丁寧な仕事ぶりが光る
隠れ家のような鮨の名店

富山市内は、玄関口・JR富山駅から徒歩圏内にさまざまな観光スポットや飲食店があり、コンパクトにエリア散策を楽しむことができます。とくに飲食店は、富山を代表する名店が集まっていて、ミシュラン掲載店も軒を連ねています。その中の一つ「寿し処 佐々木」は、富山市中心部に店を構えて31年の数々の著名人も訪れる隠れ家的な一軒。小さな看板を頼りにビルの奥へ進み、重厚感ある扉を開くと、日常の喧騒を忘れられそうな落ち着いた空間が広がっています。

魚介は富山湾で獲れたものが中心。シャリに使用する富山のブランド米「富富富(ふふふ)」は、旨みと甘みが強いことが特徴です。鮨は煮きりや塩で味を付け、カウンターのお客さんにはそのまま口に運べる状態で提供します。カウンター越しに会話を楽しみつつ、巧みな包丁さばきや、鮨を握る手つきを間近で眺めながらいただきましょう。メニューは握りから逸品料理までを堪能できるおまかせ(8,800円~14,000円)がおすすめ。県外のお客さんには、富山湾で獲れた魚介類だけを握る「富山湾鮨」(3,850円)も人気です。

鮨職人として長い経験をもつ佐々木さんですが、「いくつになっても勉強です」と、ずっと変わらない姿勢で鮨と向き合っています。昨年から、ネタに合わせて2種類の酢を使い分けるようになりました。淡白であっさりとした白身や甲殻類には米酢のシャリを。味の強いマグロなどには赤酢のシャリを合わせます。さらにはガリを自家製にし、白えびも手むきするようになりました。どれも手間と時間のかかる仕事ですが、お客さんの喜ぶ顔が佐々木さんの原動力。あくなき向上心から生み出される美味しい鮨をお目当てに、ぜひ訪れてみてくださいね。

※2021年9月21日時点の情報です。新型コロナウイルス感染症の影響により、営業日や営業時間の変更などが想定されます。最新の情報は店舗に直接お問い合わせください。
※価格は特記事項のない限り税込みで表記しております。


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