富山城の近くにある人気店「美乃鮨」でいただく富山湾鮨!
東京・目黒で創業し、現在は富山市内にお店を構える、モダンな外観が特徴的な「美乃鮨(みのずし)」。中は落ちついた雰囲気で、大将の三島 裕起さんが笑顔で迎えてくださいました。店内の雰囲気と、絶品の富山湾鮨をレポートします!
富山城の近くにある「美乃鮨」
今回訪れた「美乃鮨」は、富山城の近くにある丸の内交差点にあるモダンな外観のお店です。もともとは先代が東京都目黒区・柿の木坂にオープンし、縁あって1989年に富山市内にお店を移し、2018年に現在の場所に移転オープンしました。市内電車「丸の内電停」からすぐなので、行きやすいです。お店の前にコインパーキング駐車場があるので、車でも行けます。
県内産の杉の木がふんだんに使われた店内はジャズやクラシックがかかっており、椅子に座った瞬間にくつろげました。男女問わず1人客に人気のカウンター席に加え、テーブル席と、4名用と10名用の個室が計2つあります。
キラキラ輝く富山湾鮨を1貫ずつ!
富山湾鮨は、富山県産のシャリの上に、富山湾産の旬の地魚のネタをのせた寿司10貫、それに富山らしい汁物がついたセットです。今回はカウンター席に座り、1貫ずつ出していただきました。
今回は、ランチタイムに訪問。富山湾鮨は、いつでも同じ料金で楽しめます。
1貫目はヒラメ。白身のやさしい甘みが印象的でした。2貫目のマトウダイ(クルマダイ)の昆布締めは、昆布の香りとうまみがゆっくりと広がり、幸せな気持ちになりました。3貫目は、フクラギ(ブリの幼魚)。富山に来てから初めて違いがわかるようになりましたが、新鮮なフクラギは食感がかためで、魚の生臭さは皆無。ただただ、フクラギのうまみが残りました。
4貫目のサクラマス(ヤマメ)は初めて食べたのですが、身がほろりと口の中で溶けるような柔らかさで、口いっぱいにマスのやさしい香りが広がり、これまでの「マス」の定義を覆すようなおいしさでした。
5貫目のアジは口に入れた瞬間、「アジってこんなに美味しかったかな?」と衝撃を受けました。新鮮で、臭みゼロ。しょうがのアクセントが効いていて、アジの新しい世界を教えていただいた感覚です。6貫目のバイ貝は、大きなバイ貝がのっていて感激! コリコリ食感で、食べるのが楽しかったです。7貫目のアマエビは、やわらかく、口の中でとろけていく食感で、シャリとの相性の良さを特に強く感じました。8貫目のアカイカは、噛むたびにイカならではの甘みが広がり「新鮮なイカは本当においしいな」と改めて実感しました。
9貫目は、富山といえばこれ! 白エビです。食べた時の相性を考え、海苔を巻かないスタイルで提供している、とのことです。白エビ独特の甘さと香りが堪能でき、うれしかったです。「こんなにたくさん白エビがのったお寿司が食べられるとは、なんと贅沢なラインナップ!」とうれしくなりました。
10貫目は、なんとベニズワイガニ! カニが大好きな私にとって、理想の締めとなりました。カニの身、その下に入ったカニ味噌、それに海苔のハーモニーを満喫した後、あまりのうれしさに写真を撮り忘れていたことに気づき、もう一貫注文することになりました(笑)。
味噌汁・小鉢にも感動!
富山湾鮨と一緒に出していただいたのは、エビの頭と魚のアラで出汁をとった、味噌汁です。シンプルに「おいしい!」と心の底から感じる味でした。また、前日までの予約でいただける「本日のサービス小鉢」は、アナゴの煮凝り。アナゴとだしのうまみが、プルプル食感の煮凝りの中に閉じ込められていて「まさに職人技だな」と感じながら食べました。
なお、同店ではお寿司の大切な引き立て役の米と醤油もこだわって選んでいます。地産地消を大切にしているので、米はもちろん富山産を使用。醤油は、大将のお母さんの古里である朝日町産の醤油にだしをいれて煮切っている、とのことです。
Column
外のベンチの秘密
お店の外にあるベンチは、大将が「通学途中の小中高生や、地元のおじいちゃんおばあちゃんが座れたらと思って」設置した、とのこと。その話を聞き、お店を流れるやさしい雰囲気の秘密が分かった気がしました。
筆舌に尽くしがたいおいしさでした!
普段は子どもたちのリクエストで、回転寿司に行くことが圧倒的に多い私。今回、富山湾鮨をいただき、「大将とおしゃべりしながら1貫ずつ噛み締めて食べるお寿司って、こんなにもおいしいのだ」と最初から最後まで、感激しっぱなしでした。おしゃべりが素晴らしい調味料になり、心にも栄養をいたただいた感覚です。お店を出た後、お腹が満たされた幸福感と共に、なんだか心も元気になっていました。
ぜひ、みなさんも「美乃鮨」の富山湾鮨を食べに行ってみてください! 人気店なので事前の予約がおすすめです。