「鉄軌道王国とやま」の魅力を楽しもう!-1

「鉄軌道王国とやま」の魅力を楽しもう!

バラエティに富んだ全国的にも珍しい富山県の鉄軌道

富山県には、数え方にもよりますが12路線の多種多様な鉄軌道があります。富山と首都圏・ 関西圏を結ぶ北陸新幹線、県民の基幹交通であるあいの風とやま鉄道や富山地方鉄道のほか、地域住民の大切な移動手段として街中を走るLRT、自然豊かな峡谷を走るトロッコ電車など、全国的にもバラエティに富んだ鉄軌道の魅力を満喫することができます。

富山駅

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北陸新幹線が乗り入れる富山駅は、富山のハブ駅で県内各地を巡る旅の拠点となる場所です。富山から県境に向かって東西に延びる「あいの風とやま鉄道」や、名古屋へと続く「高山本線」も乗り入れています。また2020年春には富山駅から市内の南北それぞれに延びていた路面電車の接続も行われました。これにより富山市内での公共交通の利便性が一気に高まりました。富山駅にはグルメゾーンもあり、旬の海の味覚を堪能できる店や、地元の人気店も立ち並んでいます。またお土産選びには「ととやま」や「とやマルシェ」が便利です。さらに「フェルヴェール富山駅店」は、観光列車のデザインで知られる水戸岡鋭治さんがデザインを手がけたお店です。店内には水戸岡列車を象徴するベンチシートも設けられていますよ。

北陸新幹線【西日本旅客鉄道(株)】

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■敦賀~上越妙高(※上越妙高はJR 東日本管轄)

2015 年3月に長野~金沢間、2024 年3月に金沢~敦賀間が開業しました。「和の未来」を表現した車両「W7 系」は、沿線の自然と一体となり、美しい風景を作り出します。グランクラスの車両も導入されており、優雅な旅を満喫することができます。富山駅には全席指定の「かがやき」、自由席もある「はくたか」、富山~敦賀間を運行している「つるぎ」の3種類の列車が停車します。目的地への到着を急ぐのであれば東京~富山間を最短2時間5分で運行する「かがやき」、のんびりと車窓の風景を楽しむなら「はくたか」への乗車がおすすめです。

JR城端線・氷見線【西日本旅客鉄道(株)】

■JR城端線:高岡~城端(営業キロ : 29.9km)
■JR氷見線:高岡~氷見(営業キロ : 16.5km)


JR城端線とJR氷見線は、高岡駅(高岡市)を起点に富山県西部地域を南北に運行しています。JR城端線は散居村の景観が広がる砺波平野や越中小京都といわれる城端、JR氷見線は富山湾越しに3,000m級の立山連峰を望む雨晴海岸や海の幸が有名な氷見へ出かけることができます。漫画家の藤子不二雄Ⓐ氏が氷見市出身であることから「忍者ハットリくん列車」も運行されており、幅広い世代から人気を集めています。「忍者ハットリくん列車」の車体には、漫画に登場するキャラクターと一緒に、五箇山の合掌造り集落や砺波のチューリップ、富山湾の風景なども描かれています。観光列車「べるもんた」も運行しています。

観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称:べるもんた)

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クラシックな列車から、散居村や雨晴海岸を望めます。車内は沿線の伝統工芸品である井波彫刻が展示され、高岡銅器を彷彿とさせる銅箔の吊り革も使われています。予約制となりますが、車内で寿司職人が握る「富山湾鮨」が味わえ、地酒も堪能できます。「べるもんた」は愛称で、正式名称の「ベル・モンターニュ・エ・メール」はフランス語で「美しい山と海」を意味します。

JR高山本線【西日本旅客鉄道(株)】

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■富山~猪谷(営業キロ : 30.6km)

JR高山本線は、富山駅と岐阜駅をつなぐ路線です。富山駅からは普通列車と特急列車の「ひだ」が運行しています。「おわら風の盆」で知られる富山市八尾町を訪れる際は、越中八尾駅で下車してください。また県境に近い神通峡も、四季折々の景色が見事です。
2022年7月から特急「ひだ」に新型車両HC85 系が順次投入されてきましたが、2023 年3月ダイヤ改正以降、全定期列車がHC85 系に統一されました。
 

あいの風とやま鉄道【あいの風とやま鉄道(株)】

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■石動~越中宮崎(営業キロ : 100.1km)

