【うみとやま】富山の海の幸を求めて、漁港食堂へ-1

おいしすぎる、とやま
富山の海の幸を求めて、漁港食堂へ

「天然の生け簀」と称される富山湾は、日本海に棲む魚介類約800種のうち、500種類以上が生息している魚介の宝庫。県内の漁港には毎朝様々な魚介が水揚げされ、活気であふれています。その朝獲れたばかりの魚を、どこよりも新鮮でリーズナブルに楽しめるのが、漁港そばにある食堂。地元の人たちに交じって、"きときと(新鮮)"な富山の海の恵みが堪能できるお店をご紹介します。

富山の海の幸を巡る旅へ

朝獲れの新鮮なおいしい魚をいただきます!

富山県内には、古くから漁業が盛んな港町がいくつもあります。今回紹介する食堂は、県内屈指の水揚げ量を誇る、新湊(しんみなと)、氷見(ひみ)、水橋、魚津(うおづ)漁港のそばにある4店。どの食堂も、目の前の漁港で水揚げされる朝獲れの魚を使っているので、これ以上ないほど鮮度も味も抜群で、地元の人たちにも愛されています。

漁港の活気ある雰囲気を体験したい人におすすめなのが、朝早い漁港に合わせて早朝から営業している「きときと食堂」と「氷見魚市場食堂」。氷見魚市場食堂では、お店の目の前で行われる朝競りも見学できます。
さらに、「水橋食堂 漁夫」におかれている地元水橋の「おさかな図鑑」を読めば、富山の魚がおいしい理由がわかるはずです。富山の食文化に触れたい人は、お客さんとの触れ合いも大事にしている「魚津丸食堂」へ。食材について丁寧に説明してくれるので、気になる魚があれば積極的に聞いてみましょう。

秋冬は、魚の身が引き締まり脂ものってさらにおいしくなる季節。カニやブリなどの富山を代表する魚介も旬を迎えます。この最高においしい魚を求めて、富山の海の幸を巡る旅を計画してみませんか。

氷見 魚市場食堂

氷見の魚が豪快に盛られた名物丼

鮮魚仲卸の老舗「釣屋魚問屋」が運営する、氷見漁港2階の人気食堂。目の前の市場で朝競り落とされた氷見獲れ魚だけを使うため、鮮度の高さはお墨付き。名物の海鮮丼を目当てに、早朝6時半の開店から賑わう。丼ぶりと定食に付く漁師汁もあわせて、魚の旨みを存分に堪能しよう。

きときと食堂

創業85年の老舗鮮魚店が営む食堂

朝早くから地元漁師や旅行者で賑わう、5時半開店の漁港食堂。地元で評判の「土屋鮮魚店」の目利きが仕入れる魚は、鮮度も味も抜群。漁港の雰囲気を楽しみながら、富山の幸をお腹いっぱい楽しもう。

水橋食堂 漁夫

おいしい魚をいろいろと、少しずつ

「地元で獲れる魚を地域の人に楽しんでほしい」という想いから、水橋漁港横に2021年に誕生した地元漁師らによる海鮮食堂。漁師と料理人で考案しているメニューは、味はもちろん見た目も華やか。中でも、カニやシロエビなど10種類から好きな小丼ぶりを組み合わせられる「水橋選べる小丼ぶり 6種」(2,090円)が女性に人気。冬期はブリの小丼ぶりもおすすめ。

各テーブルに置いてあるお手製の「おさかな図鑑」。
作成しているのは、富山の海をこよなく愛す“富山のさかなクン”こと、東京海洋大学の進之介さん。

富山湾や富山の魚について、初めての人にも分かりやすく書かれており、ただ「おいしかった」と終わる旅ではなく、富山を深く学ぶ食体験ができる。
写真は夏編の図鑑。季節ごとの旬の魚を紹介しているので何度行っても楽しめる。

魚津丸食堂

海を眺めながら富山湾の恵みに舌鼓

魚津漁業共同組合がプロデュースする、漁協倉庫を改装したおしゃれな港町食堂。「暮らしの中にある魚津の食卓」をコンセプトとした魚津名物の「バイ飯定食」(1,300円)など、素材の良さを活かした料理を楽しんで。店員さんの明るく親しみやすい接客も評判。


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