後から22時半まで、フリードリンクをいただけます。ソフトドリンクは季節ごとに変わるのですが、今回はマスカット酢の炭酸ドリンクでした。とてもさっぱりしており、飲みやすかったです。生ビールも、好きなタイミングでいただけます。どちらもお部屋への持ち込みが可能なのが、うれしいところです。
 

お部屋は、ベッドが置かれたモダンな雰囲気の和室。広々としていて、居心地抜群です。

中には、プラン特典のお菓子として、ももの大福とチョコレートが置かれています。こだわりブランドのアメニティもついています。

さらに、プランならではのサービスとして、3種類の香りを楽しめるアロマディフューザーが枕元にありました。これはうれしい心遣いですね。
 

ベッドの上には、選べる色浴衣が。カラフルで、帯も好きな色柄を選べるので、様々なコーディネートを楽しめます。

部屋のベッドはシモンズ製。かためのスプリングで、その上には「疲れをとってもらうために」という思いで若女将の湯上さんが選んだ、 7パターンに形を変えられる折りたたみ枕がありました。とても寝心地が良いようで、宿の売店で枕を買って帰る方が多いそうです。

温泉は、開泉から150年以上続く、北山鉱泉の源泉湯です。大浴場はなく、2つの浴室を貸し切りで順番に使うシステムになっています。お湯は、「肌がしっとりと潤い、ポカポカと湯冷めしにくいのが特徴」とのこと。たしかに、身体が芯から温まった感覚がありました。お湯の温度が熱すぎず、ぬるすぎず、まさにちょうどよい加減だったのも嬉しかったです。また、源泉の霊水は入口のところで自由に飲めるので、まさに身体の外からも中からも霊水を堪能できます。
 

夕食は、個室でいただくことができます。子ども連れの場合は、他の方から少し離れた別室でいただけるので、まわりを気にせずゆったり食事を楽しめます。

夕食のメニューは、和食に加えて本格的なフレンチのお品も取り入れた、斬新な和洋折衷の会席料理です。多彩な品々を1人の料理人が作っていると聞き、驚きました。季節のものを出すことにこだわっており、冬はブリしゃぶやカニを出しているそうです。目と味で季節を楽しめるよう、お皿や盛り付けにも工夫しているとのことで、好評を博しています。富山のレアなお酒もそろっているので、それを楽しみに来る県内からのお客さんも多いそうです。

朝食はそれぞれの席に出していただくスタイルです。私は今回の取材の際、特別に朝食だけ食べさせていただきました。

まずは、ワタリガニの味噌汁から。味噌とカニのやさしいうまみが胃に染み渡り、幸せが広がりました。素材の良さが伝わってくる、丁寧な料理がそろったおばんざいも秀逸です。ほどよい柔らかさの温泉卵、新鮮な昆布じめ、イカの刺身、野菜の良さが存分に引き出された自家製の漬物に感動しました。つやつやの魚津産コシヒカリも絶妙の炊き加減で、思わずおかわりしてしまいました。

極めつきは、お出汁でいただく「黒部名水ポーク」のしゃぶしゃぶ。朝から一人鍋で食べるのは、最高の贅沢です。デザートのフルーツとムースもおいしく、窓から見える心和む山里の風景も美しく、心も身体も大満足の、最高の朝食タイムになりました。

周辺には、お散歩コースがあります。お部屋に地図が置かれているのでそれを見ながら行ってください。チェックアウト直後や朝に行く方が多いそうです。隣の神社のお参りにも、ぜひ行ってみてください。

お宿のインテリアのテーマは、多産を象徴する動物である「うさぎ」。北山鉱泉が子宝の湯だということに、ちなんでいるそうです。お宿のあちこちにうさぎの置物や絵が飾ってあるので、ぜひ探してみてください。

「お宿いけがみ」は、日常を抜け出して心からくつろげるお宿でした。お部屋が6室のみで、お風呂は貸し切りなので、他のお客さんと一緒になることが少ないのも魅力です。ぜひ訪れてみてください。

訪問の前後に行ける、おすすめ観光プランの記事も以下で紹介しておきます。「定番ではない旅をしたい」という方は、参考にどうぞ！


 

＊この記事はマイクロツーリズム事業とのタイアップ記事です。