高低差4000mの世界に浸る旅
[富山旅10to5]黒部宇奈月温泉駅からはじまる7時間の旅
富山県は、3000m級の立山連峰から水深1000mの富山湾まで、高低差4000mの多様な地勢を有しています。魚津を旅しながら、そのダイナミックで変化に富んだ世界の一端を体感しましょう。
黒部宇奈月温泉駅を出発し、丘陵の牧場へ。急流河川ならではの分水槽を見学した後は、丘の上に建つオブジェと向き合います。
そこからは海岸沿いへ。水族館と博物館をはしごし、「蜃気楼ロード」を走って黒部宇奈月温泉駅に戻ります。
くろべ牧場まきばの風
丘の上の牧場から富山湾を一望
黒部宇奈月温泉駅を出発し、丘陵の牧場へと車を走らせます。「くろべ牧場まきばの風」は、黒部川の河岸段丘上の標高約240m~425mに位置し、黒部扇状地と富山湾を一望できるビュースポットでもあります。ジェラートやプリンなどのおいしい牧場スイーツも一緒に楽しんで。
東山円筒分水槽
水の恵みを分配する、美しき円筒分水槽
牧場を後にして、富山の急流河川の力、豊かな水の恵みを知ることができる珍しいスポットを訪れます。
「東山円筒分水槽」は片貝川から取水し3方向の用水路に水を分配する利水施設です。直径9.12m、高さ2.5mの円筒のふちから滝のように水が流れ落ちる様子が美しく、時間を忘れて眺めてしまうと評判になり、最近は観光スポットとして訪れる人が増えています。
アウトサイドライン(桃山運動公園)
魚津の壮大な世界を感じるオブジェ
次の目的地では、機能美ではなく、存在そのものを楽しむオブジェとの出会いが待っています。ベルリン・ユダヤ博物館、ニューヨークの世界貿易ビルの再開発などで知られる建築家ダニエル・リベスキンドが設計したオブジェ「アウトサイドライン」です。赤いギザギザ(レッドライン)は、立山連峰と埋没林を結ぶ軸線上にあり、魚津の位置を示しています。
【楽しさをプラス】魚津ランチ
年間を通じて種類豊富な魚が水揚げされる魚津漁港。市内には新鮮な魚介類が自慢のお店がたくさんあります。和食だけでなく素敵なイタリアンレストランも増えており、地元の魚介を使用したイタリアンも楽しめます。
魚津でランチをするならこちら
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魚津丸食堂
魚津丸食堂魚津漁協直営食堂。
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フランコベルゴ
フランコベルゴ自家製のもちもちなニョッキが有名。人数分違うデザートが提供される。
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トラットリア ラ ルーチェ
トラットリア ラ ルーチェ地元の旬の食材を大切にしたイタリアンが堪能できる隠れ家的なお店。
魚津水族館
富山の4000mの世界をテーマにした水族館
今回の旅のテーマにぴったり、北アルプスの源流から富山湾の深海まで「富山」にこだわった展示構成が見どころの水族館。富山が有する高低差4000mの環境にあわせた展示を行っています。
1913年に誕生した、日本に現存する水族館の中で最も歴史が古い水族館でもあります。
魚津埋没林博物館
埋没林と蜃気楼、富山湾の神秘と対峙する
埋没林とは、文字どおり埋もれた林のこと。魚津埋没林は、約2000年前、河川氾濫や海面上昇が原因でスギ原生林が埋没したもので、特別天然記念物に指定されています。博物館では直径約2m、樹齢500年以上の埋没林の樹根を水中保存しています。蜃気楼コーナーでは、蜃気楼に関する体験型の展示を行っています。館内の展望台からは、富山湾の景色とともに蜃気楼が見られることも!
海の駅 蜃気楼
魚津の美味しいお土産さがしはココで
ドライブの旅のひとやすみに欠かせないのが「道の駅」ですが、こちらはちょっとひねりを利かせた「海の駅」。魚津漁港で水揚げされた鮮魚や、地場の特産物が購入できます。朝市や浜焼きなどのイベントも開催されています。
蜃気楼ロード
蜃気楼のまちの海岸線沿いをドライブ
海の駅 蜃気楼から海沿いをしばらく走ると、「蜃気楼ロード」に入ります。経田漁港からミラージュランドまでの約8kmの区間の通称で、車では約10分~15分です。晴れた日には北アルプスの山並みも姿を現し、海と山の両方の絶景が楽しめます。その名の通り、蜃気楼が目撃できれば一生の思い出になります。