「日本のベニス」内川エリアを着物で散策。「新湊観光船」に乗って、富山湾へクルーズに出かけよう(富山県射水市 内川周辺)-1

「日本のベニス」内川エリアを着物で散策。「新湊観光船」に乗って、富山湾へクルーズに出かけよう(富山県射水市 内川周辺)

富山県射水市にある内川エリアは、川沿いに広がる美しい町並みから「日本のベニス」と呼ばれています。海と海をつなぐ東西約3.4㎞の運河の両岸に漁船が係留され、川べりには民家が立ち並び、漁師たちが行き交う姿は、この土地の日常そのものです。内川周辺で暮らす人たちの息づかいを感じながら、のんびりと川辺を歩いてみませんか? 着物姿で内川周辺を散策し、「新湊観光船」で富山湾クルーズに出かけるコースを紹介します

まずは「KIPPO」でアンティーク着物をレンタルする

「おきがえ処 KIPPO」は、町歩き専用の着物レンタルのお店です。ここにある着物は、内川周辺に住むご近所のお母さんたちから譲ってもらったものばかり。お母さんたちが娘時代に着ていたものや、嫁入り道具として実家から持たせてもらった上質な絹着物が揃っています。半世紀以上前に仕立てられた着物ですが、柄や色の組み合わせに新鮮さやおもしろみがあるかわいいものばかり。帯や帯上げ、帯締めも、たくさんの中から選べるので、思わず目移りするかもしれません。男性用や子供用もあり、夏は浴衣もレンタルできますよ。

着物姿で、ノスタルジックな漁師町をのんびりと歩く

着物で外に出ると、目に映る景色までノスタルジックに感じられますよね。歩き方もどこか上品になり、漁師町の町娘になったような気分になるでしょう。歩いていると秋のお祭りに使われる曳山の倉庫があったり、一本入った通りに地元の人ご用達の商店街があったりして、ワクワクが止まらないはず。内川エリアは映画やドラマのロケ地になることも多いです。

築100年を超す廻船問屋を改装した「番屋カフェ」でひと休み

築100年を超す廻船問屋の蔵と漁具倉庫を改装した「番屋カフェ」で、ひと休みすることに。近くにある富山新港は、明治から大正期にかけて北前船交易の寄港地だったそうで、この辺りには廻船問屋も多かったそうです。風雨にさらされ続けた木壁の建物は、木肌に歴史そのものが染み込んでいるようにも感じられます。足を踏み入れると一気にひんやりとした空気に包まれるのも、土壁の古い建物ならではです。

内川を眺めながら、「番屋カフェ」おすすめのワッフルでおやつの時間

「番屋カフェ」の店内はリノベーションされた空間で、正方形に切り取られた大きな窓から、内川の風景を楽しめます。漁師さんたちが談笑していたり近所の人が犬を連れて散歩していたりと、のどかで飾らない日常が広がっていることにも癒されるでしょう。おすすめのワッフルは、ボリュームがあって歩き疲れを、やさしい甘みが忘れさせてくれます。ほかにも内川周辺の菓子店の銘菓とドリンクのセット、ご近所の醤油屋さんの醤油や麹を使ったお食事メニューもありますよ。

富山の方言を話す、漁師さんとの会話も新鮮

地元の人との交流も、旅の醍醐味のひとつですよね。着物姿で町を歩いていると、漁師さんや近所の人が気さくに声をかけてくれることもあります。今の時期に獲れる魚や富山湾のこと、内川エリアのおすすめスポットなど聞いてみるのもいいでしょう。地元の人だけが知る情報をキャッチできるかも。

「川の駅 新湊」から「新湊観光船」に乗船、富山湾クルーズに出発

「新湊観光船」に乗船してからも、川岸を歩く人たちが手を振ってくれて、町の人たちの明るい性格や旅行客を迎える温かい気持ちが伝わってきます。またゴーッというエンジン音を響かせながらのんびりと進む船は、乗船室や運転席がとってもレトロで、ノスタルジックな旅を素敵に演出してくれています。「内川遊覧&12橋巡り」と名付けられた船旅は、内川から大海原へ繰り出します。天候に恵まれれば、海の向こうに立山連峰が見えてきますよ。※「川の駅 新湊」からの乗船には、事前予約が必要です。

富山湾のアテンド役は、大空を羽ばたくカモメ

富山湾のアテンド役は、たくさんのカモメたち。鳴き声に誘われて甲板に出れば、旅の案内役を買って出て、船の周りを飛び回ってくれます。乗船室で販売しているスナック(100円)を使ってエサやりができるのも「新湊観光船」の楽しみのひとつです。カモメたちはクチバシでエサをキャッチするのもお手のもので、スナックを投げると優雅に翼を羽ばたかせ、縦横無尽に飛び回ってくれますよ。

雄大な富山湾の景色に感動。新湊大橋や海王丸もお待ちかね

海王丸パークに停留し、再出発。海の向こうには雄大な立山連峰がそびえています。海王丸や日本海側最大級の斜張橋である新湊大橋とひとつになった、ダイナミックな光景が見られるのもクルーズの醍醐味。新湊大橋をくぐってからは、貨物船やコンテナ置き場など、貿易港らしい景色にも出合えます。頬を撫でる海風に、いつまでも吹かれていたい気分になるでしょう。

再び「川の駅 新湊」へ戻り、50分間の船旅が終了

富山湾から再び内川に戻り、万葉線の鉄橋をくぐると、一気に漁師町の風情が戻ってきます。内川は全長が約3.4㎞と短いのに、12もの橋が架かっていて、紅殻色に塗られた「東橋」、大理石で造られた4つの手の彫刻を飾った「山王橋」など、どれも個性的な姿。頭上すれすれを通る橋では、ちょっぴりドキドキ。漁師町のいろんな表情に出合える素敵な船旅は、約50分で終了。再び「道の駅 新湊」に戻り下船します。

旅のお土産は、内川名物「魚間菓子舗」の「おらんだ焼」

「川の駅 新湊」から歩いてすぐの場所にある、「魚間菓子舗」で名物の「おらんだ焼」をお土産に買ってみませんか。顔くらいの大きさがあるワッフルのような見た目のお菓子は、口に運ぶとサクサクとした食感で、ほのかにバニラの香りが漂っています。旅の楽しい思い出話をするときに、家族や友人に配るのもよさそうです。着物姿でめぐる内川エリアと富山湾クルーズはいかがでしたか? ノスタルジックな気分に浸れる漁師町へ、ぜひお出かけください。

お申込み方法

「着物で散策プラン」と「内川遊覧&12橋巡り」は、下記よりご予約いただけます。

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