富山湾の宝石・シロエビ-1

富山湾の宝石・シロエビ

見て美しく、食べておいしい。
富山湾の宝石・シロエビを贅沢に味わおう。

富山湾特有の「あいがめ」と呼ばれる海底谷付近に生息し、4~11月に漁が行われているシロエビ。体長は約5~8センチととっても小さく、まるで水晶のような透明感と、淡いピンク色をした姿から「富山湾の宝石」ともよばれています。
シロエビは日本近海に広く分布していますが、漁が成り立つほど大量に漁獲されるのは富山湾だけなんです。漁を見学したり、いろんな料理で味わったり…。富山でしか体験できない、シロエビの楽しみ方をご紹介します。

射水市の新湊漁港では、昨年から「白えび漁観光船」が運航されています。まずは実際に漁で使用されている漁船にのって、シロエビ漁を間近で見学してみましょう!
集合は朝の4:30。眠たい目をこすりながらライフジャケットを着て、まだ薄暗い新湊漁港を出発。約10分ほどで漁場に到着し、日の出の時間を待ちます。海の上を爽やかに吹く、夏の風を受けると気持ちがいいですよ。

富山湾から望む立山連峰や、のぼりゆく朝日、そして臨場感あふれる漁の様子など…。目の前にはとっておきの光景が広がります。シロエビが太陽の光をキラキラと反射させる姿も、まさに宝石と呼ばれるにふさわしい美しさです。
現役の漁師さんが案内してくれるので、ここでしか聞けない富山湾についての豆知識を教えてもらえるかもしれません。漁のあとは、競りの様子までを見学できます。

ここで少し、シロエビの豆知識。明治30年代にはじまったシロエビ漁。当初は小さくて傷みやすいことから、煮干しにされていたそうです。その後もサクラエビの代用品として使われたり、釜揚げして出荷されるなど、恵まれない時代が続いていました。
冷蔵・冷凍技術がすすんだ現在は、やわらかくとろけるような食感と、上品な甘さを堪能できる「むき身」として出荷されることがほとんど。鮮度・加工法・漁法など、さまざまなハードルを乗り越えたからこそ、いろんな料理で味わうことができるようになったんですね。

シロエビのありがたさを知ったところで、お次は贅沢に味わいに行きましょう。JR富山駅すぐそばの好立地にある「白えび亭」は、名前の通りシロエビの丼ぶり専門店。毎朝、新湊漁港から直送されるシロエビを、一匹ずつていねいに手でむいて提供しています。
「白えび刺身丼」(2,190円)に使うのはなんと約90匹! 富山産コシヒカリのご飯に、惜しげもなく贅沢にのせています。お醤油はほんのちょっとで十分。口の中にふわっと広がる、シロエビ本来の上品な甘さを堪能してくださいね。

新湊漁港から車で約10分の場所にある「道の駅 カモンパーク新湊」のファストフードコーナーでは、ご当地グルメとして「白エビバーガー」(420円)が名物になっています。シロエビのかき揚げをバンズでサンドした、とってもボリューミーなメニューです。
サクッと揚がった香ばしいかき揚げは、自家製タルタルソースとの相性ばつぐん。むき身だけじゃない、シロエビのおいしさを堪能できます。

また併設するレストランでは、漁師さんとコラボした「白えび御膳」(3,600円)も味わうことができます。
かき揚げやお刺身はもちろん、昆布締め、押し寿司、締めのデザートまでシロエビづくしです。

お土産にシロエビを選ぶなら、JR富山駅すぐそばにある「順風屋」の「白えび昆布締め」がおすすめ。富山の郷土料理である昆布締めにすることで、旨味がプラスされ、シロエビの甘味がさらに引き立ちます。おぼろ昆布と一緒にとろけるような食感も絶品。富山の地酒とあわせるのもおすすめですよ。
富山湾の宝石・シロエビを、こんなにも多彩なメニューで、お手頃に味わえるのは富山ならでは。漁を見学したあとにいただくグルメは、どれも心に残るおいしさです。
この夏は富山へ、シロエビをお目当てに訪れてみてはいかがでしょうか?

※2021年8月時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、営業日や営業時間の変更などが想定されます。最新の情報は公式サイトをご覧いただくか、施設などに直接お問い合わせください。


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