富山でカニを楽しみたいなら必見!おすすめスポット・カニ料理が自慢の温泉
富山でカニが楽しめるおすすめスポットからカニ料理自慢の温泉旅館、おいしい食べ方まで徹底解説!
なぜ富山のカニはおいしいのか。その魅力や特徴をはじめ、カニ料理が楽しめる飲食店・温泉宿などをまとめました。
カニを堪能する旅へ。ぜひ富山にお越しください。
※施設の営業状況などは変更となる場合があります。最新の情報は、各公式サイトをご確認ください。
富山のカニがおいしい理由とその魅力
赤い脚からこぼれる白いプリプリの身…冬の味覚を代表する食材と言えば、やっぱりカニ。
さまざまな種類の中でも、富山で有名なのは、茹でる前から甲羅と足が赤いのが特徴の「紅ズワイガニ」です。
立山連峰の栄養豊富な雪解け水や湧水が流れ込む富山湾で育った、ジューシーな身と濃厚なカニみそがたまらない極上の富山グルメ。漁港と漁場が近いため、新鮮なうちに味わうことができます。
富山湾で獲れる「紅ズワイガニ」は「高志の紅(こしのあか)ガニ」として、さらに一定の規格を満たすものは「極上 高志の紅ガニ」としてブランド化され、人気を集めています。
富山のカニは一年中食べられる?
「紅ズワイガニ」はズワイガニよりもひと足早い9月1日に漁が解禁され、翌年5月頃まで味わうことができます。
旬は11〜12月。比較的長い間楽しめるのがうれしいですね。
日本有数の深さを誇り、水温が異なる3層で成り立つ富山湾。
カニ以外にも多くの魚介類が生息するため、四季折々の旬の味覚をいただくことができます。
急速冷凍技術の発展により“富山湾の宝石”と呼ばれるシロエビも一年中食べられますよ。
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北陸新幹線の駅から良アクセス!富山のおいしいカニが食べられるスポット4選
北陸新幹線から公共交通機関でアクセス可能な“カニ堪能スポット”を、最寄りの新幹線駅と合わせてご紹介します。
各店では仕入れ後すぐに生簀に入れたり茹でたりしているので、新鮮でおいしい「紅ズワイガニ」を味わうことができますよ!
※強風の日は漁が欠航になるため「紅ズワイガニ」は品薄になります。売り切れの場合もあるので事前予約の上、ご来店ください
【富山駅】富山湾食堂 マルート店
富山駅前の商業施設「MAROOT(マルート)」内にある「富山湾食堂」では、隣接する鮮魚店「魚廣(うおひろ)」の魚介を海鮮丼や握り寿司などにして提供しています。
紅ズワイガニのシーズンは、鮮魚コーナーの一角が山盛りの「茹でガニ」で埋め尽くされることも。
店頭に並んだカニは店内で食べることができ、調理費を払えば、カニを食べやすく割って提供してくれますよ。
●交通アクセス
・北陸新幹線「富山駅」南口から徒歩2分「MAROOT 」1階
【富山駅・新高岡駅】食処 海み屋 (新湊きっときと市場)
9月〜翌5月の昼セリのある日(日・水曜、年末年始以外) の13時ごろから、仕入れたばかりの「紅ズワイガニ」を店外の大釜で茹で始め、茹で立てを提供しています。
9月〜翌4月までは鍋や天ぷら、カニ面ちらし、酢の物すべてに「紅ズワイガニ」を使った「カニ尽くし御膳」も登場。
●交通アクセス
・北陸新幹線「富山駅」から「富山ぶりかにバス」で約45分「きっときと市場」下車
・あいの風とやま鉄道「高岡駅」から万葉線路面電車で約45分「東新湊駅」下車し、徒歩約10分
【黒部宇奈月温泉駅】できたて館 航海灯 (魚の駅 生地)
黒部漁港に隣接する「魚の駅 生地」にあるレストラン「航海灯 (こうかいとう)」。
鮮度抜群の魚介を使った刺身や海鮮丼などが味わえます。
秋から春には「紅ズワイガニ」のほぐし身をたっぷりとのせた「かに丼」が楽しめる他、各種丼に「紅ズワイガニ」の味噌汁が付きます。
週末は黒部エリアで唯一、紅ズワイガニ漁に出ている「恵比須丸」の乗組員によるカニの販売も。
●交通アクセス
・北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」から路線バス「新幹線生地線」で約30分「魚の駅 生地」下車
※休日(土・日曜、祝日)は、バスの代わりにタクシーでの送迎となります (休日ダイヤの発車時刻1時間前までに要予約)
【富山駅・黒部宇奈月温泉駅】海鮮食堂 喜見城 (海の駅 蜃気楼)
「海の駅 蜃気楼」内の「海鮮食堂 喜見城 (きけんじょう)」では、魚津漁港に水揚げされた新鮮な魚介がのった海鮮丼などを提供する他、施設内の鮮魚店では刺身を販売。
塩茹でした「紅ズワイガニ」の爪や棒身、カニみそがのった「かに丼」をいただくことができます。
●交通アクセス
・北陸新幹線「富山駅」から「あいの風とやま鉄道」で約25分「魚津駅」下車し、「魚津市民バス・市街地巡回ルート東回り」約5分「海の駅 蜃気楼」下車
・魚津市レンタサイクル「みらくる」(魚津駅前 観光案内所)利用、自転車で約10分
