富山でたのしむ農泊体験|食べて、泊まって、農林漁業体験~富山の農泊の魅力をご紹介~
農山漁村地域の魅力を全身で体験できる「農泊」。
富山県内には、そんな農泊を体験できる魅力的な地域がたくさんあります。
県内で体験できる農泊の深堀した魅力を、実際に行われている農泊体験イベントの様子を交えてご紹介します。
2024年7月26日(金)~28日(日)「農泊体験 山田を味わおう<夏編>」の記事もこちらからご覧いただけます。(<とやま移住>によるnote記事です)
https://note.com/toyama_ijyu/n/n034405b7505c
農泊とは?
①農山漁村に宿泊し、②地場野菜などを使った食事や③農林漁業体験を楽しむ、農山漁村滞在型旅行を農泊といいます。
つまり「農山漁村を味わう旅行」を「農泊」といい、全国各地で体験できるエリアが増えてきています。
これまでの「農泊」のイメージのように、必ずしも農家に泊まったり、専門的な農作業を行ったりする必要はありません。
農山漁村地域の風土と生活に密着して、その地域を五感で体感する、そんな旅が「農泊」です。
農泊は、農山漁村地域が農林漁業体験や地場野菜を使った食事の提供などの地域資源を活かした多彩な観光コンテンツを提供することで、来訪者などの関係人口増加やSDGsの実現につながるなど、日本の宝である農山漁村地域が持続していくために有効な取り組みとして近年注目されています。
富山県内の農泊地域
富山県は3,000m級の山々が県の南東にそびえ、多種多様な魚介が生息し、水深1,000m以上もある富山湾を北に抱える非常に恵まれた地形をしています。
特徴的な地形が育んだ地域ごとの個性のある農山漁村文化が、富山で体験できる農泊「とやま農泊」の醍醐味ともいえます。
農村・漁村のくくりにとどまらない、それぞれの地域の魅力ある「日常」にぜひ触れてみてください。
<参加レポ>実際に農泊を体験
富山市の南西部に位置する山田地域で開始された農泊体験イベントの様子をご紹介します。
今回の舞台 富山市山田地域
今回、農泊を体験するために訪れたのが『富山市山田地域』。
富山市の南西部に位置し、中央を南北に流れる山田川を挟んで標高100m から1,000mに集落が点在している中山間地域です。
今回参加する体験プログラムは、今回のお宿でもある民泊『雪つばき』の大広間からスタート。
山田地域の地元の方から農泊体験の概要説明があったのち、参加者の自己紹介を行います。
標高約500メートルにある『オンガクタパノラマ農園』に移動。
そこに広がるのは東には立山連峰、西には砺波平野、南には地元を代表する山である牛岳、北には富山湾と、360度に広がる大パノラマ。思わず息を呑む絶景です。
そんな大絶景をバックに、オンガクタパノラマ農園にてかぼちゃの種植え体験。
植え付けるのは栗カボチャの『くりりん』と白皮栗カボチャの『白爵(はくしゃく)』の2種類。
専用の農機具で畝にかぶせられたマルチに穴をあけていき、そこにかぼちゃの種を植えていきます。
(後日、今回植えたかぼちゃのタネが発芽したとの報告もありました。収穫が待ち遠しくなるのも農泊の楽しみ方の1つと言えるかもしれません。)
昼食は眼下に広がる絶景をバックに、外でいただきます。
富山県では一般的な『とろろ昆布おにぎり』をはじめ、地元山田地域のフキやカブを使った郷土料理などをいただきます。
◆山菜収穫体験~ワラビの楽園へ~
場所を移動し、『ふれあい体験農園』にてワラビの収穫体験を行います。
一面にワラビが生い茂り、まるでワラビの楽園。どれもこれも幹が太くて美味しそうです。参加者みんなで和気あいあいと収穫します。
帰りには近くに咲いていたシャクヤクの花を持って帰ることができます。
こうした作業を通じてほかの参加者と交流を深めることができることも、農泊の醍醐味と言えるかもしれません。
こちらは移動中に見つけた破竹(はちく)。破竹の収穫は本来の体験メニューにはありませんでしたが、地域の方の粋なはからいで途中で車を止めて収穫させていただくことに。
元々のメニューにはない体験ができてしまうのも、地域密着で行われる農泊ならではの魅力です。
◆夕食準備~本日の夕食
農作業を終えたあとは、宿に戻って夕食の下準備です。
地元の方々が事前に用意してくださったフキの灰汁取りや、エシャロットの皮むきなど、スーパーでは中々みかけない食材の下ごしらえは、普段は感じられない非日常感を味わうことができます。
下準備が終わり、いよいよ夕食。食卓には地元の山菜などをつかった料理がずらりと並びます。
地域の方々も交えた夕食は、農泊のメインイベントといえるでしょう。
◆ブナ林散策・牛岳登山、ワラビの昆布締め
2日目は山田地域にそびえる牛岳(標高987m)を散策します。牛岳の登山道は綺麗に整備されており、初心者にも歩きやすい道。
山頂から見える景色もまた360度の大パノラマ。富山湾、霊峰白山、剱岳や立山連峰など北アルプスの山々が広がる雄大な景色を独り占めすることができます。
珍しいワラビの昆布巻き作り体験も行います。重曹に付け込んで灰汁抜きをしたワラビを富山らしく昆布で巻いて昆布締めに。
中山間地域でも昆布を使った富山らしい文化が根付いていることに驚かされます。
◆てっぺん農園にてサツマイモの苗植え体験
最後の体験は『てっぺん農園』にてサツマイモの苗植え。『てっぺん農園』も富山平野と富山湾を一望できる絶好のロケーションです。
畝に穴をあけ、苗を一本ずつ植えていくという地道な作業ですが、達成感を感じられる作業です。
山田地域では素晴らしいロケーションの中で、ご紹介したようなディープな農泊体験ができます。今回は春編でしたが、夏編、秋編も開催予定なので、今回とはまた違った体験をお楽しみいただけます。
また、山田地域は、富山駅から車で約40分で訪れることができ、市中心部からのアクセスがよい地域です。富山にいらっしゃった際は、山田地域にもぜひ足を運んでみてください。素晴らしい絶景があなたを待ってます。
山田地域では、今回のようなイベントの時だけではなく、普段から農泊体験が可能です。
どんな体験ができるかは下記リンクでご紹介しています。
今回紹介した山田地域の情報はこちら
■グリーンツーリズムとやまHP
県内で体験できる農泊情報をはじめ、その他グリーンツーリズムの情報を逐一発信しています。
■山田地域農泊Instagram(随時更新されます)
今回紹介した山田地域で実施している農泊の様子などをお届けしています。
■富山市山田地域おこし協力隊 X(旧Twitter)
今回紹介した山田地域での田舎暮らしの日常を記録しています。
■山田の案山子HP
山田地域で採れた新鮮な野菜、米。加工品を販売している直売所「山田の案山子」についてご案内しています。
<動画>とやまで体験できる農泊の様子をもう少しだけご紹介
0:15~0:47にかけて今回紹介した山田地域での実際の農泊の様子をご覧いただけます。