県内を東西に走る幹線鉄道として、多くの県民の日常生活の足となっています。

あいの風とやま鉄道は、JR 北陸本線の富山県内区間の経営を受け継ぎ、2015 年3月14 日に開業しました。シルバーの車体は、車両を外から見て、山を背景にした時に緑色のラインが、海を背景にした時に青色のラインが見えるように引かれています。新潟県境の越中宮崎駅から石川県境の石動駅まで21ヵ所の駅があり、地元の人の足として利用されています。富山駅と高岡駅では鉄道の御朱印帳と呼ばれる「鉄印帳」の記帳ができます。

観光列車「一万三千尺物語」

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「一万三千尺物語」は、あいの風とやま鉄道を運行する観光列車で、国鉄時代からの旧型車両413系が改造した車両が運行しています。富山駅を出発して泊駅で折り返す「富山湾鮨コース」と、富山駅を出発し黒部駅で折り返し再び富山駅を通り過ぎて高岡駅で折り返す「越中懐石コース」の2つがあります。
1・3号車は客車で、山側に大型窓が設置され、天井や床、テーブルなどには富山県産の「ひみ里山杉」を使用し、温もりのある空間が造られています。
また、2号車は厨房と売店になっており、地酒などのドリンクやお土産販売、各市町村の特産品がディスプレイしてあります。富山を熟知するガイドが、歴史や風土、文化を小話を交えながらアナウンスしてくれます。

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イベント列車「とやま絵巻」-1

イベント列車「とやま絵巻」

国鉄時代からの旧型車両413 系の1編成をラッピング塗装、トイレの洋式化など簡易改造を行い、平成28 年8月に運行開始しました。イベント以外に通勤通学など定期運行にも活用しています。

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富山地方鉄道(本線、立山線、不二越・上滝線)【富山地方鉄道(株)】

  • 富山地方鉄道(本線、立山線、不二越・上滝線)【富山地方鉄道(株)】-0

■本線:電鉄富山~宇奈月温泉
■立山線:寺田~立山
■不二越・上滝線:稲荷町~岩峅寺 (総営業キロ:93.2㎞)


様々な電車が皆様をお迎え!富山の雄大な自然とともに楽しもう!

1930 年に前身である富山電気鉄道が創立。1943 年に民鉄5社が合併し、現在の富山地方鉄道になりました。レトロな車両が富山平野をのんびりと運行する姿は、何十年も前から変わらない富山の風景です。観光はもちろん、沿線に住む人々の通勤・通学手段としても活用されています。
富山地鉄には電鉄富山駅を発着する3つの路線があり、本線 (電鉄富山~宇奈月温泉)は、始発の電鉄富山より舟橋村、上市町、滑川市、魚津市、黒部市を通り、黒部峡谷鉄道に接続する終点の宇奈月温泉駅までの区間です。途中の上市駅では平地では珍しいスイッチバックをします。
立山線 (寺田~立山)は、寺田より本線と分岐してアルペンルートの玄関口である立山まで結んでいます。途中、千垣と有峰口の間には迫力満点の千垣鉄橋を通過します。
不二越・上滝線 (稲荷町~岩峅寺)は、稲荷町より本線と分岐して岩峅寺まで運行しています。終点の岩峅寺は北陸最大の本殿を持つ雄山神社の最寄り駅です。

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観光列車「アルプスエキスプレス」-1

観光列車「アルプスエキスプレス」

アルプスエキスプレスは、2011年に誕生した観光列車です。車両はかつて西武鉄道で運行していたレッドアロー号で、車両デザインはデザイナーの水戸岡鋭治氏が行いました。富山の自然との調和をテーマにデザインされた車両は、木がふんだんに使われているのが特徴で、温かみにあふれています。雄大な景色を思い切り楽しみたい人には、外向きのカウンター席もおすすめです。

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観光列車「ダブルデッカーエキスプレス」-1

観光列車「ダブルデッカーエキスプレス」

京阪電鉄の2階建て階建て車両が原型となります。3両編成の観光列車で2階席からの眺望を楽しみに乗車する人が大勢います。

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富山市内電車【富山地方鉄道(株)】

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■軌道線:南富山~富山駅~大学前(営業キロ 6.7㎞)
■環状線:富山駅~グランドプラザ前~富山駅(営業キロ 7.6㎞)
■富山港線:富山駅~岩瀬浜(営業キロ 7.7㎞)


