自然の中でリフレッシュ!立山エリアでリトリートワーケーションを体験-1

自然の中でリフレッシュ!立山エリアでリトリートワーケーションを体験

北アルプス・立山連峰の麓、立山町の周辺は、のどかな田園風景が広がる自然豊かな場所。近年では有名建築家が設計したリトリート施設や素敵なバケーションハウスなどもでき、注目度が高まっています。そんな立山を旅しながら、リトリートとワーケーションを叶えるリフレッシュプランをご紹介。しっかりと仕事をこなしつつ、滝行や話題のスポットで食事をしたり、心も体も元気になれる体験がたくさん待っています!

「大岩山日石寺」で滝行にチャレンジ!心身を浄化して煩悩を断つ。

富山市内から車で40分ほどの場所にある上市町の「大岩山日石寺」は、真言密宗の大本山で1300年もの歴史のあるお寺。古くから立山の山岳信仰の一端を担っていて、人々の祈りの場・修行の場として大切にされてきました。山の中に佇む三重塔や瓦葺屋根の山門など見どころも多く、パワースポットとして参拝者が絶えません。

本堂の見所は、一枚岩に彫られた国の重要文化財にも指定されている3mを超す不動明王。平安時代から鎌倉時代に制作されたと言われ、迫り来る形相は圧巻の一言。不動明王像の脇には阿弥陀如来をはじめとする4体の像も一緒に彫られていて、5体が並ぶ様は息をのむ迫力です。

奥に進んでいくと、6つの龍頭から流れ落ちる六本滝が見えてきます。ここではなんと本格的な滝行が体験できるんです! 白装束に着替えて水に打たれることで、心が整ってすっきりリセット。日々の疲れや嫌な事も一瞬で解放される、自分自身と向き合える貴重な時間を過ごせます。

「千巌渓」でマイナスイオンを浴びまくる!

大岩山日石寺から少し歩くと、緑が美しいパワースポット「千巌渓」に到着。苔と岩に囲まれた渓谷で、ゴーっという滝の水音が響き渡る、秘境のような場所です。

夏は涼しくて秋には紅葉が美しい絶景スポット。散策しているだけでも、マイナスイオンをたっぷり浴びられて、無意識のうちに呼吸が深くなるのを感じます。キーンと澄み切った空気をたっぷり吸えば、パワーチャージも完璧です。苔がたくさんで滑りやすいところが多いので、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。

「ヘルジアンウッド」の食事とスパで癒される。

自然の中でリフレッシュしたら、「ヘルジアンウッド」へ。田園風景に自然と溶け込むように木をふんだんに使った建物は、隈研吾氏が設計。レストラン棟とアロマ工房、スパ、イベントスペースから成り立ち、施設の周囲は水田とハーブ園に囲まれています。

レストラン内の照明や個室の壁紙には、所々にハーブがアクセントに使われており、インテリアを素敵に彩っています。食べる・飲む以外にもハーブが上手に取り入れられており、どれも参考にしたい設え。使用されているのは、同施設の農業法人が持つハーブ園で育てられたもの。木の温もりと大きな窓からたっぷり入る光を感じる心地の良い空間で、食事の前からすでに満たされた気持ちでした。

ランチは、地元富山の食材をたっぷり使ったシーズナルなメニュー。前菜、スープ、選べる主菜、デザート、ハーブティーのコースで、免疫力を高める食材やハーブをふんだんに使用。食材を活かした優しい味付けで、体に入ることでさらに元気が湧いてくるようです!

食後のメディカルハーブティーは3種類から選択可能。オーダーしたのは、二十四節気に合わせてブレンドされた「大雪」(この記事の取材は12月)。ヨモギやレッドローズなどのハーブは優しい香りに包まれ、寒さも吹き飛ばすような温まる味でした。これまで飲んできたものとはまるで違っており、芯から美味しく感じました。お腹が満たされ、さらにはメディカルハーブティーで癒され、あまりの居心地の良さについつい時間を忘れそうになりました。

工房では、施設で収穫したハーブなどから精油や芳香蒸留水を抽出し、それらを基に作られたアロマブランド「Taroma」のアイテムの販売も行っています。「Taroma」を使ったリラクゼーションスパも併設しているので、時間があればぜひチェックしてみて。ハーブの香りに包まれて、贅沢なリトリートの時間を過ごせますよ♪

静寂に包まれた「埜の家」で仕事時間に向き合う。

宿泊は「ヘルジアンウッド」からも近い、築130年の古民家を改築した1日1組限定の一棟貸しの宿「埜の家」へ。高い天井に大きな梁と白い壁という北陸地方特有の構造は、建てられた当時のまま。昔ながらの良さを残しつつ、モダンに仕上げた室内は、時が止まったかのような静寂に包まれています。

メインとなるダイニングルームの他に、寝室も含めて部屋は4つ。畳敷きの和室や心地よい光の差し込む窓際にテーブルが置かれた空間など、ワークスペースに適した場所がいくつもあるのがポイント! パートナーや友達と一緒に仕事時間を設けても、広々としたプライベート空間なので、お互い干渉せず快適に過ごせそうです。

仕事をするのにもっともおすすめしたい贅沢空間は、やはりダイニングルームです。広いテーブルを好きに使えるし、天井が高いから開放感もたっぷり。ふと顔を上げると窓越しに飛び込む日本庭園。時計を追わずとも、空の色で時の経過を感じることができ、建物内にいるのに自然の中に身を置いているようでした。

仕事途中で眠たくなれば寝室で寝ちゃうのもあり!? 仕事の合間にお昼寝ができちゃうのも、ワーケーションならでは。メリハリのついた時間の使い方で、仕事のパフォーマンスも上がること間違いなしですね。

気分転換には、宿に常備してあるドリップコーヒーやヘルジアンウッドのハーブティーでひと息。飲み物ひとつをとっても、こだわりを感じられて気分が上がります。

食事は近くの飲食店で済ませるのもアリですが、キッチンを備えた別棟で、地の食材を持ち込んで料理することも可能です。ホテルや旅館と違い、誰かの目を気にすることなく贅沢な時間を独占できるのは、バケーションハウスならではの過ごし方ですね。

今回は、自然豊かな立山でのリトリート型ワーケーションプランをご紹介しました。ゆっくり自分と向き合う時間を作ることで仕事にもハリがでて、より充実した旅に。忙しい日々を過ごしている人こそ、素敵なリトリートワーケーションにトライしてみて!

関連リンク(富山県ワ―ケーションポータルサイト「めぐるとやま」)

「めぐるとやま」-旅は、非日常からもう一つの日常へ。-
富山県のワーケーション専用サイトです。宿泊施設・ワークスペースの情報やモデルプラン、イベント・支援制度など、県内の関連情報を発信しています。

Column

花⽥ 竜子/ライター・編集者

旅好きが高じて各地でワーケーションを実践中。世界中を周りながら仕事をすることが目下の野望。コスメとお酒をこよなく愛するミーハーライターです♡

この記事を見た人はこんな記事を見ています