富山の空気を全身で感じられる、流域の豊富な水資源に恵まれた散居村の見晴らし。旅のはじまりにぴったりなビュースポット。晴れた日には立山連峰や、はるか日本海まで見渡せることも。例年4月下旬から5月上旬の田植えの時期は、水田が太陽の光に照らされて美しく輝きます。訪れる季節によっても眺めが変わります。

水がきれいで、冷たく、急流河川などの条件が揃った庄川で捕れる鮎は、身が締まって香りがよく、骨や皮が柔らかく小ぶりて食べやすい。庄川近郊には、串に刺されたアユを目の前の囲炉裏で炭火焼きしてくれる店もあり、美味しいのはもちろん目でも楽しめます。

日本遺産に登録されている「木彫刻のまち 井波」。井波彫刻の発祥の地といわれている「井波別院瑞泉寺」拝観後は、表参道である八日町通りを散策。今なお多くの工房が軒を連ね、彫刻師と交流しながら彫制作風景を間近で見学できます。通りには約30体の木彫りの猫が隠れていて、近年旅行者の間で木彫り猫探しも人気。

「相倉（あいのくら）合掌造り集落」は、約100～350年前の合掌造り家屋が20棟現存し、人々が昔と変わらず生活しています。なかでも、原始合掌造り「三郎（旧岩本家）」は五箇山に唯一残る合掌造りの原型といわれる家屋です。集落には「五箇山和紙漉き体験館」のほか、合掌造りの茶店もあって、郷土料理や五箇山で作られている名物「栃餅」や「栃餅ぜんざい」も味わえます。〈写真：五箇山の合掌造り集落の新緑風景/5月～9月頃〉

世界遺産で宿泊できるのは、日本国内でも大変珍しく貴重です。合掌造り家屋の中で、地元の食材を使用した伝統料理を食べたり、囲炉裏を囲んで団欒したり、昔ながらの暮らしや文化を体験できます。また、合掌造り集落から移築された13棟の家屋を活用した「五箇山合掌の里」でも宿泊や文化体験ができます（体験メニューは宿泊者限定・事前予約制）。〈写真：五箇山の合掌造り集落の積雪風景/12月～3月頃〉

9棟の合掌造り家屋が現存する「菅沼合掌造り集落」。小さな集落ですが、自然、歴史や伝統を体験できる施設も充実しています。五箇山の伝統的な暮らしを伝える約200点の生活用具を展示する「五箇山民俗館」や、塩硝の製作工程や歴史を学べ、火縄銃の体験もできる「塩硝の館」など、当時の暮らしを感じることができます。〈写真：菅沼合掌造り集落の紅葉風景/10月～11月頃〉

毎年6月に開催される小矢部市の無形民俗文化財「津沢夜高あんどん祭」を、一年を通じて知ることができる施設。高さ7mにもなる大行燈が激しくぶつかり合う迫力満点のお祭りで、実際に津沢夜高あんどん祭で使われている大行燈が展示されています。月2回「ミニ田楽行燈の絵付け体験(有料・事前予約制)」もあります。

大小の美しい滝が点在する清流の里。川幅いっぱいに流れ落ちる一の滝と二の滝は「小さなナイアガラ」と呼ばれ、一の滝の滝壺のポットホール（おうけつ）は県の天然記念物に指定されています。水辺にたたずむ12の女神像(ブロンズ像)をたどりながら散策するコースも人気です。

新高岡駅の新幹線改札前にある売店で、富山を代表する有名駅弁「源 ますのすし」を買って、新幹線で食べるのもおすすめ。売り切れ御免の人気店の味が、JR新高岡駅で購入できます。（写真はイメージです）