万葉線で行く、魅惑のベイエリア
[富山旅10to5]高岡駅からはじまる7時間の旅
富山県は、北陸新幹線からトロッコ電車までバラエティに富んだ鉄軌道がある「鉄軌道王国とやま」として知られています。そのうちのひとつ、高岡市と射水市を結ぶ路面電車・万葉線を利用して、射水ベイエリアをめぐります。沿線には、日本のベニスと称される内川や、昼セリが見学できる新湊漁港など見どころがいっぱい。海王丸パークで観光船に乗り、富山新港と内川のクルーズを楽しみましょう。
万葉線
心はずむ路面電車の旅
万葉線は、「高岡駅」(高岡市)と「越の潟」(射水市)を約50分で結んでいます。高岡駅から乗り込み、めざすは射水ベイエリアの風光明媚な港町・内川。その前に、路面電車の旅も満喫しましょう。レトロな「ねこ電車」に赤色の「アイトラム」、内外装フルラッピングの「ドラえもんトラム」と、車両もバリエーション豊かです。
【楽しさをプラス】ベイエリアを新たな観光モビリティでめぐってみよう
内川の最寄り駅は万葉線新町口ですが、西新湊で降りて射水市観光交流センター「クロスベイ新湊」に立ち寄り、ここから新しい観光モビリティを使って内川に向かうのもおすすめです。
※「クロスベイ新湊」「川の駅新湊」「いみず観光情報館」「海王丸パーク内・新湊観光船」のいずれでも貸出・返却ができるレンタサイクルもあります。
内川のまちなみ
ノスタルジックな港町を散歩
内川周辺は北前船の中継地として栄えた港町です。海と海をつなぐ東西約3.4㎞の内川の両岸に漁船が連なって繋留されている風景はどこか懐かしさを感じさせ、「日本のベニス」とも称されています。内川に架かる個性的な橋、漁村の暮らしぶりが垣間見えるまちなみ、ノスタルジックな路地裏など、界隈の風景をのんびり楽しみましょう。おすすめは着物レンタル+散策+カフェのプランです。
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番屋カフェ
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カフェ川の駅新湊
カフェ川の駅新湊川の駅新湊2階にあるカフェ。新湊名物「かけ中」はぜひ一度食べてみて。
新湊漁港(昼セリ)・新湊きっときと市場
漁師町の活気を感じて
新湊漁港では、通常の早朝のセリに加えて12:30から「昼セリ」が行われており、事前に予約すれば見学できます。タイミングを合わせて訪れましょう。威勢の良いセリ人と仲買人のスピーディなやりとりは迫力満点です。
隣接する新湊きっときと市場は、新湊漁港に水揚げされた海の幸が豊富に揃う海鮮市場です。海鮮レストランや浜焼きコーナーもあります。
海王丸パーク
海と山、橋と船が織りなす絶景を満喫
きっときと市場からすぐの海王丸パークは、帆船・海王丸を中心とした憩いのベイエリアです。富山湾、立山連峰、新湊大橋、海王丸が織りなす特別な風景が広がります。4月〜11月には年間10回の海王丸にある全ての帆を広げる「総帆展帆」が実施され、美しく迫力のある姿を目にすることができます。
新湊観光船
カモメの群れと一緒に、ひとときの水上の旅を
海王丸パークから観光船に乗り込み、内川(川の駅新湊)までのクルーズを楽しみましょう。日本海側最大の斜張橋・新湊大橋を見上げ、内川に関わる個性的な橋を次々とくぐり抜けて―。陸からは見えなかった発見があるかもしれません。
新町口から万葉線に乗り込み、高岡方面に戻りましょう。
山町筋「土蔵造りの町並み」(重要伝統的建造物群保存地区)
建築、文化、食と、魅力あふれるストリート
万葉線の坂下町で下車し、重要伝統的建造物群保存地区に指定された山町筋(やまちょうすじ)に寄り道しましょう。
山町筋は江戸時代に商都として栄えたエリアで、明治後期の大火後に建てられた土蔵造りの建物が並びます。古い商家をリノベーションした複合商業施設やカフェなどが誕生し、賑わいとつながりが生まれています。