【うみとやま】特集_富山湾の鮨を求めて-1

特集 富山湾の鮨を求めて

魚介の宝庫であり米どころとして有名な富山を訪れたら、ぜひ食べていただきたいのがお寿司です。標高3,000m級の山々が連なる北アルプス立山連峰と、その雪解け水が注ぎこむ水深1,000mの富山湾までの「高低差4,000m」という奇跡のような自然と地形により、海には多種多様な魚介が生息しています。富山の寿司店で「天然の生け簀(す)」と呼ばれる富山湾の旬の地魚を使ったお寿司を堪能しましょう。

富山に来た人だけが堪能できる贅沢な寿司「富山湾鮨」

富山湾で獲れた旬の地魚と県産米のシャリを使用した寿司10貫、富山らしい汁物が付いた「富山湾鮨」。お店ごとに決まった価格で提供されているので、初心者の方でも安心です。また、ネタの説明を一貫ずつ受けることもでき、事前予約で小鉢や寿司一貫などのうれしい特典を受けることができます。富山だからこそ楽しめる、贅沢なお寿司をぜひご賞味ください。

 富山湾鮨とは 

・価格2,700円〜5,500円(税込)の定価

・富山湾産の旬の地魚を使用した寿司10貫

・米どころ富山県が誇る県産米のシャリを使用

・富山らしい汁物が付く

・提供するときに、寿司ネタについて説明を受けられる

・前日までの予約で特典が付く(店舗により異なります) 

江戸前 寿司正

半世紀以上にわたり、地元で愛される老舗寿司店。創業者の先代と親子二人でカウンターに立ち、アットホームな雰囲気です。
息の合った手捌きで、氷見漁港で厳選したネタでこだわりの寿司を提供しています。鮮度のよさをいかす魚もあれば、昆布締めや1〜2日間寝かせる魚もあるなど、長年培ってきた技を楽しむことができます。

鮨 大門

自ら生み出した、熟成の技

極上の魚介を一貫ずつ握ってくれるのは、カウンター寿司店の醍醐味です。
それがミシュランガイドで星を2度も獲得した実力店となれば、期待は高まるばかり。
『鮨 大門』は、店主の大門太郎さんが魚津漁港に出向き、朝獲れの地魚を目利き。新鮮素材の個性を見極め、最低でも2、3日、長ければ半月かけて熟成させることで、魚介の持ち味を丁寧に引き出しています。
熟成で旨さが凝縮したネタは、鮮度こそ価値があるという考えを覆しました。
ガラス蓋のネタケースには、その日に握る魚介が美しく収められています。

握りを出すときは、お店で仕込んだ煮切り醤油を塗ります。すぐに口に運べる状態で提供するのが、大門さんの流儀でもあります。シャリは魚津産のコシヒカリを一年間寝かせたものを使っていますが、魚を熟成させるのと同じように炊き方や酢の配合は試行錯誤を重ね続け、さらなる美味しさを目指しています。お店はヒノキの一枚板のカウンターと小上がり一室だけ。弟子は持たず、仕込みから握りまで大門さんが一人で行います。提供はコースのみ。事前予約が必要です。

すし玉 富山駅前店

職人が握るお寿司を
駅チカで気軽に楽しむ


北陸新幹線JR富山駅に直結する「とやマルシェ」内という好立地に店を構える回転寿司店『すし玉』。連日開店前から行列ができる人気店です。
富山や北陸の旬の魚を中心に、毎日昼と夜の2回買い付けを行ってることから、いつでも新鮮なネタのお寿司を味わうことができます。ネタはもちろん、醤油や塩に至る細部にまで気を使っていることも人気の絶えない理由の一つです。

富山湾を代表する「シロエビ」や「ホタルイカ」も1年中味わうことができます。

新湊漁港で「昼セリ」見学、活気ある港町の姿に触れる

紅ズワイガニの船が漁から戻る時間に合わせて、新湊漁港では12:30から全国的にも珍しい「昼セリ」が行われています。
専用の見学通路から見下ろすと、床一面が紅色に埋め尽くされた圧巻の光景で、紅色の絨毯にも例えられます。
一度に20杯の紅ズワイガニが競りにかかるそうで、買参権を持つ人は自分が買いたい紅ズワイガニが競りにかかると手と声をあげて競り落とします。
鮮度を大切にしているため、セリの時間はあっという間で、目の前で繰り広げられる光景に圧倒されます。

ジューシーで甘いカニ身と、濃厚な味噌に魅せられる

新湊漁港から歩いて2分の場所に、茹でたての紅ズワイガニを丸ごと一杯味わえる『新湊かに小屋』があります。
熟練の職人が大釜を使い、お客さんの来店時間に合わせてカニを茹でています。茹でたてのカニは絶妙な塩加減。
ジューシーで甘みも十分です。殻から身を出す方法が店内に掲示してあり、分からなければスタッフさんが丁寧に教えてくれます。

「昼セリ見学」と『新湊かに小屋』での食事がセットになったプランもあるので、ぜひチェックしてみてください。


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