金沢から、五箇山周遊の旅-1

金沢から、五箇山周遊の旅

[富山旅10to5]金沢駅からはじまる7時間の旅 

南砺市五箇山地区は、岐阜県の白川郷とともに合掌造り集落としてユネスコの世界文化遺産となっています。
江戸時代、五箇山は加賀藩前田家の領地でしたが、険しい山々に囲まれて金沢とは異なる独特の文化が育まれました。加賀百万石城下町の観光を満喫したら、もう一日はちょっと足を延ばして、日本の原風景が残された五箇山の旅を楽しみませんか。
旅程には、金沢から五箇山を訪れるならぜひ立ち寄りたいスポットも盛り込んでいます。

城端(城端別院 善徳寺・土蔵群 蔵回廊・じょうはな織館)

「越中の小京都」を散策する

五箇山を訪れる前に寄り道したいのが南砺市城端です。善徳寺の寺内町として栄えてきた歴史あるまちで、石畳や細い路地が残り、坂の多い地形とあいまってノスタルジックな空気が流れます。「善徳寺」からスタートして散策を楽しみましょう。
善徳寺は室町時代に本願寺第8代蓮如上人により創建され、今に至るまで真宗王国・富山の中心を担っています。江戸中期に建てられた本堂は県内有数の規模を誇る立派な建物です。
善徳寺の山門前から石畳の通りを歩くと「土蔵群 蔵回廊」があります。明治期に建てられた4つの蔵が回廊で結ばれており、内部は城端の歴史や文化に関する展示施設になっています。風格漂う外観も必見です。
江戸時代の城端は絹織物の産地としても有名で、加賀藩の庇護の下、五箇山などから生糸を仕入れ、質の高い絹織物を生産していました。城端絹織物の歴史や技術を伝えるのが「じょうはな織館」です。館内では織り体験ができるほか、現代アート・クラフトのギャラリー、オリジナル商品などを販売するショップがあります。

五箇山 相倉 合掌造り集落

おとぎ話のような風景に癒やされて

城端から国道304号線を進めば、五箇山に出ます。険しい山々に囲まれた五箇山には相倉と菅沼の2つの合掌造り集落があり、岐阜の白川郷とともにユネスコの世界文化遺産に登録されています。いずれの集落でも人々が日常の暮らしを営んでおり、世界的にも珍しい「人が住まう世界遺産」です。
相倉集落には、20棟の合掌造りの家屋が並びます。山間の気候風土に合わせて発達した合掌造りの家屋と素朴な田園が織りなす光景は、おとぎ話のように美しく、心にしみます。

道の駅 たいら 五箇山和紙の里

五箇山に江戸時代から続く手漉き和紙を知る

五箇山和紙は江戸時代から続く手漉き和紙です。五箇山和紙の里は、五箇山和紙の歴史や技術、製品を紹介する観光施設で、はがき作りなどの手漉体験もできます。道の駅を併設しているので、ドライブのひと休みに気軽に立ち寄れます。

閑乗寺公園

砺波平野の散居村を眺める特等席

五箇山から庄川沿いの国道156号線を走り、砺波平野を一望する閑乗寺公園に向かいます。
日本の集落の多くは民家が寄り集まった「集村」であるのに対し、広大な耕地に民家が分散する形態を「散居村」と呼びます。砺波平野は、国内最大規模の散居村が広がる地域として有名です。
公園内の展望広場に立てば、一面の水田の中に家々が点在する美しい散居村風景を一望できます。
※水田の中に家が点在する風景が見られるのは、田んぼに水が張られる4月下旬~5月中旬頃です

能作 本社工場

鋳物のまち高岡の洗練された産業観光スポット

400余年にわたり育まれてきた高岡銅器。再び庄川沿いの道を走り、ものづくりのまち高岡を代表する鋳物メーカー・能作の本社工場を訪ねます。広大な敷地に建つ本社工場は、おしゃれで開放的な雰囲気。エントランスを入ると、実際に製造に使われている「木型」が壁一面に並ぶ様子に圧倒されます。
職人の技術と心意気が感じられる工場見学や、錫のぐい呑などを製作できるクラフト体験が人気。地元食材を使った料理を能作の器で提供するカフェも併設しています。

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