鉢伏のなしのき はちふせのなしのき

富山県の天然記念物に指定されている見事な巨木の梨の木。どこか風格さえ感じるこの木は、花の満開時には遠く福光地方より見ることができ、この開花の状況でこの年の豊凶を占っていた時代もあったといいます。
10月頃になると直径3～5cmほどの実をつけますが、食べるには適さず、昔は感冒の薬として焼いて用いていました。大変珍しい野生の梨の巨樹で、古来、冬季の五箇山往来の際の目印として使用され、地名もその一帯を「梨の木平」と称しています。
苔むした樹皮にどっしりとした風格ある巨木に出合いに行ってみませんか。

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