・北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」から「富山地方鉄道」約30分「電鉄魚津駅」下車し、「魚津市民バス・市街地循環ルート西回り」約7分「海の駅 蜃気楼」下車
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新湊漁港の昼セリ見学&「かに小屋」でカニ満喫プラン!(食べ放題プランも有)
漁場と漁港が近く“浜前漁港”とも呼ばれる射水市の「新湊漁港」。
例年9月1日に「紅ズワイガニ」漁が解禁になると、昼セリ見学と新湊かに小屋での食事付きツアーがスタートします。
「昼セリ」は日・水曜・年末年始を除く日の12:30に開始(入場は12:00~)。
床一面に並べられた「紅ズワイガニ」が取引される様子を2階から見学することができます。
「昼セリ」を見学したら「新湊漁港」から徒歩2分の「新湊かに小屋」にて、茹でたての「高志の紅ガニ」を堪能。その道40年の職人が茹で上げた、富山ブランドガニのジューシーな旨みは格別です。
カニ一杯をまるごといただくプランの他、食べ放題プランも用意しています。
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【関連記事】新湊でカニづくし‼漁港の昼セリ見学&かに小屋で味わう高志の紅ガニ(富山県射水市)
新湊漁港での「昼セリ」「新湊かに小屋」についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
詳しく見るとっておきのカニ料理が食べられる新湊のお店2選|割烹 かわぐち
新湊漁港近くに店を構える「割烹 かわぐち」。
たしかな目利きで競り落とした活カニを店内の大きな水槽に入れ、新鮮な状態で提供します。
刺身や茹でガニ、焼きガニなど、さまざまな調理法によって引き出された素材の旨味を満喫することができます。
割烹 かわぐち
住所|富山県射水市中央町19-31
Tel|0766-84-1331
営業時間|11:30~14:00LO、17:30~21:00LO
定休日|月曜(祝日の場合は翌日)
とっておきのカニ料理が食べられる新湊のお店2選|割烹 松山
新湊漁港近くのかつての花街に佇む「割烹 松山」。
昼セリで仕入れた「紅ズワイガニ」を新鮮なうちに茹で上げ提供します。
人気は「紅ズワイガニ」の茹で姿が付くコース料理。旬の旨みを余すところなく堪能できます。
割烹 松山
住所|富山県射水市立町2-37
Tel|0766-82-4100
営業時間|11:30~14:00、17:00~22:00(要予約)
定休日|水曜
カニフルコースorカニプランのある各地域の温泉宿3選|黒部・宇奈月温泉 桃源(宇奈月温泉郷)
宇奈月温泉(黒部市)の「黒部・宇奈月温泉 桃源」は秘境・黒部峡谷を望む温泉宿。“カニの宿”としても知られています。
11月〜翌3月に、本ズワイガニを楽しめるプランを4種類用意。
刺身やカニみそ甲羅焼き、鍋、天ぷらや釜飯など、本ズワイガニを味わい尽くすことができます。
カニ一杯など、別注も可能です。
黒部・宇奈月温泉 桃源
住所|富山県黒部市宇奈月温泉22-1
Tel|0765-62-1131
料金|活蟹会席上級編41,800円〜(1泊2食付き)
備考|蟹別注料理は別途料金が必要(時価)
この他、宇奈月温泉の宿泊施設は、下の一覧ページをご覧ください。
カニフルコースorカニプランのある各地域の温泉宿3選|鳥越の宿 三楽園(庄川温泉郷)
庄川温泉郷(砺波市)の「鳥越の宿 三楽園」は、大正13年創業の老舗温泉宿。
四季折々、富山の旬の食材を使用した会席料理が楽しめます。
9月中旬から3月中旬ごろにかけては、紅ズワイガニと厳選食材を合わせた贅沢な会席料理プランが登場。
秋は茹でた紅ズワイガニの他、のどぐろ、松茸がラインナップ。冬は、紅ズワイガニとともに、ブリ、シロエビ、のどぐろが並びます。
11月中旬〜2月末は「紅ズワイガニ」を別注料理として用意(2日前までに要予約)。
鳥越の宿 三楽園
住所|富山県砺波市庄川町金屋839
Tel|0763-82-1260
料金|紅ズワイガニ付き料理長厳選会席料理プラン25,300円〜(1泊2食付き)
紅ズワイガニ一杯5,500円(別注料理)
備考|紅ズワイガニ別注の場合は、2日前までに要予約
この他、砺波市の宿泊施設は、下の一覧ページをご覧ください。
カニフルコースorカニプランのある各地域の温泉宿3選|なだうら温泉元湯 磯波風(氷見温泉郷)
氷見温泉郷(氷見市)の「なだうら温泉元湯 磯波風」は、オーシャンビューが自慢の温泉宿。
源泉かけ流しの温泉につかりながら、日本海を一望することができます。
富山湾の旬の魚介や氷見牛を使った会席料理が楽しめ、シーズンには茹でられた「紅ズワイガニ」を味わうことができます。
なだうら温泉元湯 磯波風
住所|富山県氷見市泊1760
Tel|0766-74-2336
料金|紅ズワイガニ提供の夕食プランは時価
