富山で味わう絶品ホタルイカ | 観光スポットから地元グルメ・お土産まで徹底ガイド

「ホタルイカ」は回遊性の1年魚で、春になると産卵のため富山湾へやってきて、日中は水深200m以上に生息し、夜になると海岸近くまで浮上します。

全国のホタルイカ漁獲海域の中でも、大群で海岸近くまでやってくるのは富山ならではの珍しい現象。
常願寺川（じょうがんじがわ）河口右岸から魚津港に至る約15km、満潮時の沖合1,260mのエリアは「ホタルイカ群遊海面」として、国の特別天然記念物に指定されています。

富山湾でのホタルイカ漁の解禁は3月。そして、6月まで行われます。
他の地域の多くは船で網を引き漁獲するのに対し、富山では定置網を使い胴体を痛めず、新鮮な状態で水揚げ。漁場と漁港が近いため、鮮度を保ったまま出荷されます。

富山湾で獲れるのは、産卵期を迎えぷっくりとしたホタルイカ。他の地域のものに比べ、胴体が大きいのが特徴です。鮮度抜群の刺身やワタの風味が存分に味わえるボイルなどにして、春の味覚をいただきます。

富山を代表するホタルイカの水揚げ地・滑川漁港では、毎年4月〜5月上旬に観光船が運行し、ホタルイカ漁を見学することができます。網を引き上げると、青白く発光したホタルイカが現れ、神秘的な光景が広がります。
 

ホタルイカの旬は3月～5月ですが、沖漬けや素干しなどは、通年購入することができます。そして、年間を通じておいしい魚介が味わえるのが富山の魅力。
上の「四季のとやま魚介カレンダー」で、魚種豊富な富山湾で獲れる旬をご紹介します。
 

滑川漁港では、例年4月から5月上旬にかけて「観光遊覧船キラリン」に乗りホタルイカ漁を見学する海上観光ツアーが開催されます。

富山ならではの定置網によるホタルイカ漁や青白い光を放つホタルイカの神秘的な姿、そして海上から眺める立山連峰の朝焼け。心に残る体験や景色が待っています。

出港は午前2時30分、帰港は午前4時頃。天候不良などで欠航した場合は、ほたるいかミュージアムに無料で入館できます（当日限り・開館時間は9〜17時）。

ツアーに参加するには、事前予約が必要です。募集期間や予約方法は、例年11月中旬から下旬に公式サイトにアップされます。早々に枠が埋まるため、早めにご予約されることをおすすめします。

「ほたるいかミュージアム」は、ホタルイカに触れて学べる体験施設。
人気の「VRホタルイカ体験」では、ホタルイカに変身して、仮想空間の富山湾の深海へ。いくつものミッションを達成しながら、その生態を探ります。

ホタルイカの発光ショーでは、本物のホタルイカが青白く発光する様子を間近で見学することができます。3月下旬〜5月下旬以外は、“龍宮ホタル”（深海に棲む発光性プランクトン）の発光ショーが開催されますよ。

鮮度が命のホタルイカの刺身は、富山で味わうのが一番。旨みが凝縮された家庭の味「ホタルイカ酢味噌和え」やお酒のお供にぴったりな「ホタルイカの天ぷら」もおすすめです。海鮮料理店の他、宿泊施設や居酒屋でも食べられます。
 

「ほたるいかミュージアム」2階にあるレストラン。すぐ近くの滑川漁港から仕入れた新鮮なホタルイカが味わえます。
鮮度や食感、風味を維持する冷凍技術「プロトン凍結」を駆使し、通年でホタルイカ料理を提供。ガラス張りの店内からは、富山湾の絶景や定置網が見えます。


Information

住所｜富山県滑川市中川原410
Tel｜076-476-1370
営業時間｜11時〜18時（ラストオーダー：17時30分）※変更する場合あり
定休日｜6月1日～3月19日の火曜（祝日の場合は翌日休）、年末年始、1月の最終月曜日から3日間

「ほたるいかミュージアム」に併設するカフェ。サクサクの「ほたるいかフライ」やフライを挟んだ「ほたるいかバーガー」などが食べられます。
プロトン凍結を活用し、通年でホタルイカメニューが楽しめます。


Information

住所｜富山県滑川市中川原410
Tel｜076-476-9300
営業時間｜10時〜16時※時期によって変動あり
定休日｜6月1日〜11月30日の火曜（祝日の場合は翌日休）※12月1日〜2月28日の休業日は公式サイト要確認

