【バットの街・福光】世界に一つの一本を生み出す、職人の技にせまる!「エスオースポーツ工業」

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南砺(なんと)市福光地域は、大正時代から国内のバット需要の多くを担う、知る人ぞ知るバットの街。
歴代有名野球選手も愛用してきた、職人の手削りによるバット作りを今も続ける「エスオースポーツ工業」の秘密を探ってきました!
また、ここでしか体験できない、バットの手削りもリポートします!

日本野球界を支える伝統の技「エスオースポーツ工業」

今回ご紹介する「エスオースポーツ工業」は、全国的にも珍しい、手削りでのバット製造を行っている会社です。
多くのバット工場が、時間や人件費などのコスト削減を目指して完全機械化に踏み切る中で、今も手削りの技術を継承し続けている、希少な存在。

こちらの工場では、随時工場内の見学を受け入れています。木材の仕入れの仕方から、選定方法、削りの工程など、奥深いバット製造の世界を、分かりやすく解説してもらえます。

全国でも数少ない、バットの手削りが見学できるということで、お子さんの夏休みの自由研究や、野球ファンの方に人気だそう。

プロの技を伝授。バットの手削り体験!

また、実際に職人の方が使用している作業台を使って、バットの手削り体験も実施中!(※要予約)

高速で回転する木材にノミを当て、バットの形を削りとっていく作業は、エスオースポーツでしか味わえない体験です。

さっそく私も体験させていただきました!刃物を扱うということで、ドキドキ。ノミの角度、力の入れ具合などを細かく教えていただき、いざ実践。

はじめは力の入れ具合がバラバラになってしまい、バットはガタガタに…何度かやっていくうちに、だんだんと均一に削ることができました!

ノミ一本でグリップの形を整えてくのは、まさに職人の技!選手の活躍を支えるオーダーメイドの神髄を、間近で感じられる貴重な体験でした!

なぜ手削りを続けるのか?

ほとんどの国内工場が手削りのバット製作をやめてしまった中で、今もその技を伝承し続けるエスオースポーツ工業。
23歳という若さで、この手削りバット作りの世界に飛び込んだ中塚さんに、手削りへの思いを伺いました。

まり

まり

エスオースポーツさんが、手削りを続けている理由はなんですか?
中塚さん

中塚さん

たしかに機械での作業は、早いし正確。機械には機械のよさがありますが、同じように、手削りには手削りでしかできないこともあります。
他の会社が機械だけの製造に切り替える中で、手削りバットを作り続けることは、会社の大きな特色になると思い、職人の技を継承していくことを決めました。

まり

まり

手削りの一番のよさはなんですか?

中塚さん

中塚さん

やはり、バットを使う選手に合わせた一本を作れるところです。今はプロ野球界でも、自分に本当に合ったバットをオーダーメイドで作ってもらえるのは、ほんの一握りの選手だけ。
プロでもほとんどの選手が、しっくり感がないまま、既存の型の中から選択せざるを得ない状況があります。

まり

まり

オーダーメイドのバットというのは、既存のものと大きく違うものですか?

中塚さん

中塚さん

全然違うと思います。僕も学生時代野球をやっていましたが、重さやグリップの太さなどが少し違うだけで、使用感がかなり変わってきます。
自分に合っていないバットを使っていると、せっかく能力があっても、それが発揮されない。
機械は同じ型をたくさん作るというところが優れているので、それが主流になった今は、一人ひとりに合わせたバット作りからは遠ざかっているという印象です。

まり

まり

もしも、プレーヤーの皆さんが、自分に合ったオーダーメイドのバットを使えるようになったら、どんな未来になりそうですか?

中塚さん

中塚さん

選手が本来もっている能力が引き出されるので、今くすぶっている選手たちも、もっともっと活躍できるのではないでしょうか。
今、繋がりのある各種野球用品のプロの中小企業の皆さんと協力して、一人の選手をサポートする取り組みができないか挑戦中です。

本当に選手をサポートできる商品を広めていけるよう、いろいろな方面と力を合わせていきたいです。

まり

まり

    すごくおもしろいアイディアですね!もしも道具すべてが、自分に合ったオーダーメイド品になったら、ものす ごい力が発揮できそうですよね。

        
中塚さん

中塚さん

オーダーメイドというのは、職人としても、使ってくれる人が一番見える作り方。手間も時間もかかるけれど、その分お互いの心が通い合った一本ができあがります。
将来的には、選手にバットを削る工程に立ち会ってもらいながら仕上げていくサービスもやりたいと考えています。
職人が削りながら、その場で実際に選手の感覚に合わせていく。そんな、オーダーメイドを極めた作り方にも挑戦していきたいです。

野球界の未来への挑戦

伝統の技を引き継ぐ中には、リスクも課題もあります。しかし、だからといって諦めるのではなく、伝統を現代のニーズに柔軟に合わせていくことで、さらなる発展を目指す。

それこそが、エスオースポーツ工業の成長と成功の秘訣なのだと感じました。
エスオースポーツ工業がけん引していくであろう、これからの野球界から、ますます目が離せません!
 

エスオースポーツ工業

エスオースポーツ工業では、素材やサイズなどを、自由にオーダーできる手作りバットの注文を受け付けています。
フルオーダー、セミオーダー、限定バッドの販売など、取り扱いの種類も豊富。
ぜひ、世界に一本だけのオリジナルバットを手にしてみてください!

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