備考|紅ズワイガニ料理は要予約
この他、氷見市の宿泊施設は、下の一覧ページをご覧ください。
【紅ズワイガニの上手な食べ方】港町で育った地元民にインタビュー
カニは食べたいけれど、剥くのが面倒、イマイチ食べ方が分からないという方必見。
新湊育ちの地元住民に“上手な紅ズワイガニの食べ方”を伺いました。
まずは、茹でられたカニの腹を上にして、殻から甲羅と脚を切り離します。
・腹の手前側にある「ふんどし」と呼ばれる部分を外す
・両手でカニの両脚を握って、一気に内側に折る
・片側ずつ甲羅から脚を外す
・脚に残った味噌や身をカニフォークで掻き出して甲羅の中に入れる
【紅ズワイガニの上手な食べ方】脚から身を外します
・脚の付け根の横にある関節から1㎝ほど外側をハサミで切り離す
・右手を軸にして殻からそっと身を抜き取る
この時注意するポイントは、脚の中にある透明で細いスジを切らないこと。
スジが切れてしまうと身が抜けなくなり、ハサミで殻を切り開かなくてはいけなくなります。
【紅ズワイガニの上手な食べ方】地元住民が「ここが一番おいしい」と太鼓判を押す爪の部分は…
・ハサミになっている部分の動かない方の爪の付け根にハサミで切り込みを入れて手前に180度回転させる
・2本の爪を揃えるように持ったら、殻を手前に引くようにして割る
・片側の脚を食べ終えたら、脚の付け根にあるエラ(ビロビロになった部分)をハサミで切り、殻を手で割って隠れている身や味噌を甲羅に入れる
外した身は、甲羅にたっぷりと入ったカニ味噌エキスに浸して食べるのがおすすめです!
もっと詳しく「紅ズワイガニ」の食べ方を知りたい方は、下の特集記事もぜひチェックしてください。
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富山紅ズワイガニスポット
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新湊漁港の昼セリ
新湊漁港の昼セリの基本情報新湊漁港では、その日獲れた新鮮な魚介類のセリが行われます。通常の魚市場で行われている早朝のセリだけでなく、12:30から昼セリも行われており、事前予約で見学することが可能です。
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新湊かに小屋
新湊かに小屋の基本情報新湊漁港で水揚げされたばかりの「高志の紅ガニ」を食べることができます。
地元で定番の食べ方は、沸騰した湯に塩を加えて茹でた「茹でガニ」です。
新湊漁港そばの「新湊かに小屋」では、そんな地元ならではの食べ方を体験できます。 -
新湊きっときと市場
新湊きっときと市場の基本情報「富山湾の宝石」と称されるシロエビをはじめ、紅ズワイガニ、ホタルイカ、ブリ、バイ貝など、旬を迎えた魚介類が豊富に並びます。富山湾の新鮮でおいしい魚を求め、県外客だけでなく、地元の方も多く訪れます。
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魚の駅「生地」
魚の駅「生地」の基本情報鮮魚や加工品を販売する直販棟「とれたて館」と、干物を自分で焼いて食べるレストラン棟「できたて館」の2棟からなります。
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海の駅 蜃気楼
海の駅 蜃気楼の基本情報魚津港で水揚げされたばかりの旬の魚が多数並ぶほか、魚津漁協直営レストラン「喜見城」などの食事処、イベントスペースではフリーマーケットや月2回(第2・4日曜日)の朝市、毎週末には浜焼きも開催しています!
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【イベント】まるまる魚津
まるまる魚津の基本情報まるまる魚津は、魚津市内の商工業・農林水産業者が一堂に集い、生鮮産品や商品・サービスをPRする魚津市最大の産業フェアです。
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【イベント】魚津 蟹騒動
魚津 蟹騒動 基本情報「海の駅 蜃気楼」で、旬の紅ズワイガニをまるごと一杯楽しめます。事前予約、受け付け中です!
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魚津でカニづくし!蟹フルコース贅沢旅
かに籠漁の発祥の地、魚津市。
国内で唯一、湾のなかに紅ズワイガニの漁場を持ち、水揚げ量は日本随一。鮮度抜群のカニがずらりと店頭に並びます。
そんな魚津市でカニ料理を楽しめる飲食店や宿泊施設をご紹介しています。
まとめ
「紅ズワイガニ」を中心としたカニを思う存分味わえる魅力的なスポットがたくさんある富山。
富山湾で育つカニのジューシーさは“富山の味覚の女王”と呼ぶにふさわしいものです。
富山ならではの味覚を堪能しに、ぜひお出かけください。