地元の漁師が営む「水橋食堂 漁夫」。水橋漁港の目の前に位置し、ホタルイカを含む刺身盛り合わせやホタルイカの酢味噌和え、沖漬けなど豊富なメニューを取り揃えています。地元内外から人気を集めるお店です。


Information

住所｜富山県富山市水橋辻ケ堂40-22
Tel｜076-460-3758
営業時間｜11時～15時（ラストオーダー：14時）
定休日｜月・火曜（祝日の場合は翌日休）
 

子宝の湯で有名な温泉地・北山鉱泉に佇む温泉旅館。3月〜5月には「ほたるいか三昧プラン」が登場します。刺身や昆布焼き、「しゃぶしゃぶ風釜揚げ」などが並び、ホタルイカを味わい尽くすことができます。


Information

住所｜富山県魚津市北山702
Tel｜0765-33-9222
料金｜宿泊プラ： 23,000円～、食事のみ（入浴込み）：13,000円～
備考｜ホタルイカ料理の提供は3月〜5月限定

ホタルイカの一大産地・滑川市に位置する旅館。旬の幸を使用した割烹料理が評判で、3月〜6月には、ホタルイカのフルコース料理を用意します。宿泊者向けに夕食として提供する他、ランチのみの利用も可能です。


Information

住所｜富山県滑川市上小泉2155
Tel｜076-475-5656　
料金｜ホタルイカフルコース： 5,700円（税込）、ホタルイカミニコース： 4,000円（税込）※ランチのみ　
備考｜ホタルイカ料理の提供は3月〜6月限定

ホタルイカの各種お土産が購入できる5カ所をご紹介します。一大産地の滑川市にある道の駅の他、新幹線などの乗車前に立ち寄れ便利な富山駅周辺のスポットをまとめました。
 

「ほたるいかミュージアム」やレストラン・カフェ、観光案内所などが併設する複合施設（滑川市）。「おみやげマーケット」で、ホタルイカを使ったお土産各種や「万能浜醤油」などを購入することができます。

富山駅前のビルに入る物産コーナー。富山の特産品を豊富に取り揃えます。レギュラー商品の他、食べ切りサイズの「越中富山 幸のこわけ」ブランドも人気。ホタルイカの浜干しや燻製、ギフトセットも用意します。

富山駅構内の土産・飲食店街で、およそ70店舗が集結します。ホタルイカのお土産はもちろん、地酒や銘菓・名産品の数々を販売。富山のグルメに舌鼓を打ちつつ、お土産も買えるスポットです。

電鉄富山駅の駅ビル「エスタ」地下1階に広がるスーパーマーケット。野菜や鮮魚コーナーに加え、お土産コーナーもあり、素干しなどホタルイカの加工品を手に取ることもできます。

富山で買ったホタルイカのお土産がおいしかった！また食べたい！という方にぜひおすすめのオンラインショップをご紹介します。ご自宅で、何度でも。富山の恵みを堪能してください。
 

創業110年、ホタルイカを中心とする海産加工の老舗が直営するオンラインショップ。ホタルイカの活き漬けやたまり漬け、干し、燻製など、品揃えが豊富です。実店舗は「ほたるいかミュージアム」に併設しています。

仕入れから製造、発送まで一貫して行う滑川市の「川村水産」。オンラインショップで、水産庁長官賞を受賞した釜あげや、農林水産大臣賞を獲得した沖漬けなど、自慢のホタルイカ商品を購入できます。

滑川市の特産品であるホタルイカ。各種商品はふるさと納税の返礼品としても取り扱われています。ホタルイカをお得に楽しみ、“ホタルイカの町”を応援してはいかがでしょうか。

ホタルイカの産地・滑川市の「ほたるいかミュージアム」を会場に開催される「春のホタルイカ祭り」。旬真っ盛りのホタルイカを満喫することができるイベントです。

ボイルや天ぷらといったホタルイカ料理を販売するテント村が開設される他、わんこホタルイカ大食いコンテストやボイルホタルイカを口に含み目玉を飛ばす大会、ホタルイカすくいなど、さまざまな企画を用意しています。

ホタルイカの情報をたっぷりお届けしました。
富山だからこそ楽しめる新鮮でぷくぷくと大きいホタルイカの絶品料理を味わい、その神秘を見て触れて体験する旅の参考にしていただけたら幸いです。お土産としてご自宅でもぜひお楽しみくださいね。