鮮度のよさが一番の自慢
朝獲れキトキトの活魚を握る

高岡市は富山県西部の中心都市で、加賀前田家2代当主の前田利長が築いた高岡城の城下町として発展しました。伝統産業である鋳物の生産は400年以上続けられており、近年は暮らしの空間に寄り添う工芸品も数多くつくられています。「桜寿し」は、高岡に開業して55年になる歴史ある寿司屋さんです。創業者の源正信さんは70歳を過ぎても現役を続け、二人の息子と鮨を握り続けています。源さんは「お客さんを楽しませたい」という心意気で、朝獲れ鮮魚をネタケースに並べ、昔ながらのスタイルを貫いています。


一番の自慢は、朝獲れ鮮魚を握っていることです。大半の魚は、氷見にある問屋に毎朝買いに行きます。またベニズワイガニやシロエビなど氷見に揚がらない魚種は、高岡の市場で県内の漁港に水揚げされたものを目利きしています。息子さんと分担しながら、自分たちの目で選んだネタのみを握るのがポリシーです。そのため握りは、鮮魚らしいコリコリとしてハリのある食感や舌触りのよさを堪能できます。しっかりと形を保ちながらも口に運ぶと解けるシャリは、熟練の技のたまものです。


「桜寿し」は、「ランチ」や「盛り合わせ寿し」が一人前1,100円から味わえるという、初めて訪れる方でもお得で分かりやすい金額設定が喜ばれています。また県外からの観光やビジネスのお客さんには「富山湾鮨」(3,300円)が人気を集めており、富山湾の旬を映した魚介の握りが、おなかを十分に満たしてくれます。また握りの前に、地魚の刺身と地酒を一緒に味わうのも、おすすめの食べ方。地酒は「満寿泉」「立山」があり、飲み比べするのもよさそうですね。

※2021年9月21日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、営業日や営業時間の変更などが想定されます。最新の情報は店舗に直接お問い合わせください。
※価格は特記事項のない限り税込みで表記しております。


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