昔ながらの車両から、最新型の車両まで。「チョット」待ちで、「すぐ」きます。

旧富山市の南部地区から富山大学を中心とした文教地区、富山駅から岩瀬地区を結ぶ生活交通として富山市中心部を運行している軌道線は、2020 年3月に富山駅南北直通運転が開始され、多くの市民や観光客の方に利用されています。
軌道線(南富山駅~富山駅~大学前)は、基地局である南富山より富山市中心部を通り、富山大学まで運行しています。5~10 分間隔で運行し、通勤・通学手段として多くの人に利用されています。北陸新幹線開通に合わせ開業した富山駅は新幹線施設と一体となった全国唯一の電停です。
環状線(富山駅~グランドプラザ前~富山駅)は、富山駅を出発し富山市内の繁華街を周回しています。セミナーやコンペが開催される国際会議場や富山市の新しい顔であるユウタウンを抜け、富山市最中心部であるグランドプラザに停まります。
富山港線(富山駅~岩瀬浜)は、富山駅から奥田中学校前までの延長1.2㎞の軌道区間と、奥田中学校前から岩瀬浜までの延長6.5㎞の鉄道区間があり、13 の駅を約24分で結びます。

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SANTRAM 【サントラム】-1

SANTRAM 【サントラム】

2010年に市内電車に導入された超低床車両です。愛称の「サントラム」は、ポートラム、セントラムに続く3番目の低床車両であることと、太陽を意味するサンの意味が込められています。

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レトロ電車-1

レトロ電車

富山市内を走るちょっと懐かしい路面電車です。1965 年製・7000 形車両をリニューアルしました。グリーンとベージュの配色とメタリック塗装がノスタルジック&モダンな雰囲気です。

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万葉線【万葉線(株)】

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■高岡駅~越ノ潟(営業キロ 12.9㎞)

高岡から射水に進むと軌道線から鉄道線に変わる 全国的にも珍しい路線。

万葉線は高岡駅 (高岡市)と射水市の越ノ潟を結ぶ路面電車で、第三セクターである万葉線株式会社によって運行されています。高岡駅から六渡寺間を走行する高岡軌道線の沿線には高岡古城公園や高岡大仏など、歴史スポットが点在しています。また、六渡寺からや越ノ潟間を走行する新湊港線の沿線には、新湊漁港の昼セリや海王丸パークなど散策できるスポットもあります。

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ドラえもんトラム-1

ドラえもんトラム

ドラえもんの作者 藤子・F・不二雄氏が高岡市で少年時代を過ごしたことから、万葉線には「ドラえもんトラム」があります。青い車体に赤いラインと黄色の鈴、入口はどこでもドアがデザインされ、窓にはお馴染みの顔ぶれが並んでいます。

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黒部峡谷トロッコ電車【黒部峡谷鉄道(株)】

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■宇奈月~欅平(営業キロ 約20㎞)

大自然の中をトロッコが走る!黒部峡谷トロッコ電車。


黒部峡谷は、長さ約86㎞、標高差3,000mに渡って日本有数のV字峡を刻みながら日本海に達する大峡谷です。宇奈月~欅平間を大小41 ヶ所のトンネルと21 ヶ所の橋を渡り、約20㎞を片道約1時間20分かけて走ります。
営業時期は毎年4月中旬から11 月30 日までとなっており、春は残雪と新緑が美しく、夏は黒部川の清流が心を癒し、秋は全山紅葉の黒部峡谷を楽しむことができます。
※2025年シーズンは宇奈月温泉駅-猫又駅間の折返し運行

立山黒部アルペンルート(立山ケーブルカー、黒部ケーブルカー)【立山黒部貫光(株)】

  • 立山黒部アルペンルート(立山ケーブルカー、黒部ケーブルカー)【立山黒部貫光(株)】-0

■立山ケーブルカー:立山~美女平(営業キロ 1.3㎞)
■黒部ケーブルカー:黒部平~黒部湖(営業キロ 0.8㎞)


普段乗ることのできない珍しい乗り物をどんどん乗り継いで、立山黒部アルペンルートを満喫しよう!

立山ケーブルカーは、立山駅と美女平間の1.3㎞、平均勾配24 度、標高差およそ500m を7 分かけて一気にのぼり、低山帯の森林から山地帯の森林の変化がダイナミックに車窓に展開します。
黒部ケーブルカーは、標高差約400m、最大勾配31 度の急斜面を走るケーブルカーです。自然保護と雪害防止から、日本で唯一の全線地下式ケーブルカーとなっています。

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とやま1日乗り放題きっぷ-1

とやま1日乗り放題きっぷ

多くの皆様に公共交通機関を利用した県内観光を楽しんでいただくため、県内の交通事業者と連携して、富山市・高岡市・射水市の周遊に便利な「とやま1日乗り放題きっぷ」を販売しています。

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